M!LK(ミルク)が「イイじゃん」をきっかけに大ブレイクし、テレビで見かける機会が一気に増えました。
男性5人組ということもあり、「M!LKってジャニーズ?」「事務所はどこ?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、M!LKはジャニーズ(現STARTO ENTERTAINMENT)のグループではありません。
所属しているのはスターダストプロモーションで、実は2014年から活動を続けているベテランともいえるグループです。
では、なぜ結成から約10年が経ったタイミングで大ブレイクしたのでしょうか。
「イイじゃん」のヒットだけでは説明できない、M!LKが売れた理由を追っていきます。
M!LKの事務所はジャニーズではなくスターダスト
M!LKは、スターダストプロモーションに所属する5人組ダンスボーカルグループです。
現在のメンバーは、佐野勇斗さん、塩﨑太智さん、曽野舜太さん、山中柔太朗さん、吉田仁人さんの5人。
2014年11月に結成され、2015年3月に「コーヒーが飲めません」でCDデビューしました。
そして2021年11月、ビクターエンタテインメントから「Ribbon」でメジャーデビューしています。
M!LKが誕生したのは、スターダストプロモーションの男性アーティスト集団「EBiDAN(恵比寿学園男子部)」です。
EBiDANにはM!LKのほか、超特急、SUPER★DRAGON、原因は自分にある。、ONE N’ ONLY、BUDDiiSなど多数のグループが所属しています。
つまり、M!LKはジャニーズのジュニアから誕生したグループではなく、スターダストが長年育ててきた男性アーティスト部門から生まれたグループということになります。
一方で、王道のビジュアルやダンス、歌、メンバーカラーがあり、俳優やバラエティでも個人活動をするスタイルなど、一般的な男性アイドルグループと共通する部分も少なくありません。
最近M!LKを知った人が「ジャニーズのグループなのかな?」と思うのも無理はなさそうです。
M!LKは突然売れたわけではない 結成から約10年の下積み
M!LKのブレイクを考えるうえで重要なのが、「イイじゃん」で突然現れた新人グループではないという点です。
結成は2014年。現在の5人体制になるまでにはメンバーの加入や卒業も経験し、それでも活動を続けてきました。
2021年にメジャーデビューすると、2022年の「奇跡が空に恋を響かせた」でオリコン週間ランキング1位を獲得。
さらに2023年には、横浜アリーナで初の単独公演を開催し、約1万2000人を動員しています。
つまり「イイじゃん」が世間に広く知られる前から、すでにアリーナを埋められるほどのファンを持っていたのです。
2024年には結成10周年を迎え、初のアリーナツアーも開催。
その土台があったところに、2025年の「イイじゃん」が重なりました。
「曲がバズって無名グループが突然売れた」というより、10年間積み上げてきたグループに、一般層へ届く大きなきっかけが訪れたと考えた方が近そうです。
M!LKがブレイクした理由は「イイじゃん」だけではない
最大の転機となったのは、やはり2025年に発表された「イイじゃん」です。
特に「今日ビジュイイじゃん」というフレーズと印象的な振り付けがSNSとの相性抜群で、TikTokなどを中心に急速に拡散しました。
ただ、M!LKがここまで大きくなった理由は、それだけではないでしょう。
佐野勇斗らメンバー個人の知名度が高かった
大きかったと思われるのが、メンバーそれぞれの個人活動です。
特に佐野勇斗さんは、M!LKの活動と並行して俳優として数多くの映画やドラマに出演。
山中柔太朗さんや曽野舜太さんなども俳優として活動しており、音楽番組以外からM!LKを知る入口がいくつもありました。
そのため「佐野勇斗がM!LKのメンバーだったの?」というところから楽曲を聴き始めた人も少なくなかったと考えられます。
SNSで売れる時代とM!LKのキャラクターが合った
現在は、テレビ番組に出演する前からTikTokやYouTubeで楽曲がヒットする時代です。
M!LKには、長年のライブ活動で培ったパフォーマンス力に加え、メンバー同士の掛け合いや個性的なキャラクターがあります。
短い動画でも「この5人、面白い」と伝わりやすく、曲から入った人がメンバー本人にも興味を持ちやすかったことは大きな強みでしょう。
「イイじゃん」が入口となり、過去の動画や楽曲、出演番組まで見始める人が増えたことで、グループそのものの人気へつながっていったと見られます。
バズった後もM!LK自身が動き続けた
さらに注目したいのが、メンバー自身が「イイじゃん」のヒットを一過性のものにしなかったことです。
2026年の音楽ナタリーのインタビューでは、「イイじゃん」が広まった後も、次に何をするのかをメンバー同士で話し合い、アクションを起こし続けていたことが語られています。
その結果、2025年には結成当初から目標としていたNHK紅白歌合戦への初出場を実現。
さらに「好きすぎて滅!」もSNSで大きく広がり、ストリーミング累計再生数1億回を突破しました。
「イイじゃん」だけの一発ヒットで終わらなかったことも、M!LKが本格的にブレイクしたといわれる大きな理由です。
M!LKのヒット曲の作詞作曲はジャニーズと関係ある?
M!LKがジャニーズではないとなると、「楽曲を作っている人はジャニーズと関係があるの?」という点も気になります。
結論として、M!LKの楽曲をジャニーズやSTARTO ENTERTAINMENTが制作しているわけではありません。
ただし、ヒット曲を手掛けている作家を見ると、STARTO系アーティストにも楽曲を提供しているクリエイターがいます。
「イイじゃん」の作詞・作曲を担当したのは、岡嶋かな多さんと山本隼人さん。
岡嶋かな多さんは、WEST.の「証拠」「Shadows」などSTARTO系アーティストの作品にも参加している作家です。
さらに「好きすぎて滅!」は、作詞をMUTEKI DEAD SNAKEさん、作曲を浅野尚志さんが担当。
MUTEKI DEAD SNAKEさんも、WEST.の「愛の奴隷」「浪速看板息子~なめたらあかん~」「DOKODA」などを手掛けています。
つまりM!LKとSTARTOは所属事務所としては別ですが、楽曲制作の世界では同じクリエイターが双方に作品を提供しているケースがあるということです。
これは特別な提携関係を意味するものではなく、第一線の作詞家・作曲家が事務所の垣根を越えてさまざまなアーティストへ楽曲提供しているためでしょう。
ただ、男性グループの魅力を引き出してきた作家陣の経験が、M!LKのキャッチーな楽曲にも生かされている可能性はありそうです。
ジャニーズではないM!LKが売れた背景に時代の変化も
M!LKのブレイクを考えると、男性アイドルを取り巻く環境の変化も見逃せません。
かつて日本の男性アイドル市場では、旧ジャニーズ事務所のタレントがテレビや音楽番組で非常に大きな存在感を持っていました。
しかし現在は、M!LKや超特急といったEBiDAN勢だけでなく、BE:FIRST、JO1、INIなど、さまざまなバックグラウンドを持つ男性グループが活躍しています。
大きく変わったのは、テレビだけが「売れるための入口」ではなくなったことではないでしょうか。
TikTok、YouTube、Instagram、音楽サブスクなどを通じて、所属事務所に関係なく楽曲が直接ユーザーへ届くようになりました。
実際、2025年の大型音楽番組ではM!LKとSTARTO所属グループが同じ番組に出演する機会も増えています。
「ミュージックステーション SUPER SUMMER FES 2025」にはM!LKのほか、King & Prince、SixTONES、Snow Manなどが出演。
「2025 FNS歌謡祭 夏」でも、M!LKとtimelesz、Travis Japan、なにわ男子、NEWS、中島健人さんらが同じ出演者一覧に並びました。
以前の事務所の枠組みを強く意識するよりも、さまざまな男性グループを同じ音楽シーンの中で楽しむ視聴者が増えていることも、M!LKにとって追い風になっているのかもしれません。
M!LKが売れたのは10年間の積み重ねがあったから
M!LKの事務所はジャニーズではなく、スターダストプロモーションです。
そして現在のブレイクは、単純に「イイじゃんがTikTokでバズったから」だけでは説明できません。
2014年から約10年間続けてきたグループ活動、EBiDANという育成・活動基盤、俳優などの個人活動、長年応援してきたファン、SNSの普及、そして「イイじゃん」という一般層まで届く楽曲。
それらがちょうど重なったことで、M!LKの名前が一気にお茶の間まで届いたのでしょう。
しかも「好きすぎて滅!」が次のヒットにつながったことで、単なる一過性のブームではないことも見えてきました。
かつてとは男性グループの売れ方そのものが変化している現在、M!LKはその流れを象徴する存在の一つなのかもしれません。
結成から10年以上。長く続けてきた5人がようやく広く見つかったと考えると、現在のブレイクがより印象的に見えてきますね。
