CDやDVDを借りるならゲオ。そんな時代を覚えている人も多いでしょう。
ところが、動画も音楽も配信で楽しめる今、ゲオは何で稼いでいるのでしょうか。
答えは、古着や中古スマホなどのリユース事業です。なかでもセカンドストリートは大きな柱。しかもセカストは、ゲオが買収した会社をルーツとするブランドなのです。
ゲオは今何で稼いでいる?レンタル売上は約5%
ゲオホールディングスの2026年3月期の連結売上高は約4,812億円、営業利益は約142億円でした。
主な売上高の内訳は、セカンドストリート事業が約1,553億円、ゲオ事業が約878億円、ラグジュアリー事業が約576億円、新品商品が約1,243億円、その他が約563億円です。
このうちDVD・CD・コミックなどのレンタル売上は約251億円。全体の約5.2%にとどまります。
注意したいのは、これらは利益ではなく売上高だということ。どの事業が最も利益を稼いでいるかを、この数字だけで断定することはできません。
それでも、かつてのレンタル店というイメージから、会社の姿が大きく変わったのは間違いありません。
セカスト、スマホ、ブランド品が柱に
セカンドストリートでは古着、バッグ、家具、家電などを買い取り、再販売しています。国内だけでなく海外にも出店を進め、2026年3月期にはシンガポールや香港にも進出しました。
一方、ゲオ店舗では中古ゲーム機・ソフトやスマートフォンの買取・販売を展開。ゲオモバイルも中古スマホの専門店として知られています。
さらに高級時計やブランドバッグなどを扱うOKURA(おお蔵)もグループの一員です。
ゲームの新品販売などもあり、現在のゲオは「レンタル一本」の会社ではありません。
セカンドストリートは買収だった!いつゲオの傘下に?
セカンドストリートは、もともとゲオがゼロから立ち上げたブランドではありません。
ルーツは香川県の企業「フォー・ユー」が展開していたリユースショップ。1996年にセカンドストリートの店舗が誕生しました。
ゲオは2008年6月、株式公開買付けなどを通じてフォー・ユーを連結子会社化します。その後2010年に完全子会社化し、2013年4月には株式会社セカンドストリートが株式会社ゲオに吸収合併されました。
なお、現在もグループ内には「株式会社セカンドストリート」という会社がありますが、これは後年の組織再編によるものです。2013年に吸収合併された当時の法人がそのまま存続している、という意味ではありません。
レンタル不振になってから買ったわけではない
買収のタイミングも興味深いところです。
ゲオは以前から中古ゲームなどの売買を手がけ、衣料品のリユース業態も展開していました。セカスト買収は、その事業をさらに広げる動きだったと捉えられます。
しかも2008年は、Netflixが日本でサービスを始めた2015年より7年も前。配信時代になってから慌てて古着屋に転身したわけではないのです。
既存の店舗網や買取ノウハウを取り込み、その後も出店を続けてきたことが、現在の規模につながっています。
CD・DVDレンタルはなくなる?ゲオの今後
レンタル事業の売上高は前年を下回っています。動画配信や音楽ストリーミングの普及を考えれば、昔のようにレンタルが主力へ戻るとは考えにくい状況です。
ただし、配信されていない作品やCDを探す人にとっては、レンタル店にも役割があります。
現時点で、ゲオが全国のレンタルサービスを一斉に終了すると発表しているわけではありません。店舗ごとに取り扱いは異なるため、利用するときは公式店舗情報を確認するのが確実です。
TSUTAYAとは違う生き残り方
かつてレンタルショップの二大ブランドとして知られたゲオとTSUTAYA。しかし、現在の方向性はかなり違います。
ゲオは中古品の買取・販売を大きく育て、セカンドストリートを海外にも展開。一方のTSUTAYAは、書店やシェアラウンジなど、店舗で過ごす体験を重視した業態も広げています。
レンタルの衰退という同じ変化に直面しながら、別々の方法で事業を組み替えてきたわけです。
まとめ
現在のゲオグループは、CD・DVDレンタルよりもリユース事業が大きな存在になっています。
その中心にあるセカンドストリートは、2008年に買収したフォー・ユーの事業がルーツ。レンタルの苦境が本格化する前から、ゲオは中古品ビジネスを強化していました。
昔はCDを借りに行ったゲオが、今では古着やスマホを売り買いする場所に。懐かしい看板の裏側で、ビジネスの中身はずいぶん変わっていたのですね。
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