松たか子の着物はいくら?アカデミー賞の総絞りと家族が用意した帯の秘密

2020年のアカデミー賞で、松たか子さんが披露した淡い色の着物。華やかなドレス姿の出演者たちの中で、ひときわ目を引きました。

その後、「とんでもなく高価な着物では?」と話題になりましたが、実際はいくらだったのでしょうか。

結論からいうと、松さんの着物の価格は公表されていません。ただ、職人が長い時間をかけて仕上げる「疋田総絞り」の訪問着で、帯は以前に家族が松さんのためにあつらえたものだと報じられています。

着物の値段だけでなく、歌舞伎の名門・高麗屋に生まれた松さんならではの背景も気になるところです。

目次

松たか子の着物はいくら?数千万円という話は本当?

松さんが着ていたのは、疋田総絞り(ひったそうしぼり)の訪問着。布を一粒ずつ糸でくくって染める、非常に手間のかかる技法が使われています。

当時の報道では、総絞りの着物には数千万円に達するものもあると紹介されました。ただし、それは高級な総絞り全般についての説明で、松さんの一着が数千万円だったと確認されたわけではありません。

価格は生地や加工、刺繍、作家などによって変わるため、写真から金額を確定することもできません。

約15万粒の絞り、完成まで2年という推測も

京都の呉服店「京ごふく二十八」は、総絞りの振袖には約20万粒の絞りが使われるとし、袖の短い松さんの訪問着については約15万粒ではないかと推測しています。

さらに、絞りに約1年半、刺繍や仕立てまで含めれば最長で2年ほどかかる可能性もあるとのこと。

もちろん、実物の粒数や製作期間が公表されたわけではありません。それでも、遠目には控えめな装いの中に、膨大な職人仕事が詰まっていることが分かります。

参考:京ごふく二十八の解説

着物は誰が用意した?家族があつらえたのは帯

もう一つ気になるのが、松さんがアカデミー賞のために着物を新調したのか、という点です。

2020年2月のマイナビニュースやシネマトゥデイは、松さんが「以前に家族が松のためにあつらえた帯」と疋田総絞りの着物を身につけていたと伝えています。

家族があつらえたと確認できるのは帯です。着物そのものの購入者や、いつ用意されたものなのかは明らかになっていません。

「高麗屋に代々伝わる家宝の着物だった」といった話も、確認できた報道からは断定できません。

参考:マイナビニュースの当日報道・写真

高麗屋の娘だから着られた?家族の歴史とのつながり

松たか子さんの父は歌舞伎俳優の二代目松本白鸚さん、兄は十代目松本幸四郎さん。歌舞伎の名門「高麗屋」に生まれました。

だからといって、総絞りの訪問着が高麗屋の関係者にしか着られないわけではありません。

ただ、歌舞伎の世界では、襲名披露や祝賀の席などで和装が重要な役割を持ちます。着物の格式や伝統的な意匠が身近にある家庭で育ったことは、松さんの装いを考えるうえで興味深い背景です。

呉服専門店による解説では、松さんの着物や帯に見られる花菱などの文様と、高麗屋の家紋とのつながりも指摘されています。ただし、個々の文様に込めた意図を松さん本人が説明したものではありません。

高価な品を着ているというだけでなく、以前に家族があつらえた帯を世界の舞台で選んだことに、特別な意味を感じる人もいるでしょう。

なぜアナ雪のイベントで着物姿に?実はアカデミー賞だった

松さんが着物で登場したのは、ディズニーのパーティーではなく、2020年2月9日(現地時間)にロサンゼルスで開催された第92回アカデミー賞授賞式です。

『アナと雪の女王2』の日本語版でエルサを演じた松さんは、歌曲賞候補曲「イントゥ・ジ・アンノウン」のパフォーマンスに参加。イディナ・メンゼルさんや各国のエルサ役とともに歌いました。

日本人がアカデミー賞授賞式で歌唱するのは初めてという、記念すべきステージでした。

授賞式前のレッドカーペットでは総絞りの着物でしたが、歌唱時にはピンクベージュのヴァレンティノのドレスに着替えています。ジミーチュウの靴、ピアジェのジュエリーを合わせた華やかな姿でした。

海外ファンからも、着物姿を称賛する声が上がったと報じられています。

参考:ENCOUNTの写真と海外の反応

まとめ|値段以上に印象的だった松たか子の着物

松たか子さんのアカデミー賞での着物は、手間のかかる疋田総絞りの訪問着でした。正確な価格は非公表で、「数千万円」と断定することはできません。

一方、帯は以前に家族が松さんのためにあつらえたものだと確認できます。

歌舞伎の名門に生まれた松さんが、世界中のスターが集まるレッドカーペットで、家族にゆかりのある帯を締めて登場する。

あの着物姿が長く印象に残るのは、職人技の価値だけでなく、そんな背景があるからなのかもしれません。

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