音楽サブスク利用率25%はなぜ?年代別ランキングと入らない理由

SpotifyやApple Music、Amazon Musicなどの音楽サブスク。すっかり身近になった印象がありますが、2026年9月の調査では、直近1年間に利用した人は約25%でした。

一方、10〜20代の利用率は6割強、30代でも約4割です。全体の数字だけでは、若い世代の利用実態は見えてきません。

どの音楽サブスクが人気なのか、なぜ加入しない人が多いのか。年代別の違いや月額料金、加入する方がお得な人の特徴まで、調査と公式情報をもとに整理します。

目次

音楽サブスクの利用率25%は本当?年代別では大きな違い

マイボイスコムが2026年9月1〜7日に実施したインターネット調査では、10,723件の回答のうち、直近1年間に定額制音楽配信サービスを利用した人は約25%でした。

年代別に見ると、10〜20代は6割強、30代は約4割と、全体の利用率より高くなっています。40代以降の各年代の正確な利用率は、一般公開された調査概要では確認できません。

ここで重要なのは、約25%という数字がマイボイスコムのアンケートモニターにおける回答結果だということ。人口構成に合わせた全国推計値とは限らないため、「日本人の4人に3人は使っていない」と断定するのは適切ではありません。

また、音楽サブスクの「利用率」と「有料契約率」も異なります。調査で直近1年間に利用した人のうち33.6%は無料で利用しており、有料利用者は約55%でした。使っている人が全員、月額料金を払っているわけではないのです。

音楽サブスク人気ランキング!SpotifyとAmazon Musicが上位

同調査で、直近1年間の音楽サブスク利用者に利用サービスを複数回答で聞いた結果、上位は次のとおりでした。

  • 1位:Amazon Music Prime(31.7%)
  • 2位:Spotify(30.8%)
  • 3位:YouTube Music(18.8%)

Amazon Music PrimeとSpotifyの差はわずか0.9ポイントです。なお、複数のサービスを使う人もいるため、この割合は契約者シェアではありません。

Apple Music、Amazon Music Unlimited、LINE MUSICなどもありますが、2026年調査の一般公開資料では、それぞれの正確な利用割合までは確認できませんでした。

10〜50代はSpotify、60〜70代はAmazon Music Prime

利用サービスにも年代差があります。調査によると、10〜50代で最も利用されているのはSpotify、60〜70代ではAmazon Music Primeでした。

Spotifyには広告付きの無料プランがあり、料金を払わず試せます。調査でもSpotifyを主に使う人は「無料版・無料お試しの充実度」をサービス選びで最も重視していました。

一方、Amazon Music PrimeはAmazonプライム会員特典に含まれています。買い物や動画配信などを目的にプライム会員になっている人なら、音楽専用の追加料金を払わず利用できる点が魅力です。ただし、自由な曲指定などの機能はAmazon Music Unlimitedと異なります。

こうしたサービスの仕組みが年代別の選ばれ方に影響している可能性はありますが、年齢差の理由が調査で直接証明されたわけではありません。

2024年との比較でSpotifyが増加

2024年の同社調査では、Amazon Music Primeが37.5%、Spotifyが27.8%、YouTube Musicが14〜16%でした。

2026年はそれぞれ31.7%、30.8%、18.8%。調査回答者に占める利用割合では、Amazon Music Primeが下がり、SpotifyとYouTube Musicが上がっています。

ただし、異なる時点のアンケート結果の比較です。国内の契約者数が同じ割合で増減したことを示すものではありません。

音楽サブスクに入らない人が多い理由とは?

2026年調査では、今後「利用したくない」「あまり利用したくない」と答えた人が合計で6割弱でした。これは現在の非利用者の割合ではなく、今後の利用意向を聞いた結果です。

聴かない月にも料金がかかる

定額サービスの悩みは、音楽をほとんど聴かなかった月にも料金がかかることです。実際に公式調査の自由回答でも、聴かないときに料金がかかることへの不満や、使わなかった月に返金があればうれしいという意見が紹介されています。

音楽を頻繁に聴かない人にとっては、毎月の固定費を増やすほどのメリットを感じられないのかもしれません。

いつも同じ曲しか聴かない

以前はサブスクを使っていたものの、月額料金が高く、いつも同じ音楽ばかり聴くため、購入した方がよかったのではと感じて解約したという29歳女性の回答もありました。

多くの曲を次々に聴けるのはサブスクの強みですが、好きな曲が固定されている人なら、CDやダウンロード購入が合う場合もあります。

YouTubeやCDなど別の方法で満足している

サブスクを利用しなくても、公式ミュージックビデオをYouTubeで見る、ラジオを聴く、購入済みのCDや音楽データを再生するなど、音楽の楽しみ方はたくさんあります。

無料サービスの広告や機能制限が気にならなければ、お金を払ってまで契約しなくても十分だと感じる人はいるでしょう。

また、解約したり配信が終了したりすると、サブスクでは対象楽曲を聴けなくなる場合があります。買い切りで音源を手元に残したい人にとっては、所有できること自体がメリットです。

なお、これらの理由の一部は自由回答やサービスの特徴から考えられるもので、それぞれが未加入者の何%を占めるかは公開資料から確認できません。

音楽サブスクは入った方がお得?料金と聴く頻度で比較

結論として、毎日さまざまな曲を聴く人には便利ですが、好きな曲をたまに聴く程度なら有料サブスクが必ずしもお得とは限りません。

主要サービスの月額料金

2026年10月時点で、各社公式ページに掲載されている主な個人向けプランの料金は次のとおりです。

  • Spotify Premium Standard:月額1,080円
  • Apple Music 個人プラン:月額1,180円
  • Amazon Music Unlimited 個人プラン:月額1,180円(プライム会員は月額1,080円)
  • Amazon Music Prime:Amazonプライム会員特典に含まれる

料金やキャンペーンは変更される場合があるため、契約時は各社公式サイトを確認してください。

Spotifyの月額1,080円なら1年間で12,960円。毎日1時間、月30時間聴く場合は1時間あたり36円ですが、月5時間しか聴かなければ1時間あたり216円になります。

これは利用時間で単純に割った金額であり、長時間聴けば必ず得という意味ではありません。広告を消したいか、オフラインで聴きたいか、知らなかった曲と出会いたいかといった使い方も重要です。

楽曲購入とサブスク、どちらが向いている?

例えば、好きな曲を1曲250円で買うなら、月額1,080円は約4曲分。新しい曲を毎月たくさん聴く人ならサブスクの魅力は大きいでしょう。

一方、数曲を何年も繰り返し聴くなら、一度購入して長く楽しむ方が安くなる場合があります。購入した音楽データにも販売元の利用条件はあるため、その点は確認しておきたいところです。

まずはSpotifyなどの無料プランを使い、広告なし再生やオフライン再生が必要になったら有料プランを検討する方法もあります。

今回の調査では、音楽サブスクを選ぶ際に重視する条件として「月額料金」が46.0%で最多、「聴きたい音楽ジャンルの充実度」が30.3%でした。価格と聴きたい曲の両方が大切にされているのです。

音楽サブスクの利用率25%という数字は意外ですが、若い世代では6割強が利用しています。一方、無料サービスやCDなど自分に合った方法で音楽を楽しむ人もいます。加入しているかどうかではなく、聴く頻度や好きな音楽、予算に合わせて選ぶのがよさそうです。

参考:マイボイスコム・2026年調査/同・2024年調査/Spotify/Apple Music/Amazon Music Unlimited

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