横浜高校の織田翔希投手が高校卒業後のメジャー挑戦を目指すなか、ダルビッシュ有投手の「現実的に考えて、お勧めしない」という発言が話題になっています。
一見すると進路への反対にも聞こえますが、話を最後まで追うと少し印象が変わります。ダルビッシュ投手が心配していたのは、挑戦する気持ちではなく、メジャーにたどり着くまでの道のりでした。
ダルビッシュは織田翔希のメジャー直行に反対した?
2026年11月3日、ダルビッシュ投手は音声配信「stand.fm」で、織田投手の進路について質問を受けました。
そこで語ったのが「現実的に考えて、お勧めしない」という言葉です。日本のプロ野球を経由した方が、メジャーでプレーできる確率は上がるという考えを示しました。
ただし、織田投手個人の成功・失敗を予想したわけではありません。若いうちにアメリカの文化に触れたい、英語を学びたい、将来アメリカで暮らしたいという目的なら、直接渡米する選択も悪くないと話しています。
「絶対に行くな」という意味ではなかったんですね。
なぜ日本のプロ野球を経由した方がいいと考えるのか
最大の理由は、アメリカのマイナーリーグの厳しさです。
高校からMLB球団に入る場合、通常はマイナーリーグで結果を残し、段階を踏んで昇格を目指します。環境は以前より改善されているものの、競争を勝ち抜く大変さは変わりません。
一方、日本で実績を積んでから移籍すれば、最初からメジャーでプレーする道も見えてきます。ダルビッシュ投手自身も日本ハムで活躍してから渡米した選手です。
もちろん、日本を経由すれば必ずメジャーに行けるわけではありません。あくまで、本人が考える成功への近道ということです。
「4〜5年でポスティング」という提案は実現する?
ダルビッシュ投手は、日本の球団で4〜5年プレーしたらポスティングを利用できるような契約を結ぶ方法にも触れました。
ポスティングとは、所属する日本球団の承認を得てMLB移籍を目指す制度です。選手が希望するだけで自動的に移籍できる仕組みではありません。
また、契約に将来の移籍についての取り決めがあったとしても、実際の手続きには制度や球団の判断が関わります。「4〜5年たてば必ず渡米できる」という話ではない点は押さえておきたいところです。
織田翔希はなぜ直接メジャーを目指す?巨人の指名との関係
横浜高校の織田投手は、高校卒業後にアメリカへ挑戦する意向を表明しました。若いうちから現地の言葉や環境に慣れることも、その理由の一つです。
一方、2026年のドラフトでは巨人が織田投手を1位指名。日本でプロとして経験を積む道と、早くからアメリカへ渡る道のどちらを選ぶかに注目が集まっています。
ダルビッシュ投手の発言は巨人への入団を直接勧めたものではなく、一般論として日本球界を経由するメリットを語ったものです。
日本で技術を磨くか、アメリカで野球と生活の両方を学ぶか。どちらにも魅力があるからこそ、簡単には決められない話ですよね。
ダルビッシュ本人がXで真意を説明
発言が広まった後、ダルビッシュ投手は自身のXでも補足しました。
高校から直接MLB球団に入る難しさを客観的に説明したのであって、織田投手がどうすべきかを決めつけたわけではない、という趣旨です。
そして、挑戦する理由は人それぞれであり、どんな形でも本人の決断を応援したいと伝えています。
見出しの「お勧めしない」だけを読むのと、この補足まで知るのとでは、受け取り方がずいぶん違います。
発言の元になったラジオ配信はこちら
ダルビッシュ投手が話した元の配信は、stand.fmの「朝散歩」です。織田投手については13分30秒ごろから話題に上がります。
まとめ:反対ではなく、経験者としての現実的な助言
今回の発言は、織田投手の夢に水を差すためのものではありませんでした。
日本で実績を積んでから挑む方がメジャーでプレーする確率は高い、というのがダルビッシュ投手の考え。一方で、早くから現地の文化や言葉を学ぶための挑戦も尊重しています。
巨人の指名を受けた織田投手がどんな進路を選ぶのか。本人の決断を見守りたいですね。
