松田聖子さんが2026年2月22日、韓国で初めての単独コンサートを開催しました。
デビューから46年目の初韓国公演。きっかけとして注目されたのが、NewJeansのハニさんが歌った「青い珊瑚礁」です。
でも、韓国での松田聖子人気はハニさんのカバーだけで生まれたものではありません。昔からのファンと新しい世代、両方の支持が重なっているんです。
松田聖子が韓国で再注目されたきっかけはハニ
2024年6月、NewJeansのハニさんが東京ドーム公演で披露したのは、1980年発売の「青い珊瑚礁」でした。
衣装や髪形まで当時の松田さんを思わせるステージが話題になり、韓国でも曲への関心が広がりました。
当時の松田さんを知らない若いファンにとっては、懐メロではなく、新しく出会った魅力的なポップソングだったのかもしれません。
2026年2月22日、仁川で初の韓国公演
松田さんは仁川のインスパイア・アリーナで「45TH ANNIVERSARY SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR 2025~2026 SING! SING! SING! IN KOREA」を開催しました。
これは45周年記念ツアーの千秋楽。オープニングの「青い珊瑚礁」が流れると、会場は大歓声と大合唱に包まれたそうです。
「渚のバルコニー」「赤いスイートピー」などのヒット曲に加え、デビュー曲「裸足の季節」から近年の楽曲まで披露。ドラムやギターを演奏する場面もありました。
韓国語であいさつし、スンドゥブチゲやビビンバが好きだと話して会場を和ませたのも印象的です。
韓国の若いファンはどれくらいいた?
韓国KBSの報道によると、会場の半数以上は日本から訪れたファン。一方、韓国人観客のうち10〜30代が約6割を占めていたそうです。
「観客全体の6割が若者」というわけではありませんが、韓国の若い世代にも曲が届いていることが分かります。
日本から長年のファンが駆けつけ、韓国では若い人も一緒に歌う。世代を超えた光景が広がっていました。
松田聖子本人はハニのカバーをどう思った?
松田さんは韓国メディアの書面インタビューで、ハニさんのステージをニュース映像で見たことを明かしています。
歌だけでなく、当時のスタイルまで丁寧に表現してくれたことを喜び、音楽が聴く人によって新しい表情を見せるという趣旨の思いも語りました。
さらに、K-POPの魅力にも触れ、機会があれば世代や国境を越えて音楽を作ってみたいと話しています。
自分の曲が40年以上たって別の国のアイドルに歌われ、新しいファンが増える。歌手本人にとっても、うれしい出来事だったようですね。
実は韓国には昔から松田聖子ファンがいた
ここは意外と見落とされがちなポイントです。
韓国では、日本の大衆文化が本格的に開放される前から、日本の歌謡曲を聴いていた人たちがいました。
韓国KBSも、当時の曲に親しんだ中高年層にとっては懐かしく、若い世代には洗練された名曲として受け止められていると紹介しています。
つまり、ハニさんのカバーですべてが始まったのではなく、もともとの人気に新しいファンが加わったということ。
これが松田聖子さんの韓国人気を考えるうえで、大切なところだと思います。
「青い珊瑚礁」が今も愛される理由
「青い珊瑚礁」は1980年7月に発売された松田さんの初期の代表曲です。
明るいメロディー、伸びやかな歌声、夏の景色が浮かぶ世界観。日本語の歌詞をすべて理解していなくても、曲の魅力が伝わるのかもしれません。
韓国でのインタビューでも松田さんは、軽快なメロディーや情景が浮かぶ歌詞、温かみのある演奏や編曲について語っていました。
懐かしいから聴く人もいれば、新鮮だから好きになる人もいる。長く愛される曲には、そんな強さがあります。
韓国初公演は昭和アイドルの新しい可能性を見せた
2026年の韓国公演は、昔のヒット曲を懐かしむだけのイベントではありませんでした。
長年の日本人ファンと、K-POPを通じて曲を知った韓国の若いファンが、同じ会場で「青い珊瑚礁」を歌ったのです。
40年以上前の曲が、国も世代も越えて届く。松田聖子さんの初韓国公演は、昭和歌謡の魅力を改めて感じさせる出来事になりました。
