天皇陛下が「ご自身のスマートフォン」を取り出される珍しい場面が話題になっています。
2026年9月20日、天皇、皇后両陛下が愛知県のジブリパークを訪問。カオナシと並んで座られた際、陛下がスマートフォンを取り出し、側近に渡して記念撮影をお願いされました。
そこで気になるのが、「陛下はどんなスマホを使っているの?」「携帯会社とは自分で契約するの?」「皇后雅子さまもスマホを持っている?」ということ。
宮内庁の公式資料まで確認すると、皇室ならではの興味深い仕組みが見えてきました。
天皇陛下がご自身のスマホで記念撮影
2026年9月20日、愛知・名古屋アジア競技大会の開会式出席などのため愛知県を訪問されていた天皇、皇后両陛下は、長久手市のジブリパークを見学されました。
「千と千尋の神隠し」の名場面を再現した展示では、カオナシの隣にお二人で腰掛けることに。
その際、天皇陛下はジャケットのポケットからスマートフォンを取り出し、側近に渡して記念撮影を依頼されています。
FNNプライムオンラインは「陛下の携帯電話で記念撮影」、毎日新聞も「自身のスマートフォンを側近に渡し」と報じています。
さらに宮内庁は9月28日、このスマートフォンで撮影された写真を公開しました。
公開されたのは、カオナシと一緒に座る両陛下と、「となりのトトロ」のネコバスから顔を出す両陛下の2枚です。
公務の場で陛下が普段お使いになっているとみられるスマートフォンを取り出される場面は珍しく、機種が気になった人も多かったようです。
なお、2026年7月に那須で静養された際にも、女性自身は居合わせた人の証言として、陛下がスマートフォンでバードショーを撮影されていたと報じています。
今回だけ特別に用意された撮影用端末ではなく、陛下が日常的にスマートフォンを利用されていることがうかがえます。
天皇陛下のスマホの機種やキャリアは?宮内庁が契約している?
最も気になる機種ですが、2026年9月28日現在、宮内庁からメーカーや機種名は発表されていません。
今回公開された2枚は「陛下のスマホで撮った写真」のため、当然ながらスマートフォン本体は写っていません。
そのため、iPhoneなのかAndroidなのかについても断定できません。
ドコモ、au、SoftBank、楽天モバイルなど、どの通信会社を利用されているのかも公表されていませんでした。
では、そもそも天皇陛下は一般の人と同じように携帯電話会社と契約しているのでしょうか。
ここで興味深いのが宮内庁の公式資料です。
宮内庁が公表している「令和8年度 調達方針」には、「移動電話」という項目があり、調達対象として携帯電話・PHS・スマートフォンが明記されています。
つまり、宮内庁が業務で使用するスマートフォンなどを公的に調達していること自体は確認できます。
さらに過去の「行政効率化推進計画」の資料を見ると、宮内庁は2006年に番号ポータビリティー制度を利用して「携帯電話会社の変更」を実施。2008年には「携帯電話会社との契約を見直すとともに、最適な料金プランへの変更を実施した」と記載されています。
宮内庁が携帯電話会社と契約し、料金プランまで見直していたことが公式資料から分かります。
ただし、宮内庁がスマートフォンを契約しているからといって、今回の天皇陛下のスマートフォンも宮内庁名義の端末とは限りません。
公開されている調達資料には、陛下がお使いになる端末の機種や契約者名、電話番号、キャリアなどは記載されていません。そのため「宮内庁が契約した公用スマホ」と断定することはできません。
天皇陛下が個人でスマホを契約する可能性も?皇后さまは?
もう一つ考えられるのが、陛下が私的に使われるスマートフォンとして購入・契約されているケースです。
天皇陛下や皇后雅子さまなど「内廷」にある皇族の日常生活に必要な費用には「内廷費」という仕組みがあります。
宮内庁によると、令和8年度の内廷費は3億2400万円。内廷費は「天皇・上皇・内廷にある皇族の日常の費用その他内廷諸費」に充てられるもので、支出後は「御手元金」となります。
そして宮内庁は、御手元金について「宮内庁の経理する公金ではありません」と説明しています。
そのため、私的に使用するスマートフォンの購入費や通信費がこうした日常の費用から支払われることは制度上考えられます。
ただし、今回の陛下のスマートフォンが内廷費から購入されたものなのか、宮内庁が公費で調達した端末なのかについては公表されていません。「陛下のスマホ代は内廷費から出ている」と断定するのも現時点では避けた方がよさそうです。
では、皇后雅子さまもご自身のスマートフォンをお持ちなのでしょうか。
こちらについても、宮内庁が「皇后さまの所有機種」などを公式に発表した資料は確認できませんでした。
興味深いことに、雅子さまは皇太子妃時代の1997年のお誕生日会見で、社会の変化について語る中で「携帯電話」「インターネット」「電子メール」の急速な普及に言及されています。
ただし、これは雅子さま自身が携帯電話を所有していると明かした発言ではありません。
今回のジブリパークでも、記念撮影に使われたのは陛下が取り出されたスマートフォンでした。
皇后さまが別の端末を所有している可能性は考えられますが、確認できる公式情報がない以上、「持っている」「持っていない」と言い切ることはできません。
また、「撮った写真を愛子さまに送るのでは?」といった声もありますが、これについても確認された事実ではありません。
ただ、プロのカメラマンが同行する中で、陛下があえてご自身のスマートフォンを取り出し、皇后さまと一緒の写真を撮ってもらわれたことは印象的です。
機種やキャリア、契約方法については謎が残ったままですが、陛下もスマートフォンで大切な瞬間を残されていることが分かる、どこか親しみを感じる出来事となりました。
