2026年10月22日、AI楽曲「INMU KING」のYouTube版MVが削除され、Xで騒ぎになっています。公開から約2か月で2800万回以上再生された人気動画に、いったい何が起きたのでしょうか。
拡散された削除画面には「ヌードまたは性的なコンテンツの禁止」というYouTubeのポリシー違反が表示されていました。制作者のやじゅまんさんもXで反応し、今回の判断に疑問を示しています。
削除の理由、ニコニコ動画での視聴状況、復活の可能性、以前から続いていた規制騒動を順番に見ていきます。
INMU KINGはなぜYouTubeから削除された?
10月22日、やじゅまんさんが「YAJU-MC」名義で発表した「INMU KING」のYouTube版MVが削除されました。
Xで共有された削除画面に書かれていたのは、YouTubeの「ヌードまたは性的なコンテンツの禁止」というポリシーへの違反。少なくとも表示上は、著作権の申し立てではなく、性的コンテンツに関する規約が適用された形です。
ただし、YouTubeがどの映像や歌詞を問題視したのか、個別の審査理由までは示されていません。
歌詞や元ネタが原因になった?
「INMU KING」は、成人向け作品『真夏の夜の淫夢』から広がったネットミームを素材にした楽曲です。作品に由来する独特の言葉や人物が、AIで生成された音楽と映像に登場します。
元ネタの性質を考えると、歌詞や映像の表現が審査に影響した可能性はあります。ただ、それだけで今回の削除を説明しきれるわけではありません。
ネット上には「ほかにも過激な歌詞の曲はあるのに」「公開から2か月以上たって削除するのか」と戸惑う声も。ヒットしてから突然見られなくなったことが、騒動を大きくしたようです。
削除直前には2856万回以上再生されていた
「INMU KING」は2026年8月10日に公開されました。この日はネット上で「野獣の日」と呼ばれる日で、公開日そのものも作品の世界観に合わせたものです。
公開後は驚くほどの勢いで広まり、10月10日に2000万回、10月20日には2700万回を突破。ユーチュラの動画ランキングには、10月22日朝時点で2856万2337回という再生数が記録されています。
オリコン週間YouTubeチャートでは最高2位を記録。ネットミームを知らない人にも、音楽やダンスの動画として届く規模になっていました。
そもそもどんな楽曲なのか、制作者や元ネタを知りたい方はINMU KINGとは?作者やじゅまん・YAJU-MC・元ネタを解説もどうぞ。
制作者やじゅまんの反応は?過去にも規制騒動
今回の削除を受け、制作者のやじゅまんさん(X:@yjmnsub3)は、作品に権利上の問題があることに触れながらも、性的コンテンツを理由とした削除には納得できないという趣旨の投稿をしています。
さらに、Xのアカウントにも通報が集中しているとの認識を示し、センシティブ判定や一時的なロックについて言及しました。ただし、Xへの通報とYouTubeの削除に直接の関係があると決まったわけではありません。
本人の発言はやじゅまんさんのXアカウントで追うことができます。
10月上旬にはYouTube検索でも問題が
実は、YouTube上でのトラブルは今回が初めてではありません。
10月上旬には「INMU KING」が検索結果で見つけにくくなったとして、いわゆる「シャドウバン」が話題になりました。当時、やじゅまんさんは検索フィルタの設定を「人気度」に変えると見つけられると案内しています。
このときは動画自体が削除されたわけではありません。検索に出にくくなる状態と、今回の動画削除は別の措置です。
JOYSOUNDでも配信前に削除されていた
10月12日には、やじゅまんさんがJOYSOUNDの「うたスキ ミュージックポスト」に楽曲を登録したと報告。何事もなければ16日からカラオケで歌える見込みでした。
ところが翌13日には、登録した楽曲が削除されたと投稿しています。こちらの詳しい理由は公表されておらず、YouTubeの削除と同じ原因だったかは分かりません。
また10月18日には、位置情報共有アプリ「Bump」のYouTube広告に「INMU KING」の音源が使われていたことを受け、やじゅまんさんが企業側に連絡を呼びかけました。
この件はINMU KINGがBump広告に無断使用?作者が忠告した理由で詳しく紹介しています。
大ヒットの裏側で、作品の扱いや権利をめぐる問題が次々と表面化していたわけです。
INMU KINGは復活する?ニコニコ動画で見られる?
YouTube版が削除されたとなると、気になるのはもう一度見られるようになるのかという点でしょう。
ニコニコ動画版にも視聴制限の情報
「INMU KING」はYouTubeだけでなく、ニコニコ動画にも投稿されていました。ニコニコ動画版は10月12日に400万再生を突破しています。
10月22日には、ニコニコ動画版にもデバイス規制がかかり、センシティブコンテンツの表示設定が必要になったとの情報がXで広まりました。
利用する端末やアカウントの設定によって表示が変わる可能性があるため、現在の視聴可否はニコニコ動画側の案内を確認する必要があります。無断転載された動画を探すより、制作者が案内する公開先を利用するのがよさそうです。
YouTubeの再審査で戻る可能性は?
YouTubeでは、削除された動画について投稿者が異議申し立てを行い、判断が覆れば復元される場合があります。
今回も再審査の結果次第では復活する可能性がありますが、必ず戻るとは限りません。問題となった部分を修正して再投稿する方法も考えられるものの、修正版なら公開できると決まっているわけでもありません。
今後はYouTubeの判断と、やじゅまんさん本人の発表が焦点になりそうです。
野獣先輩本人が削除を求めたの?
ネット上では、元ネタとなった野獣先輩本人が削除を申し立てたのではないか、という見方もあります。
しかし、今回共有された削除画面に表示されているのは性的コンテンツに関するポリシー違反です。本人から削除申請があったことを示す内容ではありません。
野獣先輩は現在の消息も長年話題になっている人物。過去の目撃情報や特定騒動については野獣先輩の現在は?なぜ特定されない?でまとめています。
まとめ
「INMU KING」のYouTube版は、2026年10月22日に性的コンテンツに関するポリシー違反を理由として削除されました。
2856万回以上再生された大ヒットMVだけに、突然の削除はファンにも大きな衝撃を与えています。一方で、具体的にどの部分が違反とされたのかは分かっておらず、著作権問題や通報が直接の削除理由だったと断定することもできません。
ニコニコ動画版にも視聴制限の情報が出ているなか、今後は再審査による復活や制作者の対応に注目が集まりそうです。
