料理人でBreakingDownへの出演でも知られる「こめお」さんが、東京・麻布十番で経営してきた日本料理店「割烹こめを」の閉店を発表しました。
きっかけとなったのは、2026年8月の麻布十番納涼まつりで発生した集団食中毒です。港区は「割烹こめを」が販売した冷やし蟹ラーメンを原因食品とするサルモネラ属菌による食中毒と断定しました。
今後について、こめおさんは料理人引退を発表したわけではありません。「一度、料理人として立ち止まります」としており、次の活動は現時点で未定です。まずは被害を受けた人への対応を続ける意向を示しています。
こめお「割烹こめを」が閉店へ
こめおさんは2026年10月1日、自身のXで「割烹こめを」を閉店することを発表しました。
割烹こめをは2023年11月16日、東京・麻布十番にオープンした完全予約制の日本料理店です。BreakingDownで知名度を高めたこめおさんにとって、料理人として本格的に活動する拠点の一つでした。
閉店発表では今回の食中毒について改めて謝罪し、飲食に携わる人間として安全に食べてもらうことへの責任や、自身の未熟さ、認識の甘さを振り返っています。
そのうえで「割烹こめを」をこのまま続けることはできないと判断し、閉店を決めたと説明しました。
重要なのは、行政から店舗の「閉店」を命じられたわけではないことです。港区による行政処分は7日間の営業停止で、その後も店舗側が営業休止を続け、最終的に閉店を決断しています。
食中毒から閉店まで何があった?
麻布十番納涼まつりで冷やし蟹ラーメンを販売
問題が起きたのは、2026年8月22日と23日に開催された「麻布十番納涼まつり」でした。
「割烹こめを」はイベントに出店し、冷やし蟹ラーメンを販売。その後、食べた人から下痢、腹痛、発熱などの症状が相次いで確認されました。
みなと保健所が調査し、患者の共通食や検便結果などから、同店が販売した冷やし蟹ラーメンを原因食品とするサルモネラ属菌による食中毒と断定しました。
港区が9月3日に公表した時点で、患者数は78人とされています。
9月3日から9日まで7日間の営業停止
港区は食品衛生法に基づき、「割烹こめを」に対して2026年9月3日から9日まで7日間の営業停止を命じました。
こめおさんは謝罪し、店舗の営業を当面休止すると発表。9月上旬の段階ですでに閉店も視野に入れていることを明らかにし、飲食の現場に今後も携わるのかについても判断できないとしていました。
営業停止期間終了後も再開せず
行政による営業停止期間は9月9日まででしたが、その後すぐに営業を再開したわけではありません。
休業を続けたうえで、10月1日に正式な閉店を発表しました。
そのため、今回の経緯は「営業停止処分を受けたため、そのまま行政によって閉店させられた」わけではありません。食中毒発生後に今後を検討し、店舗側が閉店という判断をした形です。
こめおは今後どうする?料理人を引退するのか
閉店発表とともに気になるのが、こめおさん自身の今後です。
現時点で、料理人から完全に引退すると発表したわけではありません。
本人は閉店発表で「自分自身も、一度、料理人として立ち止まります」としています。
また、次に何をするのか、何を目指すのかについては、今は語るつもりはないという趣旨の説明をしています。
つまり、現段階で確認できるのは「料理人としての活動に一度区切りをつけて立ち止まる」というところまで。新店舗の開業や料理人としての復帰、別分野での活動など、具体的な次の計画は発表されていません。
一方、本人が明確にしているのが、食中毒で体調を崩した人への対応です。店を閉めれば責任を果たしたことになるとは考えていないとして、閉店後も対応を続ける意向を示しています。
- 「割烹こめを」は閉店
- こめおさんはいったん料理人として立ち止まる
- 料理人引退を発表したわけではない
- 次の具体的な活動は現時点で未発表
- 食中毒で体調を崩した人への対応は継続する意向
「今後どうするのか」という点については、現時点では次の活動を決めて公表する段階ではなく、今回の問題への対応を優先するというのが最も正確な整理です。
浅草の蟹ラーメン専門店「かにを」はどうなる?
もう一つ気になるのが、2026年5月4日に浅草でオープンした蟹ラーメン専門店「かにを」です。
「かにを」は、こめおさんが味づくりに携わってスタートした店舗です。開業時の発表では、株式会社蟹をが運営し、溝口勇児さんが運営・資金面をバックアップする体制とされています。
「割烹こめを」と「かにを」は同じ店舗ではありません。
また、10月1日の「割烹こめを」閉店発表では、「かにを」について具体的な閉店発表は確認できません。
そのため、現時点で「割烹こめをが閉店するため、かにをも閉店する」と判断することはできません。
一方で、こめおさん自身が「一度、料理人として立ち止まる」としているため、「かにを」に今後どのような形で関わるのかは今後の発表を確認する必要があります。
「割烹こめを」はオープンから3年弱で閉店
「割烹こめを」は2023年11月16日のオープンから3年弱で閉店することになりました。
開業時にはクラウドファンディングも実施され、目標1000万円に対して1855万2000円を集めるなど、こめおさんの料理人としての挑戦を象徴する店でもありました。
それだけに今回の閉店は大きな区切りとなりますが、本人は料理人そのものを引退すると発表したわけではありません。
まずは食中毒で体調を崩した方々への対応が最優先です。そのうえで、今回の出来事を受け止めたこめおさんが今後どのような道を選ぶのか、新たな発表を待ちたいところです。