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GACKTのスピンドル騒動とは?投資詐欺と言われた理由とその後

GACKTさんについて検索すると、今も「スピンドル」「投資詐欺」「仮想通貨」といった言葉が出てくることがあります。

これは2017年から2018年にかけて、GACKTさんが関わっていた仮想通貨プロジェクト「SPINDLE(スピンドル)」をめぐる騒動が大きく関係しています。

SPINDLEは「GACKTコイン」と呼ばれるほどGACKTさんと結び付けて知られるようになりましたが、2018年の上場後に価格が大きく下落。その後、「売り抜けたのではないか」「詐欺だったのではないか」といった疑惑まで広がりました。

ただし、GACKTさん本人がSPINDLEをめぐる詐欺で逮捕・起訴されたり、詐欺行為を行ったと司法で認定されたりした事実は確認できません。

では、GACKTさんはSPINDLEにどこまで関わり、なぜ「投資詐欺」とまで言われるようになったのでしょうか。当時の公式発表や報道、その後の本人の説明から整理します。

目次

GACKTのスピンドル騒動とは?「GACKTコイン」と呼ばれた理由

SPINDLE(スピンドル)は、2017年ごろから展開された仮想通貨(現在の暗号資産)プロジェクトです。

GACKTさんは2017年12月、自身がSPINDLEに関わっていることを公表しました。

ここで重要なのは、GACKTさんが単にCMなどに出演する「広告塔」だったわけではないことです。

2018年のGACKT公式サイトでは、GACKTさんは「SPINDLE Chief Strategist(チーフ・ストラテジスト)」と紹介されています。

また、SPINDLEへの参画を公表した際には、実業家として初めて本名を出してICO事業に取り組むとしており、プロジェクトへの強い思いも発信していました。

GACKTさん自身が積極的に情報発信し、イベントなどにも登場していたことから、SPINDLEはメディアなどで「GACKTコイン」と呼ばれるようになります。

2018年5月に海外の仮想通貨取引所へ上場

運営会社BLACKSTAR&CO.は2018年5月、SPINDLEのトークン「SPD」について、海外5カ国の仮想通貨取引所への上場を発表しました。

しかし、その後SPDの価格は大きく下落します。

SPINDLEがICOなどで集めた資金については、当時から「90億円以上」「約220億円」など複数の数字が報じられており、報道によって差があります。

そのため、「220億円を集めた」と確定した事実として扱うのではなく、大規模な資金を集めたと報じられたプロジェクトと見るのが適切です。

なぜGACKTは「投資詐欺」と言われた?3つの理由

現在でも「GACKT 投資詐欺」と検索される背景には、いくつかの出来事が重なっています。ただし、SPINDLEをめぐって批判や疑惑があったことと、GACKTさん本人が詐欺を行ったことは別の話です。

理由1:GACKTがSPINDLEの前面に出ていた

2018年には幕張メッセで「BLOCK ONE powered by SPINDLE」というイベントも予定され、GACKTさんも登壇予定でした。

GACKT公式サイトによると、無料招待枠3,000人に対して1万2,000件を超える応募があり、安全面などを理由にイベントは延期されています。

延期に際してGACKTさん本人もコメントを発表しており、当時SPINDLEの中心人物の一人として認識されていたことが分かります。

理由2:上場後に価格が大きく下落した

2018年5月の上場後にSPDの価格が大きく下落。さらに同年7月、AppBankはSPINDLEの取り扱いを一時停止しました。

ここは誤解されやすいところですが、金融庁がSPINDLEを「詐欺」と認定したという話ではありません。

AppBankは当時、BLACKSTAR&CO.について「仮想通貨交換業を無登録で行う資金決済法違反の疑いがある旨を金融庁から通告された」とする新聞報道を受け、事実関係が明らかになるまでSPINDLEの取り扱いを停止すると発表しています。

その後、AppBankは2018年8月にBLACKSTAR&CO.とのアライアンスを解消しました。

理由3:「GACKTは売り抜けた」という疑惑が報じられた

週刊誌「FLASH」は後年、GACKTさんの元仕事仲間とする人物の証言として、SPINDLEによって「約17億円の利益を得た」と報じています。

しかし、これは関係者証言をもとにした週刊誌報道であり、GACKTさんが17億円を得たことが公的資料などで確認されたわけではありません。

さらにGACKTさん本人は、後に「売り抜けた」という疑惑を否定しています。そのため「GACKTはSPINDLEで17億円儲けた」「暴落前に売り抜けた」と確定した事実として書くことはできません。

GACKT本人は2024年に「全部持ってる」と売り抜けを否定

SPINDLE騒動から約6年がたった2024年2月、GACKTさんはYouTubeチャンネル「DROPOUT ドロップアウトした冒険者たち」に出演し、当時の騒動について説明しています。

GACKTさんはSPINDLEへの自身の関わりについて、単なる広告塔として参加したのではなく、世界各国の人々をつなぐアドバイザリー的な立場だったという趣旨の説明をしました。

そして売り抜け疑惑については「全部持ってる」と説明。創設メンバーが保有するSPINDLEには一定期間売却できない「ロックアップ」が設定されていたとして、上場直後に自身が売り抜けたという見方を否定しています。

また、当時は仮想通貨市場全体が大きく下落した時期でもあり、GACKTさん自身も損失を抱えたという趣旨の説明をしています。一方、2024年時点ではすでにSPINDLEのプロジェクトから離れていることも明かしました。

SPINDLE関係者の過去には行政処分も

SPINDLE騒動について調べると、金融庁や証券取引等監視委員会による行政処分の情報も出てきます。ただし、これについてもSPINDLEそのものやGACKTさんへの処分と混同しないよう注意が必要です。

証券取引等監視委員会は2016年、ドラグーンキャピタル株式会社について、ファンドの出資金を本来の目的とは異なる形で使用していたことなど、投資者保護上問題のある業務運営が認められたとして行政処分を行うよう勧告しました。

また2018年には、金融庁がドラグーンスナイパーズ合同会社と宇田修一氏に対する行政処分を公表しています。

宇田氏はSPINDLEをめぐる報道でも名前が登場する人物ですが、これらの行政処分を「SPINDLEが詐欺と認定された」「GACKTが行政処分を受けた」という意味で捉えるのは誤りです。

結局GACKTはスピンドルで投資詐欺をしたのか?

ここまで確認できた情報を整理すると、GACKTさんがSPINDLEの「Chief Strategist」としてプロジェクトに関わり、積極的に情報発信していたことは事実です。

SPINDLEが「GACKTコイン」と呼ばれ、2018年の上場後に価格が大きく下落したことも確認できます。その後、週刊誌などで「売り抜け」「約17億円の利益」といった疑惑も報じられました。

一方で、GACKTさん本人がSPINDLEをめぐる詐欺で逮捕・起訴されたり、詐欺行為を行ったと司法で認定されたりした事実は確認できません。

GACKTさん本人も2024年になって売り抜け疑惑を否定し、自身の保有分について「全部持ってる」と説明しています。

つまり、SPINDLEをめぐってさまざまな疑惑や批判が出たことは事実ですが、それをそのまま「GACKTが投資詐欺をした」と言い換えることはできません。

2026年にスピンドル騒動が再び注目された理由

2018年の騒動であるSPINDLEが、2026年9月になって再び注目されました。きっかけとなったのは、GACKTさんが投資やNISAについて語った動画です。

2026年1月、YouTubeチャンネル「DROPOUT ドロップアウトした冒険者たち」にGACKTさんが出演。NISAなどについて自身の投資観を語った動画の一部が同年9月になってSNSで拡散し、それに対して「SPINDLEはどうなったのか」と過去の騒動を指摘する反応も出ました。

https://www.youtube.com/watch?v=xBiKayYiIpM

つまり、2026年になってSPINDLEに新たな問題が発覚したというわけではありません。

GACKTさん自身が投資について語ったことで、過去のSPINDLE騒動が再び掘り起こされたという流れです。

SPINDLE騒動では、GACKTさんがプロジェクトの前面に立っていたこと、上場後に価格が大きく下落したこと、さらに売り抜け疑惑などが報じられたことが重なり、「GACKTコイン」「投資詐欺」というイメージが現在まで残ったとみられます。

一方で、本人は売り抜けを否定しており、GACKTさん自身が詐欺で有罪になったという事実も確認できません。騒動を振り返る際には、当時の批判や報道と、確認できている事実を分けて見ることが大切でしょう。

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