SMAPと言わなかったのはなぜ?解散後の発言と事務所問題

SMAPが解散したあと、元メンバーが昔の話をするときに「グループのとき」と表現する場面が気になった人もいるのではないでしょうか。最近は「SMAP」と口にする機会もあり、いつから言えるようになったのか、少し不思議ですよね。

結論からいうと、「2023年にSMAPという名前が解禁された」という事実はありません。解散後の2017年にも名前を出した例があり、発言の仕方は人や番組によって異なっていました。ただし、元メンバーのテレビ出演を取り巻く環境が変化したことは確かです。

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SMAPという名前はいつから言えるようになった?

まず押さえておきたいのは、SMAPが2016年12月31日に解散したということ。2016年8月に公表されたメンバーのコメントでは、中居正広さん、草彅剛さん、香取慎吾さんが「SMAP」という名前を使っていました。

もちろん、これは解散前の発言です。しかし「グループ名を使うかどうか」と「解散をどう説明するか」は、当初から別々の問題だったことが分かります。

2017年にもSMAPという言葉は使われていた

草彅さんは2017年3月のテレビインタビューで「もともとSMAPだったので」と発言したと報じられています。解散からわずか約2か月後のことです。

そのため、「解散後は全員が一切SMAPと言わなかった」という理解は正確ではありません。

一方、同じ時期に「グループ」「5人」といった言い方が使われることもありました。どちらの表現を選ぶかは、話の流れや番組のテーマによっても変わったのでしょう。

2017年、国分太一の言い直しにも注目が集まった

当時のテレビの空気を感じさせる出来事があります。2017年6月19日の『白熱ライブ ビビット』で、TOKIOの国分太一さんがSMAPの解散について話す際に言葉を言い直し、ネット上で話題になりました。

「何か言いかけたのでは」と受け止めるファンもいましたが、言い直しだけで事務所から発言を制限されていたと判断することはできません。それでも、当時の視聴者が一言一言に敏感になっていた様子は伝わってきます。

参考:J-CASTニュース(2017年6月19日)

なぜ「SMAP」ではなく「グループのとき」と言ったのか

名前を避けたように聞こえた理由として、まず考えられるのは解散の経緯です。2016年にはグループの存続をめぐる報道が相次ぎ、解散発表後もメンバー同士の関係や事務所の意向が注目され続けました。

たとえば俳優としての仕事を振り返る場面で「SMAP時代」と言えば、話題が解散や再結成へ広がるかもしれません。「グループのとき」という言い方なら、必要以上に注目を集めずに当時の経験を話せます。

ただし、これは発言の背景についての考察です。メンバーがそろって「SMAPという名前を言わないようにしていた」と説明したわけではありません。

2019年には元メンバーのテレビ出演をめぐる問題も

この話題を考えるうえで外せないのが、2019年の公正取引委員会による注意です。

旧ジャニーズ事務所が、退所した稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんをテレビに出演させないよう圧力をかけた疑いが報じられました。公取委は独占禁止法違反につながるおそれがあるとして注意しましたが、違反が認定されたわけではなく、事務所側も圧力を否定しています。

この問題が示したのは、芸能事務所とテレビ局の関係が、出演機会に影響し得るものとして注目されていたことです。ただし、出演をめぐる問題と「SMAPという名前を言わせなかった」という話は別。後者まで事実として結びつけることはできません。

2023年にテレビの空気は変わった?

中居正広と香取慎吾の共演は大きな節目

2023年4月30日、フジテレビ『まつもtoなかい』に香取慎吾さんがゲスト出演し、中居正広さんと久しぶりにテレビで共演しました。

長年SMAPとして活動した2人が、解散後の時間を経て同じ画面に並ぶ。ファンにとっては、それだけでも特別な出来事だったはずです。

ここで時系列に注目すると、この共演は旧ジャニーズ事務所が『SMILE-UP.』へ社名変更する前でした。つまり、2023年の事務所再編だけで元メンバーを取り巻く環境が変わったわけではないのです。

事務所の再編は「SMAP解禁」と同じではない

2023年10月、ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、旧ジャニーズ事務所は社名を変更しました。テレビ局と芸能事務所の関係にも、あらためて厳しい目が向けられることになりました。

こうした変化が、元メンバーやSMAPの歴史をテレビで扱う空気に影響した可能性はあります。

しかし、社名変更の日からSMAPという名前が「解禁」されたわけではありません。2017年の発言や2023年4月の共演を見れば、変化はもっと前から少しずつ起きていたと考えるほうが自然です。

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SMAPの名前を言わなかったのか、言えなかったのか

結局のところ、解散後の元メンバーが「SMAP」という名前を使い始めた日を、一つに決めることはできません。

2017年にも名前を出した例はありますし、一方では「グループのとき」と語る場面もありました。そこには本人の言葉選び、番組の進行、解散騒動をめぐる世間の反応など、いくつもの事情が重なっていたのでしょう。

そして2023年には中居さんと香取さんのテレビ共演が実現し、事務所の体制も大きく変わりました。以前よりSMAPの話題を自然に受け止められるようになった、と感じる人が増えたとしても不思議ではありません。

「言えなかった」と断定するのも、「ただ言わなかっただけ」と片づけるのも難しい話です。それでも、何気ない会話でSMAPという名前が出るだけで話題になる。そのこと自体が、解散後もグループの存在感が消えていない証拠なのかもしれません。

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