現役弁護士でありながら、お笑い芸人として活躍するこたけ正義感さん。近年は「メロい芸人」としても注目されています。
その魅力は知的な雰囲気だけではありません。弁護士としての実務経験、東大卒の弁護士である妻との関係、社会問題を笑いに変える単独ライブなど、知るほどに意外な一面が見えてきます。
なぜ「メロい」と言われるのか。本人が語った経歴や結婚生活、2026年の活動まで整理します。
こたけ正義感はなぜメロい?人気の理由
「メロい」は、相手の魅力に心を奪われるような感覚を表す言葉です。こたけさんについては、スーツやメガネが似合う知的な印象と、舞台で全力で笑いを取りにいく姿のギャップが魅力の一つと考えられます。
ただし、支持する理由は人それぞれ。「弁護士だから」「既婚者だから」という一つの特徴だけで女性人気を説明できるわけではありません。
妻のキャリアを尊重する姿勢も印象的
2026年10月4日の文春オンラインのインタビューで、こたけさんは妻の学歴、就職先の法律事務所の規模、年収が自分を上回っていると話しています。それでも、妻にコンプレックスを感じたことはないと語りました。
夫婦を競争相手として捉えない考え方に、魅力を感じる読者もいるのではないでしょうか。ただし、これが「メロい」人気の直接的な原因と証明されたわけではなく、本人発言から読み取れる人物像の一つです。
こたけ正義感の学歴と弁護士としての実績
こたけ正義感さんは京都府出身。香川大学で法律を学び、立命館大学法科大学院を経て司法試験に合格しました。
大阪弁護士会のインタビューでは、香川大学時代に司法試験を目指す仲間が身近におらず、予備校のオンライン講座を一人で受講していたことを明かしています。
法律相談や生活保護の支援活動も
弁護士としては法律事務所に勤務し、民事事件などの実務に携わってきました。大阪弁護士会の2026年のインタビューによると、弁護士になって間もない頃には首都圏生活保護支援ネットワークなどに関わり、生活保護の申請同行や、公園での炊き出しに伴う法律相談にも参加していたそうです。
こうした経験は、のちに生活保護をテーマにしたスタンダップコメディ「弁論」にもつながっています。
司法試験への合格と法律実務の経験は確認できますが、担当事件の勝訴率や他の弁護士と比較した実力の順位は公表資料から判断できません。弁護士としての経験を、芸人としての独自の表現に生かしている点が大きな特徴です。
芸名「こたけ正義感」に込めた意図
大阪弁護士会のインタビューでは、弁護士の肩書きから文化人枠の仕事ばかりになることを避けたいと考え、あえて変わった芸名にしたと語っています。
「正義感」という言葉そのものは、弁護士らしい響きや語呂から思いついたそうです。法律の専門家でありながら、あくまでお笑い芸人でいたいという思いがうかがえます。
妻も弁護士!出会いや別居婚、子育ては?
こたけさんの妻は東京大学卒の弁護士です。2人は司法試験合格後の司法修習で出会い、愛媛県松山市に配属された同期として親しくなりました。
文春オンラインの本人インタビューによると、妻もお笑い好きで、高校時代には芸人と結婚したいと考えていたことがあったそうです。こたけさんが芸人を目指すことにも前向きだったといいます。
アメリカ勤務で家族が離れて暮らした時期も
妻がアメリカで働いていた時期には、家族が離れて暮らす生活も経験しました。こたけさんは、離れた場所にいる子どもへテレビ電話で絵本を読み聞かせていたと話しています。
芸人として結果が出なければ活動をやめ、家族のいるアメリカへ行くことも考えていたそうです。夢を追う一方で、家族との時間をどう守るか悩んでいたことが伝わってきます。
2026年10月のインタビューでは妻が帰国し、家族で子育てをしていることも語られています。公表されていない妻や子どもの個人情報については、ここでは扱いません。
なぜ弁護士から芸人に?「弁論2026」の現在
こたけさんは弁護士の仕事に失望して芸人になったわけではありません。もともとお笑いが好きで、弁護士になった後に芸人養成所へ通い始めました。
大阪弁護士会のインタビューでは、芸人になってから約3年間は相方と漫才をしていたものの、解散してピン芸人になり、フリップや映像を使うネタなども試したと説明しています。
社会問題を題材にするスタンダップコメディ
現在の代表的な活動が、長尺のスタンダップコメディ「弁論」です。法律や裁判、社会問題を調べ、観客に語りかける形式で笑いに変えています。
大阪弁護士会によると、生活保護と「いのちのとりで裁判」を扱った公演動画は、2025年12月28日から2026年1月18日までの無料公開期間に約166万回再生されました。
ただし、本人はこの舞台だけで法律を詳しく学べるわけではないとも説明しています。複雑な法律問題をすべて解説するのではなく、関心を持つ入口として笑いを使っているのです。
2026年も単独ツアーを開催
2026年11月4日からは「弁論2026」のライブツアーが予定されています。ローチケ演劇宣言!のインタビューでは、本人は社会問題を扱う場合でも、第一に観客に笑ってもらうことを大切にしていると語りました。
ORICON NEWSが公開した本人出演のインタビュー動画では、「弁論」の制作やお笑いへの思いについて話しています。
弁護士という珍しい肩書きだけでなく、笑いそのもので評価されたい。そうした思いが活動の根底にあるようです。
こたけ正義感さんの「メロさ」は、知的な見た目だけでは語りきれません。妻のキャリアを尊重する姿勢、家族との時間に悩んだ経験、弁護士として触れてきた社会問題をお笑いで伝える挑戦。異なる顔が一人の人物の中でつながっているところに、独特の魅力があるのかもしれません。
