アツギの男性更年期カードはなぜ炎上?公式説明と過去の騒動

アツギのストッキングに入っていた「男性更年期」のカードが、SNSで物議を醸しています。

女性向けの商品なのに、なぜ男性の更年期症状を説明しているのでしょうか。実は、アツギが2024年から展開している健康啓発シリーズの一部で、2007年から続く取り組みにつながるものでした。

公式資料から企画の意図を確認し、批判が広がった理由や過去のラブタイツ騒動との違いを整理します。

目次

アツギの男性更年期カードは何が問題になった?

2026年10月24日、Xでストッキングの包装に入っていた中台紙の写真が投稿され、注目を集めました。カードには「女性も知っておきたい、男性の更年期症状のこと」と書かれています。

男性にもホルモンの変化に伴う不調が起こることや、周囲の理解・サポートの大切さを伝える内容です。

男性更年期について知識を広めること自体は有意義です。しかし、女性が自分のために購入したストッキングで男性への気遣いを促されたように感じた人から、反発が出ました。

一方、家族やパートナーの健康を知る機会になるとして、啓発を肯定的に受け止める意見もあります。批判の焦点は、男性更年期というテーマそのものよりも、情報を届ける相手と場所にあるようです。

アツギはなぜ女性向けストッキングに入れた?公式説明を確認

2007年から中台紙で健康情報を発信

アツギは2024年8月21日の公式発表で、商品の包装材である「中台紙」を活用したCSR活動を説明しています。

ストッキングはプライベートな時間や空間で開封することが多いため、そこに健康情報が書かれていれば、自分宛てのメッセージとして受け取ってもらえるのではないか。そんな考えから、2007年に始めた活動です。

つまり今回のカードは、炎上後に急きょ用意されたものでも、男性更年期だけを宣伝する単独企画でもありません。

男性更年期は全12話のうち第11話

2024年8月下旬の出荷分から順次切り替えると発表された第11弾のテーマは「性ホルモンとの上手な付き合い方」。全12話で構成されています。

月経や低用量ピル、女性ホルモンと骨量、ホルモン補充療法などの話題に続き、第11話で男性の更年期症状を紹介しています。

アツギは今回初めて男性側にもテーマを広げ、女性ホルモンと男性ホルモン双方への理解を深めることを目指したと説明しました。

ただし、これは2024年の企画全体に関する説明です。2026年10月の批判を受けた新しい釈明ではありません。

出典:アツギ公式発表(2024年8月21日)

「全12話の1話」と「買った人が読む1枚」は違う

今回、特に考えさせられるのがこの点です。

企画を作った側から見れば、女性の健康を中心に取り上げた全12話のうち、男性更年期も紹介したという位置づけでしょう。

でも、購入者が12種類すべてを順番に読むとは限りません。たまたま男性更年期のカードが入った商品を買えば、それが唯一のメッセージになることもあります。

「女性の健康に役立つ情報を届けたい」という企画の出発点と、「女性に男性のケアを求めているのでは」という受け止め方がすれ違った背景には、こうした事情もありそうです。

2020年のラブタイツ炎上との共通点は?

アツギをめぐっては、2020年11月の「ラブタイツキャンペーン」も話題になりました。

タイツの日に合わせてSNSで公開した女性のイラストについて、性的な表現を連想させるとの批判が起き、アツギはキャンペーンを中止して謝罪しました。

今回は広告イラストではなく、健康情報の掲載方法をめぐる問題です。両者を同じ出来事として扱うことはできません。

ただ、企業が伝えたいことと、実際に商品を購入する人が受け取る印象の間に隔たりが生じた点は共通しています。

過去の騒動を覚えている人が、今回のカードをきっかけに企業の発信姿勢を改めて疑問視した面もあるでしょう。

アツギは今回の炎上に謝罪・コメントした?

2026年10月26日時点で確認したアツギの公式ニュース一覧には、今回の男性更年期カードに関する新たな謝罪や見解は掲載されていません。

一方、カードを作った理由や企画の構成は、2024年の公式発表から確認できます。今後、新しい説明や掲載方針の変更が発表されれば、改めて確認したいところです。

まとめ:問題は男性更年期ではなく、情報の届け方?

アツギの男性更年期カードは、2007年から続く健康啓発活動の一環で、2024年に発表された全12話のシリーズに含まれていました。

男女のホルモンについて理解を広めたいという狙いは、公式資料にも明記されています。

しかし、女性向けストッキングの包装で男性の不調への理解やサポートを呼びかけたことで、負担を押し付けられているように感じる人もいました。

健康情報は内容だけでなく、誰に、どんな場面で届けるかも大切。今回の騒動は、その難しさを浮き彫りにしたのかもしれません。

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