『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』を生んだ漫画家・鳥山明さん。その自宅兼仕事場として知られる愛知県清須市の「バード・スタジオ」で、解体工事が進んでいると2026年10月30日に話題になりました。
世界中のファンに親しまれてきた場所だけに、なぜ取り壊すのか、家族はどうしているのか、今後の『ドラゴンボール』の印税は誰に入るのかと気になる人も多いようです。
まず押さえておきたいのは、解体工事の情報は広がっている一方、その理由は公表されていないという点。相続税が原因という話も、今のところSNS上の推測です。
鳥山明のバード・スタジオはなぜ解体?現地で何が起きている?
2026年10月下旬、鳥山さんの自宅兼仕事場とされる建物に足場が組まれた写真がSNSで拡散されました。報道や現地写真の紹介では、掲示された道路占用許可書とみられる書類に「鳥山バードスタジオ解体工事に伴う足場の設置」と記されていたとされています。
紹介されている道路占用期間は10月21日から11月20日まで。ただし、これは道路を使用する期間を示すもので、建物全体の取り壊しが11月20日に完了するという意味ではありません。許可書の原本や工事の全範囲については、さらに確認が必要です。
建物の解体に至った経緯について、遺族やバード・スタジオから詳しい説明は出ていません。老朽化や管理上の事情なども考えられますが、どれも理由として確定したものではありません。
相続税が高すぎたから取り壊すという噂は本当?
話題になったのは、へずまりゅうさんがXで、土地や建物が個人名義だった場合は相続税の対象となるため、税負担が関係した可能性に言及した投稿です。
ただし、鳥山さんの土地・建物の名義や相続税額、解体との因果関係は明らかになっていません。 相続税がかかることと、建物を解体しなければならないことは別です。
仮に会社所有の不動産だった場合、個人が直接その土地を相続する場合とは税務上の扱いが異なります。高額な財産があったというイメージだけで、遺族の判断を決めつけるのは避けたいところです。
建物がなくなったらバード・スタジオもなくなる?
ここは混同しやすいポイントです。建物の取り壊しと、法人としてのバード・スタジオの解散は同じではありません。
事務所を移転して事業を続けることも可能です。今回の解体工事の情報だけで、会社が消滅した、あるいは『ドラゴンボール』の権利が失われたという結論にはなりません。
鳥山明の妻と子供は?誰が作品を引き継ぐのか
鳥山さんは1982年に元漫画家の「みかみなち」さんと結婚しました。長年、プライベートを大切にしながら地元で創作活動を続けてきたことで知られています。
子どもについては、1987年生まれの長男と1990年ごろに生まれた長女の存在が知られています。鳥山さんは『ドラゴンボール』単行本のコメントでも子どもの誕生に触れていました。
一部のブログには「子どもは3人で次女もいる」という記載がありますが、次女に関する確かな資料が乏しく、人数については情報が食い違っています。この記事では本人の発言などで裏付けられる長男・長女を中心に紹介します。
長男はドラゴンボールの制作に関わっていた?
長男については、2022年公開の映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の制作に関わったとする関係者の発言が紹介されています。ただし、現在の役職や会社経営への関与、著作権を引き継いだかどうかは別の問題です。
長女についても、過去に美術やイラストに関する活動が報じられていますが、現在の仕事や相続について詳しい発表はありません。
家族について詳しく知りたい方は、鳥山明さんの妻と子どもについてまとめた記事もあわせてご覧ください。なお、子どもの人数については公開情報に食い違いがある点に注意が必要です。
ドラゴンボールの印税は今後どうなる?
建物が解体されても『ドラゴンボール』の漫画やアニメ、ゲーム、グッズの展開が止まるわけではありません。
ただし、よく「ドラゴンボールの印税」とひとまとめにされるお金にも種類があります。漫画の出版に伴う印税と、映像化・商品化に関するライセンス収入などでは、契約先や権利者、分配方法が異なります。
鳥山さん個人に帰属していた権利は、契約や法律上の条件に従って相続の対象となり得ます。一方、会社が持つ権利は会社に残り、会社の株式が相続財産となるケースもあります。
つまり、「妻と子どもが印税をすべて均等に受け取る」と単純に考えることはできません。 実際の契約や遺産分割の内容は公表されておらず、誰がいくら受け取っているかも明らかになっていません。
著作権は鳥山明さんの死後いつまで続く?
日本では、個人の著作者による作品の著作権は原則として死後70年間保護されます。鳥山さんが2024年に亡くなったことを踏まえると、個人著作物については原則2094年末までの保護が考えられます。
ただし、個々の作品の権利関係や共同著作、法人著作などの扱いによって異なる場合があります。建物がなくなっても著作権が消えるわけではない、という点が大切です。
鳥山さんの年収や資産規模については、鳥山明さんの年収・資産に関する記事でも紹介しています。ただし、ネット上の資産総額は推計を含み、実際の遺産額とは区別する必要があります。
バード・スタジオの跡地は記念館になる?
『ドラゴンボール』が生まれた場所だけに、ファンからは記念館として残してほしかったという声も出ています。
一方、建物は長年、鳥山さんや家族の生活・仕事の場でもありました。一般公開を前提にした施設ではありません。保存や記念館化には所有者の意向だけでなく、維持管理や周辺環境への配慮も必要です。
現時点で跡地を記念館にするという具体的な計画は確認されていません。工事中の現地を訪れることは、近隣住民や関係者への負担にもつながるため、静かに見守りたいところです。
まとめ|解体理由は未発表、印税や著作権とは別の問題
鳥山明さんの自宅兼仕事場として親しまれたバード・スタジオでは、解体工事に関する現地写真や掲示物が話題になっています。しかし、なぜ取り壊すことになったのか、相続税が関係しているのかについて、公式な説明は出ていません。
妻や子どもの相続内容も公表されていませんが、建物の解体と『ドラゴンボール』の権利や収入は別の話です。
悟空たちの物語が世界中で愛され続ける一方、その作品が生まれた場所が姿を変えようとしていることに、寂しさを感じるファンが多いのも自然なことでしょう。
