61歳の吉川晃司さんが、またもや観客を驚かせました。2026年10月16日・17日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開かれた全国ツアーのファイナル公演で、代名詞の「シンバルキック」を3発成功させたのです。
驚くのは年齢だけではありません。吉川さんは2024年、外傷性白内障の手術を受け、シンバルキックを封印する可能性まで語っていました。あれから約2年半。なぜ再びステージで披露できたのでしょうか。過去の本人発言や公式映像から、その歩みをたどります。
吉川晃司が61歳でシンバルキック3発!代々木公演の様子
2026年10月16日・17日、吉川さんは「KIKKAWA KOJI LIVE 2026 Higher and Higher Tour」の代々木公演を開催しました。2日間で計2万人を動員し、「にくまれそうなNEWフェイス」「RAIN-DANCEがきこえる」「KISSに撃たれて眠りたい」など、全20曲を熱唱しました。
そして、約2.2メートルの高さにつるされたシンバルを蹴り上げる、おなじみのパフォーマンスも披露。報道によると、3発のキックを成功させ、大きな歓声が上がったそうです。
1965年8月18日生まれの吉川さんは、現在61歳。歌い、踊り、跳ぶ。約2時間のステージを駆け抜ける姿には、年齢の数字だけでは測れない迫力があります。
今回のツアーは全国23都市・26公演の予定。代々木がファイナルと銘打たれていますが、喉の不調や地震の影響で実施できなかった福岡・熊本公演の振替が12月に残っています。アンコールでは、2027年にアルバムを作り、ツアーを行う予定だとも明かしました。
シンバルキックはなぜ始まった?肩の脱臼が転機に
吉川さんといえばシンバルキックですが、最初からこの技を得意としていたわけではありません。デビュー当時は片手バック転などのアクロバットを披露していたものの、繰り返すうちに肩を脱臼しやすくなったといいます。
そこで考えたのが、腕ではなく足を使うステージアクションでした。2024年3月放送の「徹子の部屋」でも、片手バック転の代わりにシンバルキックを始めた経緯を語っています。
身体の故障が、新たな代名詞を生むきっかけになったというのは、なんとも吉川さんらしいエピソードです。ただ高く跳べばいいわけではなく、シンバルとの距離やタイミングも重要。長年のステージ経験が詰まった技といえそうです。
2015年には足首を骨折してもシンバルキックを披露
実は今回が初めての「復活劇」ではありません。レコード会社ワーナーミュージック・ジャパンの公式サイトによると、吉川さんは2015年3月に左足首を骨折し、手術を受けました。
それでも3月28日の福岡公演では、骨折した左足でシンバルキックを披露。その映像が公式YouTubeで公開されました。当時のパフォーマンスを知ると、今回の3発にも、長年積み重ねてきた意地と表現へのこだわりを感じます。
関連情報:ワーナーミュージック・ジャパン「骨折してもシンバルキック!!LIVE映像公開」
白内障手術で封印の危機!61歳でも披露できた理由は?
2024年3月1日放送の「徹子の部屋」で、吉川さんは同年1月下旬に外傷性白内障の手術を受けたことを告白しました。右目の視力が急激に落ち、運転をやめるほど日常生活に支障が出ていたそうです。
手術後は視界が改善した一方、眼内に入れた人工レンズが強い衝撃でずれる危険性があると説明。シンバルキックを封印しなければならないかもしれない、と話していました。
もっとも、吉川さんはそこで悲観するばかりではありませんでした。コンサートの中心はあくまで歌。キックができなくなったら別の表現を考えればいい、という前向きな姿勢も示していたのです。
それから約2年半を経て、今回の代々木公演では再び3発のキックを成功させました。ただし、医師がいつ、どのような条件で再開を認めたのかは確認できていません。目の状態が完全に回復したと断定することもできません。
長年の鍛錬が支えるステージ
吉川さんは以前から身体づくりを大切にしてきました。高校時代には水球に打ち込み、デビュー後もアクロバティックなライブを続けています。過去のインタビューでは、格闘技の要素を取り入れた高強度のトレーニングについても語っていました。
とはいえ、筋力や持久力があれば目の手術後のリスクがなくなるわけではありません。日頃の鍛錬は61歳でステージに立ち続ける身体能力の背景として捉えるべきでしょう。
2015年の足首骨折、2024年の白内障手術、そして2026年のシンバルキック3発。こうして振り返ると、吉川さんはただ若い頃の技を繰り返しているのではなく、身体の変化と向き合いながら表現を続けていることがわかります。
2027年には新しいアルバムとツアーも予定しているとのこと。次のステージで何を見せてくれるのか、今から楽しみですね。
参考情報
デイリースポーツ(2026年10月19日)/日刊スポーツ(2024年3月1日)/ABEMA TIMES(2024年3月6日)