2023年5月、King & Princeは5人での活動を終了し、平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さんが脱退しました。
公式に説明された理由は、海外活動を含む将来の方向性の違いです。
その後3人はNumber_iとして海外での活動を広げ、一方の永瀬廉さんと髙橋海人さんもKing & Princeを続けています。
海外進出が現実のものとなった今、あの分裂は必要だったのでしょうか。
実は脱退を決めた当時と2026年現在では、芸能界の仕組みも大きく変わっています。公式発表と両グループの歩みから考えます。
キンプリ分裂理由は海外進出?公式発表で語られたこと
2022年11月4日、旧ジャニーズ事務所は平野紫耀さん、岸優太さん、神宮寺勇太さんが翌2023年5月22日にグループを脱退すると発表しました。
5人は2021年から将来について話し合いを重ね、その中で海外活動などをめぐる方向性の違いが明らかになったと説明しています。
「海外進出を事務所に禁止されたから脱退した」と公式に発表されたわけではありません。
平野さんは海外で活躍するグループを目指してきた思いと、目標を追う難しさを語りました。岸さんも海外で活躍したいという夢と理想と現実の差に言及しています。
ただし、永瀬さんと髙橋さんが海外進出自体を望んでいなかったと断定することはできません。
目標が似ていても、挑戦する時期や国内活動との両立など、実現方法に違いがあった可能性はあります。具体的な意見の相違の全容は公表されていません。
脱退当時と2026年では芸能界が違う?
2022年11月の脱退発表時は、旧ジャニーズ事務所の従来の体制が続いていました。
2023年には創業者による性加害問題を受けて事務所の再編が進み、同年10月にSMILE-UP.へ社名変更。タレントのマネジメントは新会社STARTO ENTERTAINMENTが担う体制へ移りました。
一方、滝沢秀明さんが2023年に設立したTOBEでは、Number_iが新たな音楽活動を開始しました。
ただし、事務所再編は3人の脱退決断より後の出来事です。そのため、後の再編を2022年の脱退理由として扱うことはできません。
旧ジャニーズ事務所でも海外デビューの前例があった
見逃せないのがTravis Japanの存在です。
同グループは2022年に米国で研修を行い、同年10月28日に米Capitol Recordsから世界デビューしました。これはキンプリの脱退発表の約1週間前です。
つまり、旧事務所では海外デビューが不可能だったという説明は正確ではありません。
ただし、デビュー前から海外での研修に取り組んだTravis Japanと、すでに国内で音楽・テレビ・俳優業などを展開していたKing & Princeでは事情が異なります。
キンプリにも同じ具体的な計画が提示されていたかは確認できません。
Number_iは海外へ!3人が実現したこと
2023年に結成されたNumber_iは、2024年元日に「GOAT」でデビューしました。
同年には米国の大型音楽フェス「コーチェラ」に出演。2025年にもロサンゼルスの「HEAD IN THE CLOUDS」に出演するなど、海外でのステージ経験を積んできました。
2026年には米国の音楽業界との連携や海外公演計画も伝えられ、世界へ活動を広げる姿勢を鮮明にしています。
かつて海外で活躍することを目指していた3人が、その方向に具体的な一歩を重ねていることは確かです。
ただし、海外フェスへの出演や契約、ツアー計画と、海外市場で継続的な成功を収めたかどうかは区別する必要があります。
2人のKing & Princeも別の形で世界とつながっている
一方、永瀬廉さんと髙橋海人さんもKing & Princeとして音楽活動を続けています。
2025年にはミッキーマウスのオフィシャルテーマソング「What We Got 〜奇跡はきみと〜」を担当しました。
この曲は2016年のディズニー楽曲をベースに新たなアレンジを施し、2人自身が日本語訳詞を手がけた作品です。完全な新規作曲作品というわけではありません。
制作の舞台裏を収めた番組は2025年8月にディズニープラスで世界同時配信されました。
2026年6月にはロサンゼルスを舞台にした番組『King & Princeがまちあわせ in LA』も配信開始。国内での活動を軸にしながら国際的な企画にも参加しています。
ただし、これらの仕事と、Number_iによる海外音楽市場への進出は同じ種類の活動ではありません。
両者を単純に海外進出の成功・失敗で比べることは難しいでしょう。
キンプリの分裂は本当に必要だった?今だから考える
ここからは、確認できる事実をもとにした考察です。
5人のまま海外進出できた可能性は?
Travis Japanの前例がある以上、旧ジャニーズ事務所の所属グループが海外デビューすること自体は可能でした。
そのため「5人のキンプリには絶対に海外進出の道がなかった」とは言えません。
しかし、海外活動を実現するには、国内での仕事との調整や活動拠点、楽曲制作、プロモーションなど、さまざまな判断が必要になります。
5人がそれぞれどのような優先順位を持っていたかは公表されていませんが、進み方について折り合いをつけることが難しかった可能性は考えられます。
もし現在の業界環境が当時からあったら?
2023年の事務所再編後には、King & PrinceとNumber_iが別々の体制で活動する状況が生まれました。
もし2022年に現在と同じ環境があったら、5人で活動を続けながら異なる挑戦をする選択肢も検討できたかもしれません。
ただし、これは仮定です。事務所の仕組みが変わっただけでメンバー間の方向性の違いが解消したかどうかはわかりません。
また、現在のNumber_iの活動実績は、脱退後の3人や関係者が積み重ねてきた結果でもあります。今の成果をそのまま5人時代に当てはめることはできません。
「分裂が正解だった」とは言い切れない
Number_iが海外での活動を広げ、King & Princeも2人で新たな仕事を実現していることは、それぞれの選択が現在につながっている証しです。
しかし、双方が活動を続けていることと、分裂が唯一の正解だったことは別問題です。
5人のままなら別の未来があったかもしれませんし、同じグループで活動を続けることがそれぞれの希望に合わなかった可能性もあります。
2022年の決断を2026年の成果だけで評価することはできないでしょう。
5人で世界へ進む姿を見たかったという思いは残ります。それでも、当時とは異なる環境の中で、3人と2人がそれぞれ選んだ道を歩んでいることも確かです。
これから先、両グループがどんな活動を見せてくれるのか、引き続き見守りたいですね。
