「心臓もみもみ」という、耳に残る不思議なフレーズ。手術着を着た男性が歌う動画を見て、「この人は本当にお医者さんなの?」と驚いた人もいるのではないでしょうか。
歌っているのは、アメリカで活動する心臓外科医の北原大翔(きたはら・ひろと)先生です。
慶應義塾大学医学部を卒業し、シカゴ大学心臓外科で勤務してきた医師でありながら、YouTubeでは歌やダンスも披露しています。
この記事では「心臓もみもみ」の動画の内容と、北原先生が医療をユーモラスに発信する背景を紹介します。
「心臓もみもみ」を歌う北原先生は本物の心臓外科医
北原先生は1983年東京生まれ。慶應義塾志木高校を経て、2008年に慶應義塾大学医学部を卒業しました。
日本で心臓外科の研修を積んだ後、2016年に渡米。シカゴ大学での研修を経て、ワシントンD.C.の病院でも勤務し、2021年から再びシカゴ大学心臓外科に所属した経歴が著書の紹介で確認できます。
「本物の外科医」と名乗るのは伊達ではありません。実際に心臓手術の現場を経験してきた医師なのです。
一方で本人は、心臓外科医を志した動機を「かっこいいから」と語るなど、気取らない発言でも知られています。
詳しい経歴や家族の話題については、当サイトの北原大翔先生のプロフィール記事でも紹介しています。
「心臓もみもみ」はどんな曲?手術着で歌う理由
2025年3月には、北原先生による「心臓もみもみ」のミュージックビデオが紹介されました。
緊急手術に向かう途中で倒れた人に出会ったらどうするのか。そんな医師ならではの状況を、コミカルな歌と映像で表現した作品です。
命に関わる場面を扱いながら、つい口ずさみたくなる言葉を繰り返す。そのギャップが何とも独特です。
もちろん、現実の心肺蘇生は真剣な救命処置。楽曲の演出をそのまま医療上の手順と受け取らないようにしましょう。
「大動脈弁狭窄症に対する治療戦略」というバージョンも
今回話題になった動画には「心臓もみもみ ~大動脈弁狭窄症に対する治療戦略~」というタイトルが付いています。
動画の概要欄には、日本心臓病学会で発表した楽曲との説明もありました。
大動脈弁狭窄症は、心臓から全身へ血液を送り出す出口にある弁が狭くなる病気です。
重症度や患者の状態によって、外科手術やカテーテルを用いた治療などが検討されます。
曲名だけを見ると冗談のようですが、扱っているのは心臓外科医にとって専門的なテーマ。難しい医療の話を印象に残る形で届けようとする、北原先生らしい発信といえそうです。
ただし、このバージョンの正確な制作日や学会発表日は、確認できた資料だけでは断定できません。
北原先生がYouTubeを続ける理由は?チームWADAの活動
北原先生は、医療者の海外留学や海外就労を支援するNPO法人「チームWADA」の代表理事でもあります。
2017年に立ち上げた同団体では、海外で働く医療者へのインタビューや現地の情報発信などを続けてきました。
医師の世界は専門用語も多く、一般の人からすると少し遠い存在です。
しかし、歌やダンスから興味を持ち、別の動画で心臓移植の仕事を知る。そんな入口があってもいいのかもしれません。
実際に公式チャンネルでは、心臓移植に携わる一日を解説した動画や、日本心臓病学会でYouTubeについて講演した動画も公開されています。
北原先生の公式YouTube動画
こちらは、日本心臓病学会での講演について紹介した公式動画です。北原先生が医療と動画発信をどう結び付けているかを知る手がかりになります。
心臓外科医としての仕事が気になる人には、心臓移植の一日を解説したこちらの動画もおすすめです。
本人の近況は北原大翔先生のXでも確認できます。
まとめ|「心臓もみもみ」の裏にある意外な経歴
「心臓もみもみ」を歌う北原先生は、アメリカで心臓手術に携わってきた本物の心臓外科医・北原大翔さんです。
慶應医学部卒業後に海外へ渡り、専門医として経験を積む一方、動画では堅苦しさを感じさせない姿を見せています。
医療を難しいままで終わらせず、興味を持ってもらうきっかけにする。手術着で歌う姿にも、そんな活動の延長線上にある魅力を感じます。