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買取大吉はなぜ急に増えた?CM・スポンサー急拡大の理由

最近、街中で「買取大吉」の店舗を見かける機会が一気に増えたと感じる人も多いのではないでしょうか。

テレビではIKKOさんのCMを頻繁に見かけ、スポーツ大会やイベントのスポンサーとしても「買取大吉」の名前が目立つようになりました。

SNSでも「急に増えた」「広告をよく見るようになった」と話題になっています。

ただ、買取大吉だけが他社にはない特殊な方法で商品を買い取っている、というわけではありません。

では、なぜこれほど急速に成長しているのでしょうか。

背景には「FCによる店舗拡大」「大規模な広告展開」「スポンサー戦略」「リユース市場そのものの成長」が重なっていることが見えてきます。

目次

買取大吉はなぜ急に増えた?店舗数と売上が急成長

買取大吉を運営しているのは、2010年設立の株式会社エンパワーです。

同社はブランド品や貴金属などの買取に加え、「買取大吉」のフランチャイズ事業やBtoBオークション「大吉オークション」も運営しています。

近年の成長ぶりはかなり目立ちます。エンパワーが公開している採用情報によると、2020年に65億円だった年商は、2025年度には977億円を突破したとされています。わずか5年ほどで約15倍です。

店舗についても全国で急速に増加しています。こうした拡大を支えている大きな仕組みがフランチャイズ(FC)です。

すべての店舗をエンパワーが直営で出しているわけではなく、個人や法人のオーナーが「買取大吉」の看板を掲げて開業できます。

また、買取専門店は一般的な小売店のように大量の商品を陳列する必要がありません。駅前の小さなテナントや商店街、商業施設などにも出店しやすく、FC方式との組み合わせで全国展開を加速しやすい構造になっています。

買取方法が特別だから成長したわけではない?

「買取大吉には他社にはない特殊な買取方法があるのか」という点も気になりますが、基本的な買取ビジネスの仕組み自体が極端に特殊というわけではありません。

利用者からブランド品、時計、貴金属、切手、金券などを査定して買い取り、それを再び流通させるというビジネスは、ほかの大手買取チェーンでも一般的に行われています。

買取大吉では全国の店舗から送られた商品画像を本部でオンライン査定する仕組みも導入しています。さらに運営会社のエンパワーは、業者向けのBtoBオークション「大吉オークション」を運営しています。

つまり注目したいのは、「独特な方法で買い取っているから店舗が増えた」というより、全国で買い取れる店舗網と本部の査定・再流通の仕組みを大規模化していることです。

そして、このモデルにとって非常に重要なのが「知名度」です。買取店は、まず一般の人に「売りたいもの」を持ってきてもらわなければ始まりません。

テレビCMによってブランドの知名度が上がれば、消費者だけでなく「知名度のあるブランドで買取店を開きたい」というFC加盟希望者への訴求にもつながります。

つまり広告は、買取客を集める効果と、FC展開を後押しする効果の両方を期待できるわけです。

CMだけではない!スポンサーまで急拡大している理由

最近「買取大吉をよく見る」と感じる最大の理由のひとつが、広告・スポンサー活動の拡大でしょう。

IKKOさんを起用したテレビCMを全国で展開しているほか、新聞広告なども展開。近年は単なるテレビCMの枠を超えて、スポーツやイベントへの協賛も目立つようになりました。

これだけの広告展開を見ると「広告費はいくらなの?」と気になるところですが、エンパワーは非上場企業のため、年間の広告宣伝費について詳細な金額は公表されていません。

そのため「広告費に○億円使っている」などと断定することはできません。

ただし、全国テレビCMや新聞広告、大型イベントへの協賛などを継続していることから、ブランド認知にかなり力を入れていることはうかがえます。

広告を増やせる背景にはリユース市場そのものの拡大も

もうひとつ見逃せないのが、買取大吉だけでなくリユース市場全体が成長していることです。

経済産業省が公表した資料では、国内リユース市場は2022年に3兆円規模となり、2025年には3兆5,000億円に達すると予測されていました。

フリマアプリやネットオークションが一般的になり、「不要なものは捨てるのではなく売る」という行動も珍しくなくなっています。さらに貴金属やブランド品などは、中古市場でも活発に取引されています。

こうした市場の拡大期に、買取大吉はFC店舗を増やしながら全国広告を展開してきました。

テレビCMやスポンサーで知名度を高める
↓
買取店を利用する人が増える
↓
知名度を背景にFC加盟希望者も集まりやすくなる
↓
全国の店舗数が増える
↓
さらにブランドの露出が増える

という循環ができていると考えると分かりやすいでしょう。

SNSでは店舗の急増ぶりからさまざまな声も見られますが、店舗が急増しているという事実だけで、何らかの問題があると判断することはできません。

公開されている情報を見る限り、買取大吉の急成長は「特別な買取方法」が最大の理由というより、成長するリユース市場を背景に、FCで店舗網を一気に広げ、テレビCMやスポンサーへの積極的な投資でブランド認知を高める戦略が大きいと考えられます。

街中の店舗、IKKOさんのCM、スポーツ中継のスポンサーなどを短期間に次々と目にするため、「突然増えた」と感じる人が多いのかもしれません。今後さらに店舗や大型スポンサーが増えるのか、買取大吉の展開は引き続き注目されそうです。

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