マネックス証券で新規口座を開設できない状態が続いています。「自分のNISAは大丈夫?」「預けているお金はどうなる?」と不安になった人もいるのではないでしょうか。
原因は、口座開設に使う外部委託先のシステムで、第三者がアクセスを試みた形跡が見つかったこと。マネックス証券は個人情報を守るため、2026年10月19日から一部の新規口座開設を停止しました。既存口座の残高や取引を管理するシステムは別ですが、銘柄分析ツールにも別途停止が発生しています。10月23日時点の状況を整理します。
マネックス証券の口座開設停止はなぜ?18日夜からの経緯
今回の発端は10月18日夜。テレビ朝日の報道によると、マネックス証券は同日午後9時に委託先から不審なアクセスの形跡について連絡を受け、翌19日午前5時には一部の新規口座開設を停止しました。連絡からわずか8時間後の対応です。
10月20日に公式サイトで公表されたのは、外部委託先が管理する「口座開設システム」へのアクセス試行の形跡。実際の侵入や情報流出が判明したために停止した、という発表ではありません。被害の有無を調べる間、先に申し込みを止める予防措置を取った形です。
口座開設時には本人確認書類などの個人情報を扱います。万一の事態に備えて入口を閉じた、と考えると今回の判断がわかりやすいでしょう。
停止対象はマネックス証券のウェブサイトやアプリからの「証券総合取引口座」の新規開設で、一部提携先からの申し込みも含まれます。すべてのサービスが停止したわけではありません。
既存利用者の株取引やNISA、積立投資に影響はある?
すでにマネックス証券に口座を持っている人にとって、最も気になるのは資産の安全性でしょう。
同社の公式案内では、今回問題になった口座開設システムは、開設済み口座の情報・残高・取引を管理するシステムとは別だと説明されています。テレビ朝日の取材でも、既存口座への影響はないとしています。
つまり、新規口座開設の停止だけを理由に、既存のNISA口座や保有株式、投資信託が使えなくなったということではありません。通常の株式売買や積立投資についても、今回の新規受付停止とは切り分けて考える必要があります。
ただし、これからマネックス証券でNISAを始めようと考えていた人は別です。証券総合取引口座をまだ持っていない場合、ウェブやアプリからの新規申し込みが止まっているため、口座開設の再開を待つ必要があります。
なお、すでに申し込み済みで審査中の人について、すべての案件がどう扱われるかは今回の公式告知に詳しい記載がありません。該当する場合は、マネックス証券からの個別案内を確認するのが確実です。
銘柄スカウターも停止!口座開設とは別の不正アクセス
ここは今回のニュースで見落としたくないポイントです。マネックス証券では10月21日から「マネックス銘柄スカウター」「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」を一時停止。22日には「銘柄スカウターライト」も臨時メンテナンスで停止しました。
こちらは口座開設の件とは別に、銘柄スカウターの外部委託先が管理するシステムで、第三者による不正なアクセスが確認されたためです。
10月22日更新の公式発表では、銘柄スカウターに関して顧客情報の漏えいは確認されておらず、登録銘柄情報などへのアクセスも確認されていないとしています。銘柄スカウターのシステムも、口座の残高や取引を管理するシステムとは別です。
株式分析に銘柄スカウターを使っていた人にとっては、こちらの停止が日々の投資に直接響きそうです。「既存利用者への影響はない」という説明だけでは、今回の状況を十分に伝えきれません。
口座開設はいつ再開する?今できること
10月23日時点で、マネックス証券は新規口座開設の再開日を発表していません。専門チームが調査と安全性の確認を進め、安全が確認でき次第、速やかに受付を再開する方針です。
再開時期やサービス状況はマネックス証券の公式サイトで案内されます。口座開設を急いでいる人は、SNSの未確認情報ではなく公式のお知らせを確認しましょう。
既存利用者は、今回の報道をきっかけに不審なメールや偽サイトにも注意したいところ。口座情報の確認を促すメッセージが届いても、メール内のリンクを安易に開かず、普段使っている公式アプリやブックマークからアクセスするのが安心です。
岩井コスモ証券の不正取引と同じ事件なのか
証券会社をめぐっては、岩井コスモ証券でも外部委託先のシステムが不正アクセスを受け、顧客の意図しない売買注文が出される問題が起きています。報道によると、7口座で注文が出され、そのうち5口座で売買が成立しました。
ただし、マネックス証券で同じような不正売買が発生したと発表されたわけではありません。今回の新規口座開設停止と、岩井コスモ証券で起きた不正取引を混同しないことが大切です。
両社のニュースに共通するのは、証券会社自身のサービスだけでなく、外部委託先のシステム管理も重要だという点。利用者がパスワードを守るだけでは対処できないリスクも浮かび上がっています。
まとめ:新規口座開設は停止、既存口座と分析ツールは分けて確認
マネックス証券の口座開設停止は、外部委託先のシステムへの不審なアクセスを受けた予防措置です。10月19日に停止が始まり、10月23日時点で再開日は示されていません。
既存口座の残高・取引システムは別で、保有資産やNISAが一斉に停止したわけではありません。一方、銘柄スカウターについては別の不正アクセスを受けてサービス停止が発生しています。
口座開設の再開だけでなく、分析ツールの復旧や調査結果についても、今後の公式発表を追っていきたいところです。
