GoogleのCMって、どうしてあんなに独創的なのでしょうか。
Google PixelやChromeのCMを見ていると、商品の宣伝なのに、つい最後まで見てしまうことがあります。
特に印象に残ったのが、2026年10月に登場した山田孝之さん出演のGoogle Chrome「右に出る者」シリーズです。何とも不思議な設定なのですが、見終わるとChromeの機能が頭に残っています。
では、こうしたCMは一体誰が企画しているのでしょうか。過去の制作実績と、山田さん出演の最新作を調べました。
GoogleのCMは誰が作っている?博報堂などが制作に参加
GoogleのCMをすべて同じ会社が作っているわけではありません。日本向けの広告では、博報堂や博報堂ケトルなどが企画に携わった実績があります。
広告には、企画を考えるクリエイティブディレクターやコピーライター、映像を仕上げる監督、制作会社など、多くの人が関わります。
Google PixelのCMには博報堂が関わっていた
例えば、Google Pixelの「#TeamPixel」キャンペーン。博報堂の採用サイトには制作に関わった社員のインタビューが公開されています。
印象的なのは、商品情報をそのまま広告にするのではなく、Googleと一緒にブランドの魅力を考えているという話です。
スマートフォンの性能を並べるだけなら、広告はもっと簡単に作れるはず。でも、実際に使う人が何を楽しめるのか、どんな生活につながるのかまで考える。そうした姿勢が、CMの背景にあるようです。
藤井風のPixel 6 CMを企画したクリエイターは?
2021年、Google Pixel 6の発売に合わせて展開された藤井風さんとのコラボレーション。テレビCMの放送後、YouTubeで「燃えよ」のミュージックビデオを公開する仕掛けが用意されていました。
博報堂ケトルの公式制作実績によると、クリエイティブディレクションを担当したのは林希さん。コミュニケーションディレクターには曽根裕さんが名を連ねています。
単に新しいスマートフォンを紹介するのではなく、音楽と広告をひとつの体験にした企画でした。
山田孝之のGoogle Chrome「右に出る者」は誰のアイデア?
2026年10月8日から放映が始まったGoogle Chromeの「右に出る者」シリーズ。山田孝之さんのほか、仲里依紗さん、UTAさんが出演し、全5篇が制作されています。
「右に出る者」という言葉遊びが絶妙
Google Chromeには、閲覧しているWebページについてAIのGeminiに相談できる機能があります。その操作画面が右側に表示されることから生まれたのが、「右に出る者」というアイデアです。
「右に出る者はいない」という慣用句と、画面の右側に登場する人物を掛け合わせているんですね。映像でも右側のスペースを生かした演出が使われています。
山田孝之さんの真顔の演技も、この少し不思議な世界観によく合っています。真面目なのにどこかおかしい。あの独特の間も、つい見入ってしまう理由のひとつではないでしょうか。
監督はアメリカ人?制作会社はまだ分かっていない
では、このユニークなCMを企画したのは誰なのでしょうか。
2026年10月18日時点で確認できた公開情報では、広告代理店や企画者、映像監督の名前までは特定できていません。
撮影のメイキングを紹介した報道には、アメリカ人監督が参加していたという情報がありました。UTAさんは、その監督と英語でコミュニケーションを取りながら演技を調整していたそうです。
とはいえ、企画そのものを誰が考えたのかは別の話。Google側のアイデアなのか、日本の広告会社による企画なのか、海外の制作チームが中心だったのかまでは分かっていません。
山田孝之のGoogle Gemini CMはドラクエを意識している?
山田孝之さんとGoogleといえば、もうひとつ気になるCMがあります。2026年9月に公開されたGoogle Geminiの「毎日を冒険にしよう。」篇です。
山田さんが自然の中で火起こしに挑戦し、Geminiに相談しながら課題を解決していく内容です。
勇者ヨシヒコを思い出す人もいそう
山田さんといえば、ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの主人公としてもおなじみ。2016年にはゲーム「ドラゴンクエストヒーローズⅡ」のCMにも出演しています。
そんな山田さんが自然の中で冒険するように火起こしに挑戦しているのですから、過去の作品と重ねて見たくなるのも分かります。
ただし、今回のCMが「勇者ヨシヒコ」を意識して制作されたという公式な説明は確認できていません。あくまで出演歴から連想できる楽しみ方のひとつです。
ChromeとGeminiは同じ制作会社なのか
Chromeでは言葉遊びを中心にしたコミカルな演出、Geminiでは自然の中での挑戦を通じてAIの便利さを伝えています。
どちらも山田さんの個性を生かしていますが、制作会社や監督の共通点は現時点で確認できていません。同じ俳優が出演していても、同じスタッフが制作しているとは限りません。
GoogleのCMが独創的なのはなぜ?
ここまで振り返って感じるのは、GoogleのCMは商品の機能を説明するだけで終わらせていないということです。
Chromeの「右に出る者」も、普通なら「Geminiを使えばWebページの内容を簡単に調べられます」という説明で済む話。それを山田孝之さんたちが登場する不思議な世界に変えてしまいます。
藤井風さんのPixel 6の企画も、新機種の発売を音楽ファンまで楽しめるイベントのように仕立てていました。
便利な機能をどう説明するかではなく、どうすれば面白く伝えられるか。そんな発想が、Googleの広告の魅力につながっているのではないでしょうか。
山田孝之さん出演CMの企画者や制作会社の詳細はまだ分かっていません。これだけ印象に残る作品だからこそ、あのアイデアが生まれた瞬間の話も聞いてみたいですね。
