2026年10月22日のプロ野球ドラフト会議で、巨人が14歳の中学生を育成5位で指名しました。名前は関蓮太郎(せき・れんたろう)選手。中学生のドラフト指名は史上初というニュースに、驚いた人も多いのではないでしょうか。
そもそも中学生をドラフトで指名していいの? 高校には進学できる? 甲子園はどうなる? 気になる疑問を、ドラフトの規則と関選手のこれまでの活躍から見ていきます。
関蓮太郎はなぜ14歳で巨人に指名された?
答えは意外にシンプル。日本野球機構(NPB)のドラフト制度では、指名対象が高校生以上に限られているわけではないからです。
NPBが示す「新人選手」の定義には、中学校に在学している選手も含まれています。高校生や大学生に必要なプロ志望届も、それぞれの所属連盟に関する規定であり、中学生に同じ提出条件を課すものではありません。
ただし、誰でも何歳でも指名できるという意味ではありません。在学中の選手には卒業見込みなどの条件があり、関選手は2027年春に中学校を卒業する学年に当たります。
つまり、ルール上は可能だったものの、実際に中学生を指名した球団がこれまでなかったということ。巨人が今回、その前例のない一歩を踏み出しました。
指名は「育成5位」!入団決定とは違う
関選手が名前を呼ばれたのは、支配下選手の指名が終わった後の育成ドラフト5位です。
育成選手は、将来の支配下登録を目指して球団で経験を積む立場。育成契約のままでは一軍の公式戦に出場できません。
また、ドラフト指名は球団が契約交渉権を得た段階です。14歳の関選手が今後どの道を選ぶかは、本人と家族、球団の話し合いによって決まります。
関蓮太郎の実力がすごい!U-15日本代表で主将と4番
関選手は川崎市立向丘中学校3年生の捕手。身長179センチ、体重82キロ、右投げ右打ちと報じられています。
2023年にはジャイアンツジュニアに選ばれ、その後は巨人が運営する中学生年代の硬式野球チーム「ジャイアンツU15ジュニアユース」でプレーしてきました。
巨人にとっては、突然現れた逸材ではなく、成長を近くで見てきた選手でもあるのです。
世界大会で2本塁打!銅メダル獲得にも貢献
2026年のU-15野球ワールドカップでは日本代表の主将を務め、正捕手で4番打者という大役を担いました。
メキシコとの試合で同点本塁打を放ち、3位決定戦でも2ラン本塁打。日本の銅メダル獲得に貢献しました。
守備の中心である捕手を任され、打線でも頼りにされる。しかも国際大会の大事な場面で結果を出したのですから、巨人が将来性を高く評価したのもうなずけます。
もちろん、中学生の大会で活躍したからといって、すぐにプロで通用するわけではありません。だからこそ今回の育成指名には、時間をかけて成長を支える狙いがあるのでしょう。
関蓮太郎は高校に進学する?甲子園には出られる?
今回のニュースで気になるのが、野球以外の生活です。関選手はまだ中学3年生。普通なら高校受験や進学を考える時期に、プロ球団から指名されたことになります。
巨人側は、学校に通いながら長期的に育成していく考えを示しています。プロ入りするから高校に通えない、というわけではありません。
ただし、高校に進学することと、高校野球部で甲子園を目指すことは別問題です。プロ球団と選手契約を結べば、学生野球の資格に関する規則が関わってきます。
高校で学びながら巨人の育成環境で野球を続けるのか。どのように練習と学校生活を両立するのか。今後の球団の説明が注目されます。
育成選手の給料は?14歳でも契約できる?
育成ドラフトで指名された選手は、支配下選手とは契約の仕組みが異なります。育成選手には最低年俸に関する制度がありますが、関選手個人の契約金額や待遇は、交渉の結果によって決まる話です。
また、未成年者の契約には保護者など法定代理人の関与も重要になります。指名されたその日に、すべてが決まるわけではありません。
本人も指名後、うれしさを語る一方で、今後については家族と相談する考えを示しました。14歳で人生の大きな選択を迫られるのですから、慎重になるのは自然なことです。
巨人が中学生を指名した意味とは?
今回の指名は、単に「史上最年少の選手を獲得した」という話ではありません。巨人が自前のジュニア組織で育ててきた選手を、さらにプロの育成につなげようとしている点にも意味があります。
従来のように高校野球で活躍してからドラフトを待つ道だけでなく、もっと早い年代から球団が成長を支える道もある。関選手の指名は、そんな新しい選択肢を感じさせます。
一方で、身体も心も大きく変わる年代です。野球の技術だけでなく、学業や日々の生活をどう支えるのかも大切でしょう。
まずは本人と家族が納得できる進路を選び、焦らず成長してほしいところです。数年後、東京ドームで関選手の名前がコールされる日が来るのか。楽しみなニュースが一つ増えました。
