ChatGPTとGeminiの日本利用率は?年代別の違いと人気の理由

ChatGPT(チャットGPT)やGoogleのGemini(ジェミニ)など、生成AIを利用する人が日本でも増えています。

日本リサーチセンターの2026年6月調査では、全国20〜69歳の56.3%に生成AIの利用経験があり、現在利用している人も50.4%でした。最も利用率が高いのはChatGPTですが、Geminiとの差はわずか1.3ポイント。40〜50代ではGeminiの現在利用率が上回るという結果も出ています。

日本でどのAIがよく使われているのか、年齢層による違いや各サービスが得意とすること、Google検索のAI Modeとの違いまで整理します。

目次

ChatGPTとGeminiの日本利用率は?20〜69歳の約半数が生成AIを利用

日本リサーチセンターの2026年6月調査によると、生成AIを一度でも使ったことがある人の割合は56.3%です。2023年3月の3.4%から、約3年で52.9ポイント増加しました。

現在も利用している人の割合は50.4%。今回の調査対象である20〜69歳では、約2人に1人が何らかの生成AIを使っている計算になります。日本の全年齢を対象にした数字ではない点には注意が必要です。

現在利用率はChatGPTが30.3%で首位

  • ChatGPT:30.3%
  • Gemini:29.0%
  • Microsoft Copilot:15.0%

上位はChatGPTとGeminiで、差はわずか1.3ポイント。利用経験率でもChatGPTは2024年6月の12.3%から2026年6月に38.4%、Geminiは3.2%から33.1%に上昇しています。

ここでいう利用率は、調査対象全体のうち各サービスを現在利用している人の割合です。複数のAIを併用する人もいるため、各サービスを足して100%になる市場シェアではありません。

生成AIを使う年齢層は?20代が先行、40〜50代ではGeminiが強い

日本リサーチセンターの調査では、生成AIの利用経験率は20代が68%で最も高く、60代でも45%に達しました。若い世代が先行していますが、中高年にも普及が進んでいます。

サービス別では20代のChatGPT現在利用率が42%、Geminiが30%です。一方、40代・50代ではGeminiの現在利用率がともに32%となり、ChatGPTを上回りました。

ただし、利用経験率では全ての年代でChatGPTがトップです。「使ったことがあるAI」と「いま使っているAI」で結果が変わる点が興味深いところです。

15〜19歳は8割がAIを検索手段に利用

別の調査ではさらに若い世代の利用状況も分かります。サイバーエージェントが2026年9月4日に発表した調査では、15〜19歳の80.6%が生成AIを検索手段として利用していました。

  • 15〜19歳:80.6%
  • 20代:61.0%
  • 40代:50.2%
  • 50代:46.1%
  • 60代:39.6%

この調査の対象は全国15〜69歳の男女9,278人です。10〜14歳を含む「10代全体」の数字ではありません。また、検索目的での利用率のため、前述の生成AI全般の調査とは単純に比較できません。

なぜChatGPTとGeminiの利用率が高い?サービスごとの強み

ChatGPTは幅広い質問・作業に対応

OpenAIが2022年11月に公開したChatGPTは、会話形式で質問できる生成AIとして広まりました。調べ物や文章作成、翻訳、企画の相談、画像生成、ファイル分析など、仕事にも日常生活にも使える用途の広さが特徴です。

「まずAIに聞く」という使い方がしやすいことや、早くから一般向けに広まった知名度が、利用率の高さにつながっていると考えられます。ただし、調査が人気の理由を直接証明しているわけではありません。

GeminiはGoogleサービスとの連携が特徴

GoogleのGeminiは、GmailやGoogleドライブ、Googleドキュメントなどとの連携が強みです。Androidスマートフォンのアシスタント機能でも利用でき、普段のGoogle製品からAIに触れやすい点が特徴といえます。

40〜50代でGeminiの現在利用率がChatGPTを上回った背景として、こうした身近なサービスとの接点が影響している可能性はありますが、利用者が選んだ理由そのものを示す調査ではありません。

CopilotはWordやExcelなど仕事との相性がよい

Microsoft Copilotは、質問への回答に加え、Microsoft 365のWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどと連携した仕事の補助が特徴です。資料の下書き、データ整理、会議の要約などに活用できます。

ただし、Microsoft 365と連携する一部の高度な機能には対象プランやライセンスが必要です。無料のCopilotと、企業などで導入するMicrosoft 365 Copilotは区別して考えましょう。

GoogleのAI ModeとGeminiは何が違う?AI検索の利用率も上昇

Googleの「AI Mode」は、Google検索の中で対話形式の回答を得られるAI検索機能です。一方のGeminiは、独立したAIアプリ・サービスとして会話や文章作成、Google製品との連携など幅広い作業を行えます。

どちらもGoogleのAI技術を使いますが、同じサービスではありません。AI Modeは検索結果を起点にした調べ物、GeminiはAIアシスタントとしての幅広い作業、という違いがあります。

サイバーエージェントの2026年8月調査では、検索手段として使うサービスの利用率が以下のようになりました。

  • ChatGPT:30.6%
  • Google AI Mode:28.4%
  • Gemini:23.2%

このランキングは「検索手段としての利用率」です。記事冒頭の日本リサーチセンターによる「現在利用している生成AI」とは調査対象も設問も異なるため、数字を混ぜて順位を付けることはできません。

同調査では生成AIの検索利用率が52.3%となり、従来の検索エンジンの86.9%に次ぐ利用状況でした。生成AIは検索を完全に置き換えるというより、検索と併用される手段として存在感を増しています。

Claude・Perplexity・Grokは何が得意?生成AIの使い分け

利用率で上位に挙がる3サービス以外にも、用途に応じて選ばれる生成AIがあります。

  • Claude(Anthropic):長い文書の読解・執筆、資料整理、プログラミングなど
  • Perplexity:Web検索を通じた調査と、参照元を確認しながらの情報収集
  • Grok(xAI):Xの投稿やトレンドに関連する情報探索、対話など

いずれも得意とする用途がありつつ、文章作成や質問への回答など共通の機能もあります。サービスの性能や機能は更新されるため、常にどれか一つが最も優秀とは限りません。

また、AIが示した情報は誤っていることもあります。特に最新ニュースや医療・法律などに関する重要な内容は、元の資料や公式発表で確認することが大切です。

日本人は生成AIを何に使う?検索だけでなく買い物にも影響

日本リサーチセンターの調査で、生成AIを現在利用している人に用途を聞いたところ、最も多かったのは「情報収集・リサーチ」の62.9%でした。次いで「アイデア出し」が29.2%、「メールや文書の作成・校正」が26.7%でした。

さらにサイバーエージェントの調査では、検索エンジンと生成AIの両方を使う人のうち46.6%が、検索行動の半分以上をAIに切り替えたと回答しています。

AIの回答がきっかけで商品やサービスを購入・利用した経験がある人も58.7%いました。調べるだけでなく、商品を比べたり、買うものを決めたりする場面にもAIが入り込んでいるようです。

2026年の日本では、生成AIは若い人だけのものではなくなりつつあります。ChatGPTが先行する一方でGeminiやGoogleのAI Modeも伸び、Microsoft Copilotなども仕事で活用されています。

これからは「生成AIを使うか」だけでなく、「調べ物、文章作成、仕事など、目的に合うAIをどう選ぶか」が重要になっていきそうです。

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