2026年5月31日をもってグループとしての活動を終了した嵐。その後、テレビを見ていると「以前よりメンバー個人のCMをよく見るようになった」と感じる人もいるのではないでしょうか。
実際に調べてみると、活動終了後に5人のCM契約が一斉に増えたという事実は確認できませんでした。一方で、櫻井翔さん、相葉雅紀さん、二宮和也さん、松本潤さんは現在も企業CMへの出演が目立ち、活動終了後に新しく起用された案件もあります。
「嵐」というグループの看板がなくなった今、企業は4人をどのように起用しているのでしょうか。活動終了前からの継続案件と、その後に登場したCMを分けて整理します。
嵐は活動終了後にCMが増えた?現在の状況
まず注意したいのは、2026年6月以降に放送されたCMが、すべて「嵐の活動終了後に決まった仕事」というわけではないことです。
CMは契約から撮影、放送まで一定の準備期間があります。また、以前から契約している企業の新CMが6月以降に公開されたケースもあります。
そのため、単純に「活動終了後に見かけたCM」を数えるだけでは、本当に広告契約が増えたかどうかは判断できません。
ただし、活動終了後も新しい企業による起用が確認できるほか、以前からの契約も多数継続しています。少なくとも「嵐が終わったことでメンバーの広告出演が大幅に減った」という状況ではなさそうです。
櫻井翔は金融・保険・キャリアなどのCMに出演
櫻井翔さんは現在も複数の企業広告に出演しています。
STARTO ENTERTAINMENTの公式プロフィールでは、セブン‐イレブン、TENTIAL「BAKUNE」、VICKS、チューリッヒ保険、リクナビNEXT、三井住友銀行などのCMが確認できます。
活動終了直後の2026年6月4日からは「リクナビNEXT」の新CMが放送されました。日刊スポーツはこれを「嵐としての活動終了後、個人初CM」と報じています。
ただし、チューリッヒは1月、BAKUNEは4月にCMが始まっており、これらは嵐の活動終了前からの案件です。
櫻井さんの広告を見ていくと、キャリア、金融、保険など、安心感や信頼感が重要になる業種が目立ちます。
長年ニュース番組でキャスターを務めてきたことも含め、企業側が櫻井さんの持つイメージを広告に生かしていると考えることもできそうです。
相葉雅紀は食品から住宅まで幅広く出演
相葉雅紀さんも現在、数多くの企業広告に出演しています。
STARTO ENTERTAINMENTの公式プロフィールでは、セブン‐イレブン、湖池屋、アキュラホーム、キャロウェイゴルフ、マイナビ、ジャパネットなど複数のCM案件が掲載されています。
2026年にはジャパネットの40周年広告キャラクターにも就任していますが、発表されたのは2月12日。こちらは嵐の活動終了後に決まった案件ではありません。
一方、9月には湖池屋の新商品「金のポテト」のCMキャラクターに起用されました。
食品、住宅、ゴルフ、就職・転職サービス、通販とジャンルは幅広いものの、相葉さんの場合は親しみやすさを前面に出した広告が多い印象です。
嵐の活動終了によって突然CM需要が生まれたというより、以前から高かった知名度や親しみやすいイメージが、個人活動になってからも広告起用につながっていると見るほうが自然でしょう。
二宮和也はもともと嵐でCM出演本数トップ
二宮和也さんは、嵐の中でも以前からCM出演が非常に多かったメンバーです。
REVISIOが2026年5月に公表した調査では、2020年10月から約5年半に放送されたテレビCMの出演本数は、二宮さんが94本でメンバー最多でした。
- 二宮和也:94本
- 櫻井翔:62本
- 相葉雅紀:46本
- 松本潤:18本
- 大野智:3本
これは契約企業数ではなく、調査期間中に出演したテレビCMの本数です。それでも、二宮さんの広告出演が以前から多かったことは分かります。
活動終了直後の6月4日からは「野村の仲介プラス」の新CMも放送されました。
ただし、二宮さんが同サービスのブランドアンバサダーに就任したのは4月3日。したがって、これは「嵐終了後に新規起用された案件」ではなく、活動終了前から進んでいた仕事です。
一方、7月には雪印メグミルク「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト」のCMに登場しました。雪印メグミルクは二宮さんについて「初起用」と発表しています。
さらに8月には「パズル&ドラゴンズ」の新CMにも出演しましたが、パズドラとは長年にわたって関係が続いているため、こちらも新規起用とは異なります。
二宮さんの場合、「嵐終了後にCMが急増した」というより、もともと高かった広告需要が個人活動になってからも続いていると見るのが適切でしょう。
松本潤はSBIの大型広告に起用
活動終了後の新しい広告として特に目立つのが、松本潤さんのSBIホールディングスです。
2026年10月1日、SBIホールディングスは松本さんを起用した新CM「金融を、もっと自由に。もっと面白く。」篇を発表しました。
これはテレビだけでなく、Netflix、Amazon Prime Video、YouTubeなどの動画サービス、さらに東京駅、羽田空港、成田空港、関西国際空港、新幹線などにも展開される大型キャンペーンです。
SBIは今回のCMをグループの新たなブランディング戦略の第一弾と位置付けています。
単独の商品を紹介するだけではなく、企業グループそのもののブランドイメージを松本さんが担う形になっているのが特徴です。
嵐の活動終了から約4か月後に始まった大型広告ということもあり、「最近、松本潤の広告をよく見る」と感じる要因のひとつになっている可能性はありそうです。
大野智は活動終了後の新規CMを確認できず
大野智さんについては、2026年10月時点で活動終了後の新規CM出演は確認できませんでした。
大野さんは2021年から芸能活動を休止していたため、継続的に個人活動を行ってきたほかの4人とは状況が異なります。
この点からも、「嵐の5人全員のCMが増えた」という表現は正確ではありません。
なぜ嵐の活動終了後にCMが増えたように感じる?
実際の契約数が一斉に増加したとは確認できない一方で、活動終了後に「メンバーのCMが増えた」と感じる理由はいくつか考えられます。
ひとつは、「嵐のメンバー」という共通のイメージより、それぞれ個人のキャラクターが前面に出るようになったことです。
現在出演している広告を見ると、4人の違いも分かりやすくなっています。
- 櫻井翔:金融・保険・キャリアなど信頼感を生かした広告
- 相葉雅紀:食品・住宅・生活関連など親しみやすさを生かした広告
- 二宮和也:ゲーム・食品・不動産など幅広いジャンル
- 松本潤:企業ブランドそのものを訴求する大型広告
もちろん、これは出演案件から見える傾向であり、企業側が公式に4人をこのように分類しているわけではありません。
それでも、同じグループに所属していた4人が、現在はそれぞれ異なるイメージを生かして企業の「顔」になっているところは興味深い変化です。
「嵐ブランド」からそれぞれの個人ブランドへ
今回確認した限りでは、「嵐が活動を終了したから5人のCM契約が増えた」とまでは言えません。
活動終了後に放送されたCMにも以前からの継続案件が含まれており、契約数を単純に前後比較することは難しいためです。
一方で、活動終了後も櫻井さん、相葉さん、二宮さん、松本さんの広告出演は続き、新たな企業・商品の広告に登場するケースも確認できました。
嵐として長年培ってきた知名度や好感度に、それぞれが俳優、司会者、タレントとして積み重ねてきたイメージが加わり、現在の広告起用につながっていると考えることもできそうです。
グループ活動は終了しましたが、4人をテレビや街中の広告で目にする機会はまだまだ多そうです。「嵐のメンバー」から、それぞれ一人のタレントとして企業の顔になっていく――。活動終了後のCMを見ると、5人が新しい段階へ進んだことを改めて感じさせます。
