TSUTAYAは今何で稼いでる?レンタル衰退後の収益源と経営実態

「今TSUTAYAでサブスク解禁済みのCDを借りる意味、なくない?」。2026年10月18日、Xに投稿された疑問が注目を集めました。

SpotifyやNetflixなどの配信サービスが当たり前になった今、そういえばTSUTAYAは何で稼いでいるのでしょうか。

結論からいえば、現在のTSUTAYA関連事業は、書店、時間制ラウンジ、アニメグッズやイベントなど、レンタル以外の分野に軸足を移しています。ただし、各事業がどれだけ利益を生んでいるかは公開情報だけでは分かりません。

目次

TSUTAYAは今何で稼いでいる?変わった店舗の姿

昔のTSUTAYAといえば、週末にDVDをまとめ借りしたり、気になるアーティストのCDを探したりする場所。返却期限を気にしながら店に通った人も多いでしょう。

そんなTSUTAYAの新しい顔が、蔦屋書店やTSUTAYA BOOKSTOREです。本に文具や雑貨、カフェを組み合わせ、買い物だけでなく店内で過ごす時間を楽しむ店舗が増えています。

2026年3月28日には、JR大井町駅直結のOIMACHI TRACKSに「TSUTAYA BOOKSTORE 大井町トラックス」がオープン。書店に「SHARE LOUNGE」を併設しています。

CCC公式:大井町トラックスの店舗紹介

時間を売るSHARE LOUNGE

シェアラウンジは、飲み物などを楽しみながら仕事、勉強、読書ができる時間制の空間です。利用料や会員向けサービスが収入につながる仕組みで、従来の「商品を借りる店」とはずいぶん違います。

2026年2月には、TSUTAYA馬事公苑店の跡地に全国50店舗目のSHARE LOUNGE馬事公苑が開業しました。レンタル店の跡地が、滞在する場所に生まれ変わった象徴的な例です。

アニメやゲームのグッズ、イベントも

渋谷のスクランブル交差点前にあるSHIBUYA TSUTAYAは、2024年4月にリニューアルしました。6階にはコミック、フィギュア、グッズを扱う「IP書店」が登場。ポップアップショップや企画展示など、作品のファンが集まる場所になっています。

映像や音楽を借りるために来店していた時代から、好きな作品の世界を体験し、限定商品を買う時代へ。店舗の役割そのものが変わっているのです。

CCC公式:SHIBUYA TSUTAYAのフロア紹介

ほかにもフィットネスや施設運営

TSUTAYA Conditioningというフィットネス事業や、CCCによる公共図書館などの施設運営もあります。ただし、TSUTAYAブランドの店舗、CCC、関連会社、加盟店は必ずしも同じ会社ではありません。これらの売上をすべてCCC本体の収益として数えることはできません。

TSUTAYAは本当に儲かっている?レンタル店は約400店に

新しい事業を次々に始めているからといって、会社全体が順調に儲かっているとは限りません。

ITmediaビジネスオンラインの2026年2月5日の記事によると、TSUTAYAは2010年代初頭に約1400店舗を展開していましたが、DVDレンタルを扱う店舗は約400店まで減少したとされています。これはレンタル取扱店の数字であり、書店などを含む全店舗数ではありません。

ITmedia:TSUTAYAとゲオの店舗戦略を比較

レンタルが縮小した背景には、動画や音楽のサブスクリプションサービスの普及があります。店に行かずに楽しめて、返却も不要。便利さでは配信に軍配が上がる場面が増えました。

一方、CCCは非上場企業です。公開されている資料だけでは、レンタル、書店、シェアラウンジそれぞれの利益額や、TSUTAYAブランド全体の収益構造を正確に割り出せません。「今はシェアラウンジが一番儲かる」といった順位付けは避けるべきでしょう。

ゲオは中古品、TSUTAYAは体験型へ。何が違う?

同じレンタル店として競い合ったゲオは、別の方向へ進みました。中古スマートフォンやゲーム機の売買を強化し、グループでは古着や生活用品などを扱うセカンドストリートが成長しています。

ゲオは既存店の取扱商品を変えることで店舗を活用しやすいのに対し、TSUTAYAは蔦屋書店やラウンジなど、空間の使い方まで変える店舗づくりが目立ちます。

もちろん、どちらも複数の事業を展開しているため単純には分けられません。それでも「中古品を売るゲオ」と「本や体験を売るTSUTAYA」という対比は、両社の方向性を理解する手がかりになります。

サブスク時代にCD・DVDを借りる意味はある?

では、冒頭のX投稿の疑問に戻りましょう。サブスクで聴ける曲をわざわざCDで借りる意味は、確かに以前より小さくなりました。

それでも、配信されていないアルバムやライブ映像、古い映画など、パッケージでしか楽しめない作品はあります。サブスクに加入せず特定の作品だけを借りたい人にも、レンタルは選択肢です。

SHIBUYA TSUTAYAのリニューアルに際しても、CCCはレンタル利用者向けに宅配レンタル「TSUTAYA DISCAS」を案内していました。店頭レンタルが縮小しても、作品を借りる仕組み自体がすべてなくなったわけではありません。

CCC公式:SHIBUYA TSUTAYAのリニューアル発表

まとめ:TSUTAYAはレンタル屋から変わりつつある

TSUTAYAは今、CDやDVDのレンタルに頼るビジネスから、本、雑貨、ラウンジ、グッズ、イベントなどを組み合わせる方向へ進んでいます。

ただし、どの事業がどれだけ利益を生んでいるかは明らかではなく、事業転換が十分に成功したとまでは断定できません。

かつて週末にCDを借りに行ったTSUTAYA。今度訪れるときは、コーヒーを飲みながら仕事をしたり、好きなアニメのグッズを探したりする場所になっているかもしれません。

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