Xで「東京の負のエネルギーが強すぎる場所」という投稿が話題になっています。小菅、竹ノ塚、鶯谷は「特級呪地」。新宿や池袋だけでなく、笹塚、汐留、越中島まで並んでいるのが不思議です。
なぜこの街なのか。この記事で取り上げる23地域を一つずつ見ていくと、拘置所の歴史、歓楽街、古い下町、湾岸の倉庫街など、かなり違う理由が浮かび上がります。ただし、これは投稿者による独自の分類で、犯罪統計や科学的な指標に基づくランキングではありません。
東京の「負のエネルギー」が強い街はどこ?
投稿では街を「特級呪地」「カオス地帯」「ダークサイド」「グレーゾーン」に分類しています。ここで紹介する理由は投稿者本人の説明ではなく、実際の街の特徴から考えられる背景です。
特級呪地に挙げられた街とその理由
小菅
東京拘置所があり、明治期から監獄施設と関わりがある地域。施設の歴史が重々しい印象につながったのかもしれません。
竹ノ塚
昔ながらの商店街や飲食店が残る街。足立区への古いイメージも影響していそうですが、駅付近は鉄道高架化などで変化しています。
鶯谷
駅北口のラブホテル街がよく知られています。一方、根岸の住宅街や寺院など落ち着いた顔もあります。
カオス地帯に挙げられた街とその理由
日暮里
谷中の寺町、繊維街、駅前の商業地が近接。違う表情が入り交じる点が理由でしょうか。
新宿
歌舞伎町の夜のにぎわい、巨大ターミナル、オフィス街が隣り合う都市の密度が特徴です。
北千住
宿場町の歴史と昔ながらの飲み屋街、大学や商業施設が同居しています。
金町
昔ながらの商店街や下町の風景が残る一方、駅周辺では再開発も進んでいます。
ダークサイドに挙げられた街とその理由
笹塚
甲州街道や首都高速と住宅街が隣り合う景観が理由かもしれません。ただし選定理由は特に読み取りにくい地域です。
信濃町
創価学会の本部や関連施設が集まる街として知られています。宗教施設があることと治安は無関係です。
池袋
駅西口・北口などの繁華街や多国籍な飲食店街が独特のにぎわいを生んでいます。
勝島
大井競馬場や倉庫・物流施設、運河があるエリア。夜の静かな景観を連想した可能性があります。
グレーゾーンに挙げられた街とその理由
汐留
高層オフィスビルが並ぶ一方、休日や夜間は静かな場所もあります。
越中島
運河や鉄道施設、大学、住宅がある落ち着いた地域。選定理由ははっきりしません。
新木場
木材関連施設や倉庫、広い道路など臨海部ならではの景観があります。
潮見
運河沿いの住宅と物流施設が混在する湾岸の街です。
浅草橋
人形や装飾品などの問屋街、鉄道高架、古い建物が特徴です。
大島
団地や住宅街、商店街が広がり、かつての工業地帯の面影もあります。
町屋
都電荒川線と昔ながらの商店街、住宅街が続く下町です。
三ノ輪
古い商店街や寺院があり、周辺には山谷・吉原の歴史も残ります。
小岩
駅周辺の飲食店街や昔ながらの繁華街の印象が影響したのかもしれません。
入谷
寺院や住宅が多く、鶯谷・浅草にも近い地域。下町の歴史が感じられます。
蒲田
駅周辺の飲み屋街、商店街、昔ながらの繁華街が特徴です。
青砥
京成線の高架と商店街、住宅街が広がる地域で、選ばれた理由は特に曖昧です。
小菅・竹ノ塚・鶯谷が「特級呪地」なのはなぜ?
小菅は東京拘置所の存在、鶯谷は駅北口のラブホテル街という、街の印象に直結しやすい特徴があります。一方、竹ノ塚は過去の足立区のイメージだけでは現在の姿を説明できません。2005年には竹ノ塚駅付近で踏切事故がありましたが、悲惨な事故を街の「負のエネルギー」の根拠にするのは筋違いです。駅付近ではその後、高架化が進みました。
「負のエネルギー」と治安の悪さは別問題
ここで取り上げた23地域には繁華街も住宅街もオフィス街も含まれています。そもそも「負のエネルギー」の測定基準は示されていません。街の安全性を知りたいなら、警視庁の町丁別犯罪認知件数など別の資料を参照する必要があります。ただし犯罪件数も、人口や通行量、繁華街の規模を考慮せずに比べるのは適切ではありません。
警視庁・町丁別犯罪認知件数では、2026年9月までの累計データも公開されています。
まとめ|東京の街は一言では語れない
この投稿が面白いのは、街の「悪さ」を順位付けしているというより、東京の景観や歴史の違いを強烈な言葉で表しているところでしょう。小菅の拘置所、鶯谷のホテル街、新木場の倉庫群、汐留の高層ビル群。まったく違う景色を同じ「負のエネルギー」でくくるところに、ネットらしい大胆さがあります。
ただ、街の特徴と住民の暮らしやすさは別。実際に歩いてみれば、ランキングからは見えてこない魅力もきっとあるはずです。
