料理家・長谷川あかりさんのレシピをめぐり、2026年10月、Xで味の好みについて議論が広がっています。長谷川さんも20日、自身のレシピが合う人と合わない人がいることを受け止め、味付けの考え方を説明しました。
では、なぜ長谷川さんの料理はこれほど好みが分かれるのでしょうか。鍵になるのは、香草や薬味、素材の味を生かした独特の料理観です。白いご飯が進む甘辛いおかずとは違う魅力を、本人の過去の発言や実際のレシピから探ります。
長谷川あかりのレシピをめぐる議論は何があった?
10月、SNSでは長谷川さんのレシピについて、好きな人と苦手な人の双方から感想が寄せられました。香りや野菜の風味を楽しめるという評価がある一方、普段食べ慣れた味と違うと感じる人もいるようです。
10月20日の本人のX投稿では、レシピが好きな人も合わなかった人も、どちらが正しいということではないと説明。食べる人によって好みや求めるものが違うことを認め、寄せられた意見に感謝を伝えています。
さらに自身の味作りについて、塩分濃度を考えながら甘みを控え、素材の味や香り、酸味を重ねる方向性を好むと紹介しました。塩味の感じ方にも個人差があるため、すべての人に合うレシピにはならないとも述べています。
今回の話題は、特定の料理に安全上の問題が判明したというものではありません。また、批判的な感想が広がった正確な起点については断定できません。
なぜ好みが分かれる?香草・薬味と塩味ベースの料理
ご飯のおかずとは違う楽しみ方
長谷川さんの料理を理解するヒントは、騒動以前のインタビューにあります。2026年3月31日のESSEonlineでは、万人に好まれる料理は白ご飯に合う甘辛味に寄りがちだとしたうえで、自身は料理単体で素材の輪郭を感じられる塩味ベースの料理を提案していると語っています。
これは、しょうが焼きや照り焼きのように、濃いタレでご飯を食べたい人との間に、期待する味の違いが生まれやすいということでもあります。
一皿をじっくり味わうには魅力的でも、夕食のおかずとして白米が進む味を期待すると、少し物足りなく感じる場合があるのでしょう。ただし、長谷川さんにもご飯に合う肉料理や丼物があり、すべてのレシピが白米向きではないという意味ではありません。
香草や薬味を「添え物」にしない
長谷川さんの特徴は、香りを味の一部として積極的に使うところにもあります。2026年4月2日のESSEonlineでは、青ねぎ、三つ葉、青じそなどを料理に足りない香りを補う存在として紹介。クミンや粉山椒の使い方にも触れています。
薬味は最後に少し添えるだけ、という固定観念を外すことで、身近な食材が新鮮な一皿に変わります。香りや苦みを楽しみたい人には面白い一方、そうした風味が苦手な人には合わないこともあるでしょう。
意外な調味料の組み合わせも魅力
実際の掲載レシピにも工夫が見られます。たとえば「豚肉とワカメのマスタード炒め」は、乾燥ワカメを肉おかずの主役級に使った一品。「のりソースのパスタ」では、のりに白ワインやバター、チーズを合わせています。
難しい材料を大量にそろえるのではなく、身近な食材の組み合わせを少し変える。いつもの料理に飽きた人には、この発見が楽しいのではないでしょうか。
長谷川あかりは薄味派?本人が勧める「ちょいたし」
味が合わなかった場合の考え方も、長谷川さんは以前から説明しています。2026年4月のESSEonlineでは、家族の中で濃い味と薄い味の好みが分かれるとき、しょうゆやマヨネーズ、ごま油を食卓に置いて各自が調整する方法を提案しました。
最初から全員に合わせた濃い味にするのではなく、ベースをあっさり作って、食べる人が好みに寄せるという発想です。
そもそも「味が薄い」という感想だけで、塩分量が少ないと断定することはできません。甘み、酸味、香り、うま味の組み合わせによっても、味の印象は変わります。個々のレシピの塩分量を比較しない限り、長谷川さんの料理全般が薄味だとは言い切れないでしょう。
まとめ|万人受けしない個性こそ人気の理由?
長谷川あかりさんの料理は、白いご飯をたくさん食べるためのおかずだけを目指したものではありません。香草や薬味、素材の香り、酸味を生かし、ありふれた食材に新しい表情を与えるところに魅力があります。
だからこそ、定番の甘辛味を求める人には合わないことがある一方、新しい味を試したい人には強く響くのでしょう。料理に求めるものが違えば、評価も違って当然です。
今回の議論は、レシピに唯一の正解があるわけではないことを改めて感じさせます。長谷川さんの料理が合うかどうかは、話題の一品を実際に作り、自分の好みで調整してみるのがいちばんかもしれません。
