最近の二宮和也さんを見ていると、「以前、中居正広さんが担っていたような仕事が増えている」と感じる人もいるのではないでしょうか。
もちろん、二宮さんが中居さんの正式な後任になったわけではありません。しかし、野球関連の仕事、大型番組のMC、冠番組などを並べてみると、たしかに重なる部分があります。
しかも2人は、国民的アイドルグループ出身で、野球好き、トークや司会に強く、愛称だけでも通じる存在。さらに過去には、中居さん自身が二宮さんを代打MCに指名したこともありました。
「中居くんの後継者=ニノ」と単純に決めつけることはできませんが、なぜ今、二宮さんが中居さんのいたポジションと重なって見えるのか。2人の歩みから考えてみます。
二宮和也が中居正広の仕事を引き継いでいるように見える?
まず結論からいうと、二宮和也さんが中居正広さんの仕事を正式に引き継いだという事実はありません。
ただ、近年の二宮さんの仕事を見ると、中居さんが長年強みとしてきた「MC」「冠番組」「野球・スポーツ」「大型特番」という領域と重なる部分が増えています。
象徴的なのがWBCです。
中居さんは2009年のWBCで「テレビ朝日 WBC 日本代表サポートキャプテン」、2013年には「侍ジャパン公認サポーター」、2017年と2023年には「侍ジャパン公認サポートキャプテン」を務めるなど、長年にわたってWBCや侍ジャパンに関わってきました。
また『中居正広のプロ野球魂』でMCを務めるなど、野球は中居さんを象徴する仕事の一つでもありました。
そして2026年WBCでは、二宮さんがNetflixのスペシャルサポーターを担当。宮崎キャンプや東京ドーム、マイアミなどで取材し、大会後に配信されたドキュメンタリー映画『戦いの向こう 侍たちの記録 2026 WORLD BASEBALL CLASSIC』ではナレーションも務めています。
「国民的アイドル出身で野球に詳しく、選手を取材しながら大きな大会を伝える」という役割だけを見ると、中居さんが長年担ってきたポジションを思い出す人がいても不思議ではありません。
しかも二宮さんは、WBCの仕事が決まったから急に野球好きをアピールし始めたわけではありません。
Netflix公式によると、幼いころから野球観戦に親しみ、自身も少年野球を経験。原辰徳さんのファンで、最初にもらった背番号も原さんと同じ「8」だったそうです。
中居さんも熱心な巨人ファンとして知られてきました。野球が単なる仕事ではなく、もともと本人の好きな分野という点まで共通しています。
実は中居正広本人が二宮和也をMCに指名していた
2人の関係を考えるうえで、かなり興味深い出来事があります。
2022年、中居さんが休養していた時期に放送されたTBS系『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』で、二宮さんが代打MCを務めました。
この人選は単に番組側が決めただけではありません。
中居さん自身が録音音声で「二宮さんしかいないじゃないですか!」と話し、二宮さんを指名していたことが報じられています。
その後、2024年にはさらに関係が一歩進みます。
フジテレビ系『まつもtoなかい』が『だれかtoなかい』へリニューアルされた際、二宮さんが中居さんのMCパートナーに就任。2月から3月まで、2人でゲストを迎えるトーク番組の司会を担当しました。
つまり二宮さんは、後になって偶然中居さんと似た仕事をするようになっただけではありません。
中居さんの番組で代打を任され、その後は本人と横並びでMCを務めた経験があるのです。
さらに『だれかtoなかい』で堂本光一さんがゲスト出演した際、二宮さんは中居さんと堂本さんを、以前所属していた事務所における「司会」「仕切り」「回し」の2トップという趣旨で表現しています。
少なくとも二宮さん自身が、中居さんの「番組を回す力」を高く評価していたことはうかがえます。
先輩の仕事をそのままコピーしているわけではありませんが、中居さんと実際にMCを経験したことが、その後の二宮さんの司会者としてのキャリアを見るうえで興味深いポイントになっています。
「中居」と「ニノ」がそのまま番組名になる強さも似ている
もう一つ似ているのが、本人の名前そのものが番組のブランドとして成立することです。
中居さんには『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』『中居正広のキャスターな会(のちの土曜日な会)』『中居正広のプロ野球魂』など、長年にわたって名前を冠した番組がありました。
一方、二宮さんにも日本テレビ系『ニノさん』があります。
さらにTBSでは『ニノなのに』でMCを務め、2026年には二宮さんとチョコレートプラネットがMCを務める『勝つのはどっち?ニノチョコマッチ』も放送されています。
ここで面白いのは、「二宮和也」というフルネームさえ必要なくなっていることです。
「ニノさん」「ニノなのに」「ニノチョコマッチ」。
「ニノ」と書くだけで二宮和也さんだと視聴者に伝わる。これは長年トップアイドルとして活動し、個人としても高い知名度を持っているからこそ成立する番組名でしょう。
中居さんもまた「中居くん」という呼び方だけで広く認識されてきた存在でした。
SMAPの中居正広から「中居くん」へ。嵐の二宮和也から「ニノ」へ。
グループ名がなくても個人の名前や愛称だけで番組を背負えるという点も、2人の共通点に見えます。
二宮和也と中居正広には共通点がかなり多い
仕事だけでなく、タレントとしての特徴にも似ている部分があります。
- SMAP、嵐という国民的アイドルグループ出身
- グループ活動後も個人名で幅広い世代に知られている
- 野球が好き
- MC・トーク番組を任せられる
- 芸人との掛け合いやツッコミができる
- 大物ゲストを相手にしても番組を進行できる
- 自分がいじられる側にも回れる
- 「中居くん」「ニノ」という愛称が広く定着している
- 俳優として主演作品を持っている
- 自分の名前を冠した番組を持てる
特に大きいのは、2人とも「元トップアイドルなのに、スターとして前に出続けるだけではない」というところではないでしょうか。
芸人からツッコまれたり、自分のキャラクターをネタにしたりしながら、必要な場面では進行役に戻る。この距離感がバラエティ番組との相性の良さにつながっているように見えます。
一方で、2人のMCスタイルがまったく同じというわけでもありません。
中居さんは長年の経験もあり、「司会者」として場全体をコントロールする印象が強いタイプでした。
二宮さんはもう少し力が抜けていて、共演者と雑談しているような空気の中からツッコミを入れたり、いつの間にか進行していたりするのが特徴です。
そのため、二宮さんが「中居正広2世」になろうとしていると考えるより、中居さんが長年にわたって確立してきた「トップアイドル出身者が、グループの看板を離れてもMC・バラエティ・スポーツまで担う」というスタイルと、二宮さんの現在の活動が重なって見えると考えるほうが自然でしょう。
WBC、冠番組、MC、そして本人の愛称だけで番組が成立する知名度。こうして並べると、二宮さんの現在地がかつて中居さんが担っていた領域と重なって見えるのは、単なる印象だけではなさそうです。
何より興味深いのは、中居さん自身がかつて『金スマ』の代打として二宮さんを指名し、その後は2人で並んでMCを務めていたことです。
同じ道を歩いているわけではない2人。それでも中居さんが長年築いてきた「アイドルのその先」の一つの形が、二宮さんの現在の活躍にもどこか重なって見えます。
