サンデー毎日はなぜ休刊?105年の歴史と週刊文春との違い

「サンデー毎日」が2027年春に休刊します。1922年の創刊から105年。長く書店に並んできた総合週刊誌が、なぜ姿を消すのでしょうか。

毎日新聞出版が2026年10月30日に発表した理由は、雑誌市場の縮小と原材料費の高騰です。最終号は2027年4月27日発売の5月9日号。大学受験特集など、一部の企画は別冊やウェブで続きます。

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サンデー毎日はなぜ休刊する?

最大の理由は、紙の雑誌を取り巻く経営環境の厳しさです。読者がニュースをスマートフォンで読むようになり、雑誌市場そのものが縮小。さらに紙などの原材料費も上昇しています。

週刊誌は毎週の取材や編集に加え、印刷、製本、配送にも費用がかかります。売れる部数が減ったからといって、これらの経費を同じ割合で減らせるわけではありません。

ただし、出版社が個別の赤字額や広告収入を公表したわけではありません。「経営破綻した」「赤字が何億円あった」といった話とは区別しておきたいところです。

発行部数は約3万部に

毎日新聞社の発表によると、2025年度の月平均部数は30,362部でした。

一方、1959年4月の「皇太子ご成婚特集」は156万7,000部を記録しています。上皇さまと上皇后美智子さまのご結婚が社会現象となった時代です。

数字だけを見ると大きな落差ですが、156万7,000部は特別に注目された号の記録。2025年度の月平均とは集計条件が違います。通常号の販売数がそのまま98%減ったという意味ではありません。

発行部数と販売部数は違う

もう一つ、部数を見るときに注意したいことがあります。発行部数は発行された冊数、販売部数は実際に売れた冊数です。

J-CASTニュースが紹介した日本ABC協会のデータでは、2021年1~6月のサンデー毎日の平均販売部数は27,738部。同じ期間の週刊朝日は50,797部でした。

サンデー毎日はその後、発行元がABC協会を退会したため、同協会による販売部数の公表が途絶えています。2021年の販売部数と2025年度の月平均部数を直接比べて、売れ行きの増減を判断するのは避けるべきでしょう。

週刊文春は続いているのに、なぜサンデー毎日は休刊?

同じ総合週刊誌でも、週刊文春は発行を続けています。その違いとして考えられるのが、紙の発行規模とデジタル展開です。

週刊文春は独自スクープを大きな売りにしながら、有料電子版でも記事を届けています。紙を買う読者だけでなく、スマートフォンで記事を読みたい人にも接点を作っているわけです。

もっとも、週刊文春が続いている理由を電子版だけで説明することはできません。雑誌の採算には販売部数のほか、広告、制作費、事業全体の収益などが関わります。両誌の内部収支が同じ基準で公開されているわけでもありません。

今回の休刊は、週刊文春が成功してサンデー毎日が失敗した、という単純な話ではないのです。

週刊朝日も休刊!老舗週刊誌に何が起きている?

実はサンデー毎日と同じ1922年に創刊された「週刊朝日」も、2023年5月に休刊しています。

新聞社系の老舗総合週刊誌が、相次いで紙の定期刊行を終えることになります。

週刊朝日は2021年上半期の平均販売部数が約5万部と、同時期のサンデー毎日より多い状況でした。それでも先に休刊したことを考えると、部数だけでは雑誌の存続を語れません。

紙で読者に届けるための費用が重くなる一方、ニュースや読み物の受け皿がウェブへ移っている。今回のニュースは、そんな出版業界の変化を映しています。

サンデー毎日の105年の歴史とは?

サンデー毎日は1922年4月創刊。政治や社会問題だけでなく、文学、芸能、スポーツ、教育まで幅広く扱ってきました。

特に有名なのが大学受験情報です。1976年から1999年までの「東大合格者全氏名」をはじめ、大学ランキング報道で「受験特集のサンデー」という存在感を築きました。

また、1989年には宇野宗佑首相の女性スキャンダルを報じ、同年にはオウム真理教を告発するキャンペーンも展開。独自取材で社会に影響を与えた歴史もあります。

ただニュースを集めるだけでなく、独自の調査や企画を積み重ねてきた雑誌でした。

休刊後、大学ランキングや受験特集はどうなる?

毎日新聞出版は、大学特集や大学受験に関する別冊を継続する方針です。

さらに、選抜高校野球大会、都市対抗野球大会、ニューイヤー駅伝の公式ガイドブックや「大相撲中継」も続く予定です。

記事コンテンツについては、リニューアルする「エコノミストオンライン」やnoteなどでウェブ展開を進めます。

つまり、週刊誌としてのサンデー毎日は終わりますが、これまで培ってきた企画や取材がすべてなくなるわけではありません。どの連載がどこへ移るのか、今後の発表も気になります。

紙の週刊誌はもう必要ない?

サンデー毎日の休刊を聞いて、寂しさを感じる人もいるでしょう。書店や駅の売店で雑誌の表紙を見て、気になる記事を探した経験がある人も多いはずです。

一方で、今はスマートフォン一つで速報も長文記事も読める時代。週刊誌が担ってきた報道の役割と、紙の雑誌という形は、必ずしも同じではありません。

105年続いた雑誌が休刊することは大きな節目です。それでも、独自取材や受験情報を求める読者がいなくなったわけではありません。今後、サンデー毎日の蓄積がどんな形で引き継がれるのか注目したいですね。

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