山村紅葉さんといえば、2時間サスペンスでおなじみの女優。実は早稲田大学政治経済学部を卒業し、国税局で税務調査に携わっていたことをご存じでしょうか。
しかも、仕事は本人が「天職」と感じるほど充実していたそうです。なぜ国税局を辞め、女優に戻ったのか。学歴と意外な経歴をたどります。
山村紅葉は早稲田大学政治経済学部卒!国税専門官試験にも合格
山村紅葉さんは1960年10月27日、京都府生まれ。所属事務所・東宝芸能の公式プロフィールによると、1985年に早稲田大学政治経済学部を卒業しています。
大学在学中の1983年には、母で推理作家の山村美紗さんの作品を原作としたドラマ『燃えた花嫁』で女優デビュー。思い出作りのつもりだった出演から仕事が広がり、学生時代だけで20本以上のドラマに出演しました。
そのまま芸能界で活躍しても不思議ではありませんが、紅葉さんが選んだのは公務員の道でした。
1984年に国税庁の国税専門官試験に合格。大学卒業後の1985年に採用され、大阪国税局で勤務しています。芸能活動と国家公務員という、なかなか珍しい組み合わせです。
なぜ国税局に就職?調査官として不正を見抜いたエピソード
紅葉さんはインタビューで、男性と対等に働ける仕事に就きたかったと語っています。当時は男女雇用機会均等法の施行前。公務員は、男女を問わず能力を発揮できる職業として魅力的だったようです。
さらに、日本の脱税問題に関心を持ち、本来納められるべき税金が福祉や教育に役立てられたら、という思いも国税専門官を志す理由になりました。
国税局では法人を担当し、会社の帳簿や関係者との会話から不自然な点を探していたそうです。
2022年の『徹子の部屋』では、食品会社の関係者を名乗る人物の香水や長い爪に違和感を覚え、電卓を打ってもらうと操作ができなかったという体験を披露。実態のない従業員への給与支払いを見抜く手掛かりになったと話しました。
推理ドラマの中で事件を解決する役柄を演じる紅葉さんですが、実生活でも観察力を発揮していたわけです。大学時代にはミステリークラブに所属していたことも、本人インタビューで明かしています。
紅葉さんは税務調査の仕事を「天職」だと感じ、長く続けたいと思っていたそうです。
国税局を辞めた理由は結婚!女優復帰も意外なきっかけ
では、そんなに気に入っていた仕事を、なぜ辞めたのでしょうか。
理由は女優への未練ではなく、結婚でした。
勤務中に大蔵省(現在の財務省)に勤めていた男性と婚約。本人のインタビューによれば、夫が望んだ温かな家庭を築くため、仕事を辞めることにしたといいます。
所属事務所の公式経歴では退職は1987年1月。国税局で働いたのは2年弱でした。
結婚後は専業主婦として暮らしていましたが、知り合いの女優からドラマの代役を頼まれ、久しぶりに出演。その後、次々にオファーが届き、自然な流れで女優業へ復帰しました。
2022年放送の『徹子の部屋』では、母の友人だった推理作家・西村京太郎さんが、紅葉さんが演じられる女性刑事を作品に登場させてくれたことも紹介されています。その役を長年演じることになり、サスペンスドラマには欠かせない存在となりました。
東宝芸能の公式プロフィールによれば、2時間サスペンスへの出演は500本以上。母・山村美紗さんの原作ドラマ『赤い霊柩車』シリーズなどで、幅広い世代に親しまれてきました。
2026年も活躍!元国税職員として確定申告イベントにも登場
2026年1月には、東京・麹町税務署で行われた確定申告のPRイベントに登場。元国税職員として、スマートフォンを使った申告を体験しました。
国税局を辞めてから長い年月が経っていますが、当時の経験が今の仕事にもつながっているのが面白いところです。
2026年にはNetflix映画『This is I』にも出演するなど、女優としての活動も続いています。
早稲田大学政治経済学部を卒業し、国税専門官として実務経験を積み、結婚を機に退職して女優に復帰。山村紅葉さんの歩みを知ると、サスペンスドラマで見せる鋭い目つきにも、ちょっと違った説得力を感じますね。
