『やりすぎ都市伝説』で長期追跡されている「下北沢タイムスリップ事件」。
きっかけは、流れ星☆ちゅうえいさんと鐘崎リリカさんが、別々の時期に下北沢で体験したという不思議な出来事でした。
「モヤがかかった街」「昭和のような飲食店」「後から探しても見つからない店」など奇妙な共通点があり、番組が本格調査。その後、2人とは別の体験者も次々と登場しています。
2026年秋には、リリカさんの「手帳」にも新展開がありました。
下北沢タイムスリップ事件とは何なのか。ちゅうえいさんの謎のラーメン屋、リリカさんの1980年と手帳、そして『やりすぎ都市伝説2026秋』までの調査を時系列で整理します。
下北沢タイムスリップ事件とは?始まりは2人の奇妙な体験
「下北沢タイムスリップ事件」として注目されたのは、流れ星☆ちゅうえいさんと鐘崎リリカさんが語った2つの体験です。
2人に面識はありませんが、それぞれ別の時期に東京・下北沢で「存在しないはずの店に入った」とも受け取れる体験をしています。
ちゅうえいさんは2007~2008年頃、当時交際していた女性と深夜の下北沢で古びたラーメン屋へ。
一方のリリカさんは2018年、普段から利用していた焼肉店に入ったところ、いつもとは違う昭和風の空間に案内されたと証言しています。
2人の体験には、次のような共通点があります。
- 下北沢で起きている
- 深夜に街へモヤがかかっていた
- 普段より人が少なく感じられた
- 昭和を思わせる飲食店に入った
- 後から確認すると不可解な点が見つかった
さらに『やりすぎ都市伝説2025冬』の調査では、2人が体験した場所は約30メートルしか離れていないと紹介されました。
ここから「下北沢タイムスリップ事件」として本格的な追跡が始まります。
ちゅうえいが入った謎のラーメン屋は実在した?
ちゅうえいさんの体験で最大の謎となっているのが、深夜に入ったというラーメン店です。
当時交際していた女性と店へ入ると、店内にはブラウン管テレビがあり、画面は砂嵐。昭和50年代の新聞も置かれていたといいます。
ラーメンの値段は200円で、ピンク色をした煮卵のようなものが入っていたという印象的な証言もあります。
その後、交際相手が下北沢の土地事情に詳しい人物に話したところ、その店は「30~40年前に潰れている」といった趣旨の話をされたそうです。
気になった2人が再び現場を訪れると、そこにラーメン屋はなく、長期間使われていないような空き店舗になっていたといいます。
「花遊軒」というラーメン店が浮上
2022年には関西テレビ系『不思議体験ファイル 信じてください!!』がこの体験を調査。
過去の下北沢に、ちゅうえいさんの記憶と重なる「花遊軒(華遊軒)」と呼ばれるラーメン店が存在していた可能性が浮上しました。
ただし、ちゅうえいさんが入った店が花遊軒だったと証明されたわけではありません。
店の正確な場所や営業時期なども含め、「謎のラーメン屋」は現在も事件の大きな未解決部分として残っています。
ちゅうえいさんの下北沢タイムスリップと「花遊軒」についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
鐘崎リリカは2018年から1980年へタイムリープした?
もうひとつの大きな体験が、鐘崎リリカさんの「焼肉店」です。
2018年5月の深夜、リリカさんが下北沢を歩いていると、街にはモヤがかかり、人の姿がほとんどなかったといいます。
以前から利用していた焼肉店へ入ると、普段は2階へ案内されるところ、その日は1階へ。
店内にはレトロなポスターがあり、昔のサラリーマンのような男性たちがいました。
男性たちとの会話では、六本木の「キンコンカ」という店が新しくできたという話が登場。
さらに男性の1人から誕生日会に誘われ、「6月25日(水)」と書かれたメモを渡されたといいます。
後に確認すると、2018年6月25日は月曜日。一方、昭和55年(1980年)の6月25日は水曜日でした。
「キンコンカ」も当時存在していた店だったことから、リリカさんは1980年頃に迷い込んだのではないかと考えるようになります。
最大の謎は手帳に書いた「LINE ID」
リリカさんは店で出会った男性と連絡先を交換しようとしました。
ところが男性たちはLINEを知らず、スマートフォンも持っていなかったため、リリカさんは男性の手帳に自分のLINE IDを書いたといいます。
そして後年、「竹田一郎」という男性の孫を名乗る人物から連絡が届きます。
祖父が昭和50年代に使っていた手帳からリリカさんのLINE IDが見つかった、という内容でした。
もし本当に1980年頃の手帳に、後世に誕生したLINEのIDが残されていたとすれば非常に不思議です。
ただし、この手帳の年代や入手経路が第三者によって客観的に確認されたわけではありません。
焼肉店オーナーの証言でさらに不可解に
『やりすぎ都市伝説2026春』では、番組がリリカさんが入ったという焼肉店のオーナーにも取材しています。
リリカさんによれば、普段深夜に店へ行くと2階へ通されるものの、タイムリープしたと感じた夜だけは1階で食事をしました。
ところがオーナーは、深夜営業中は1階を閉めていると説明。
リリカさんの記憶が正しいとすれば、「なぜその夜だけ1階に入れたのか」という新たな疑問が生まれました。
番組では、単純に過去へ移動したのではなく「別の世界の焼肉店へ入ったのではないか」というパラレルワールド説も考察されています。
鐘崎リリカさんの経歴や1980年、手帳とLINEの謎はこちらの記事で詳しくまとめています。
2026年春に新たな体験者が続々登場
下北沢タイムスリップ事件がさらに興味深くなったのが、『やりすぎ都市伝説2026春』です。
番組は下北沢を知る人たちへの取材を続け、ちゅうえいさん、リリカさん以外にも不可解な体験をしたという人物を紹介しました。
「モヤの先にラーメン屋」30代男性の証言
30代男性は、酔って下北沢の線路沿いを歩いていた際、周囲にモヤがかかったと証言。
モヤが晴れるとラーメン店があり、店内には多くの客がいて、割烹着姿のスタッフもいたといいます。
男性はそこで安いラーメンを食べましたが、その後、同じ店を探しても二度と見つけられなかったそうです。
「モヤ」「突然現れるラーメン店」「安いラーメン」「後から探しても見つからない」という点は、ちゅうえいさんの体験とよく似ています。
もちろん同じ店だったと確認されたわけではありませんが、番組が事件を追跡するうえで重要な類似証言となりました。
まっすぐ歩いたのに再び新代田駅へ?
さらに20代女性からも不可解な証言が出ています。
2025年夏、女性は下北沢から友人を新代田駅まで送り、その後歩いて下北沢へ戻ろうとしました。
ところが、まっすぐ歩いていたはずなのに、なぜか再び新代田駅へ戻ってしまったといいます。
この体験には昭和風の店は登場しません。
そのため事件の焦点は、「過去へ移動したのか」だけではなく、「下北沢周辺で空間そのものが変わったように感じる体験がなぜ語られるのか」へ広がっていきました。
「下北沢は時間が歪む町」パラレルワールド説が浮上
2026春では、下北沢を20年以上研究している人物への取材も行われました。
番組では、かつて下北沢に住んだ詩人・萩原朔太郎の小説『猫町』にも、散歩中に別世界へ迷い込んだような物語が描かれていることを紹介。
さらに物理学者の野村泰紀さんが、一般的な概念としてパラレルワールドについて解説しました。
これは、下北沢でパラレルワールドが実際に存在すると野村さんが認定したという意味ではありません。
あくまで番組が事件を考察する中で、別の世界が並行して存在するという考え方を紹介したものです。
下北沢の地下水や暗渠にも注目
番組の取材では、かつて下北沢周辺に多くの川が流れており、現在は地下に埋設されたり蓋をされた「暗渠」が多く存在することにも注目しました。
昔の下北沢では実際にモヤが出ることがあったという地元関係者の話も紹介されています。
ただし、地下水や暗渠がタイムスリップやパラレルワールドを引き起こすという科学的な根拠が確認されたわけではありません。
ここは「番組で提示された考察」と「確認された事実」を分けて見る必要があります。
2026年秋に「手帳の孫」から番組へDM
そして2026年9月27日の『やりすぎ都市伝説2026秋』で、事件は第3弾へ。
リリカさんの体験には、大きな続報がありました。
かつて連絡してきた「T田I郎」の孫を名乗る人物から、リリカさんだけではなく『やりすぎ都市伝説』の番組側にもDMが届いたことが紹介されたのです。
番組公式情報でも「T田I郎の孫からリリカ&番組宛にDM」と明記され、捜索してきた手帳の行方が再び焦点となりました。
ただし、これによって手帳が昭和55年当時のものだと科学的・客観的に証明されたわけではありません。
リリカさんの「1980年・焼肉店・手帳」をめぐる体験はかなり深いところまで追跡されましたが、現時点では証言と資料をめぐる謎が残った状態です。
2026秋は「巨大な天狗」まで登場
一方、下北沢タイムスリップ事件そのものは、リリカさんの手帳だけでは終わりませんでした。
新たに番組へ体験談を寄せたのは、かつて下北沢に住んでいたという女性です。
女性が語ったのは、これまでとはまったく異なる内容。
昼間の下北沢で「巨大な天狗が迫ってきた」という体験です。
ちゅうえいさんやリリカさんの場合は、「深夜」「モヤ」「昭和風の店」という共通点がありました。
ところが今回は昼間。
もし一連の体験に関連があると考えるなら、「昭和の下北沢へタイムスリップした」という説明だけでは整理しにくくなります。
ちなみに下北沢には実際に「下北沢天狗まつり」があり、地域と天狗には昔からつながりがあります。
もちろん、祭りの存在だけで女性の体験を説明できるわけではありません。
サイキッカー・ユミーと「強力な磁場」
2026秋では、過去の記憶や場所の残像を読み取るとされるサイキッカー・ユミーさんを現場に招いて検証。
番組では「強力な磁場」も新たなキーワードとして浮上しました。
これによって、事件の考察は「過去へのタイムスリップ」から「パラレルワールドへの迷い込み」へとさらに広がっています。
ただし、磁場によってパラレルワールドへ移動できることが科学的に確認されているわけではありません。
サイキックな見解についても科学的検証とは別のものとして捉える必要があります。
下北沢タイムスリップ事件はまだ終わっていない
ここまで番組が追跡しても、下北沢で本当にタイムスリップが起きたと証明する決定的な証拠は確認されていません。
一方で、最初はちゅうえいさんとリリカさん2人の体験だった話に、別のラーメン店を体験したという男性、歩いていたはずが元の場所へ戻ったという女性など、新たな証言が加わりました。
そして2026秋では、「巨大な天狗」「磁場」という、それまでとは違う要素まで登場しています。
ここまで来ると、番組が追っているのは「ちゅうえいさんとリリカさんは過去へ行ったのか」という一点だけではありません。
「なぜ下北沢という場所で、現実とは違う空間に入り込んだような体験が複数語られるのか」
という、より大きなテーマへ変化しています。
リリカさんの手帳をめぐる話はひとまず大きな区切りを迎えたように見えますが、謎のラーメン店についてはまだ分からないことが残っています。
そして何より、「下北沢タイムスリップ事件」そのものは今後も追跡される余地がありそうです。
次に新たな証言者が現れるのか、謎のラーメン店につながる資料が見つかるのか。
新しい放送や公式発表があれば、引き続き追記していきます。
