家族系YouTuberに、何が起きているのでしょうか。
「しょうやん男三兄弟」は2026年7月にYouTubeの収益化が停止されましたが、11月4日に復活を報告。一方、「美奈子ファミリーTV」も11月初め、ガイドラインに基づく動画の見直しと配信休止を発表しました。
同じ時期の動きですが、しょうやん男三兄弟は収益化停止、美奈子ファミリーTVは動画内容の点検と、発表されている事情は異なります。何が問題になり、今後どんな企画に変わるのかを整理します。
しょうやん男三兄弟は収益化停止から復活へ
父親のしょうやんさんと母親、3人の息子たちの日常を発信する「しょうやん男三兄弟」。登録者数は約62万人に上ります。
2026年7月、YouTube側から収益化停止の通知が届きました。本人が明かした理由は「未成年者の意に反して注目を浴びることを促すコンテンツ」というもの。特定の動画のどの場面が該当したのかまでは公表されていません。
9月12日には一度「引退」を発表。10月には過去動画約2200本を削除して再審査を申し込みましたが、10月24日に不承認を報告していました。
11月4日、予想より早く収益化が復活
ところが11月4日、しょうやんさんはYouTubeパートナープログラムへの参加が再び承認されたと発表。3カ月後の再挑戦を待たずに収益化が復活したのです。
再承認までの詳しい手続きは説明されていません。収益化が戻ったからといって、過去の動画がすべて問題なかったという意味でもありません。
今後はどんな企画に変わる?
これまでのチャンネルは、兄弟げんかも、父親が叱る姿も、笑ったり泣いたりする日常も見せるスタイルでした。
しょうやんさんは、6年前と今では時代が変わり、家族の等身大の姿をそのまま投稿するやり方を見直すと説明。今後は子どもたちの意思やプライバシーをより大切にし、無理のない活動を続ける方針です。
ただし「けんか動画を全面禁止する」「企画を何曜日に変更する」といった細かな新ルールまでは発表されていません。
DMMオンラインサロンは終了
収益化停止中には、月額1100円の「保護者の会」と、月額550円の過去動画向けサロンを運営していました。
しかし11月4日の報告で、11月1日をもって終了したと説明。会費はDMMを通じて返金されるとしています。
しょうやんさんは、YouTube以外の場所で公開する場合も子どもたちへの影響を考える必要があると振り返りました。
美奈子ファミリーTVはなぜ配信休止?
一方、美奈子さんもInstagramで、YouTubeのガイドラインに基づきチャンネル内の動画を確認・見直しするため、配信を一時休止すると発表しました。
こちらは収益化停止を発表したわけではありません。YouTubeから違反警告を受けたのか、自主的な点検なのかについても、投稿では詳しく説明されていません。
どの過去動画が見直しの対象なのか、今後どんな企画に変わるのかも、現段階では本人から具体的な説明は出ていません。
しょうやん男三兄弟と同じ理由で処分を受けたと考えるのは早そうです。
YouTubeのガイドラインで何が禁止されている?
子どもが出演する動画で特に重要なのが、YouTubeの「子どもの安全に関するポリシー」です。
子どもを危険な行為に参加させる動画、虐待やいじめを助長する動画、子どもに精神的苦痛や屈辱を与える内容、個人情報の公開などが問題になります。
未成年者が登場する動画については、寝室や浴室といった私的な場所での撮影を避けることなども推奨されています。
子どもが泣く動画や兄弟げんかもアウト?
子どもが泣いたり、兄弟げんかをしたりするだけで、一律に禁止されるわけではありません。
大切なのは、撮影や公開によって子どもが辱められていないか、本人が望まない注目を集める形になっていないかという点です。
家庭ではよくある出来事でも、何十万人もの視聴者に見られるとなれば話は別。大人にとっては思い出でも、成長した子どもが見せたくないと感じる場面もあるでしょう。
収益化停止と動画削除は別の措置
YouTubeでは、コミュニティガイドライン違反による動画削除と、パートナープログラムの収益化停止は別の措置です。
動画が公開されたままでも広告収益を得られなくなることがありますし、未成年者の安全を守るためにコメントなど一部機能が制限される場合もあります。
ガイドラインは2026年に新しくできた?
子どもの安全を守るルール自体は以前から存在しています。2026年秋に「家族系YouTuberを一律に禁止する」という新制度が始まったわけではありません。
YouTubeのポリシーや広告掲載基準は随時更新されますが、今回の2チャンネルの動きを同じ新規制によるものと結びつける根拠は見つかっていません。
子どもの動画をめぐる問題は、2026年11月1日公開のABEMA TIMESでも取り上げられ、出演する子どもの意思や肖像権について議論されました。
家族系YouTubeはこれからどうなる?
家族のにぎやかな日常を見られるのが、ファミリー系チャンネルの魅力です。長年見てきた視聴者にとっては、子どもたちの成長を一緒に見守る楽しさもありますよね。
ただ、親が公開したいと思う場面と、子どもが人に見せたい場面は、必ずしも同じではありません。
しょうやん男三兄弟は収益化復活後も公開基準を見直す方針。美奈子ファミリーTVは休止後の発信内容が注目されます。
「ありのままの家族」をどこまで見せるのか。今回の出来事は、ほかの家族系YouTuberにとっても考えるきっかけになりそうです。