X JAPANのニューアルバムは、いつ発売されるのでしょうか。最後のオリジナルアルバム『DAHLIA』が発売された1996年から、2026年で30年。YOSHIKIは過去に完成を明言していますが、発売日は決まっていません。
2026年9月にはYOSHIKIがBMGと契約し、ソニーミュージックも過去の公式MVを順次公開しています。ただし、いずれも新アルバムの発売決定を意味するものではありません。本人の発言とレコード会社の発表から、現状と今後の可能性を整理します。
X JAPANのニューアルバムは完成している?
YOSHIKI本人は過去に「完成している」と明言しています。ただし、2026年現在の最終マスターや収録曲が確定しているかは公表されていません。
2018年から2019年には完成を明言
2018年の米メディア『Parade』のインタビューで、YOSHIKIはアルバムとレコーディングが完了していると説明し、発売にふさわしい時期を待ちたいと語りました。約99%が英語詞で、世界市場に向けたアルバムになるとも話しています。
2019年2月の『Digital Journal』でも、アルバムは実際に完成しており、最適な発売時期を探していると説明しています。つまり、少なくとも当時の本人の認識では、制作そのものが止まっていたわけではありません。
2022年から2023年も発売時期が焦点に
2022年の『Revolver』インタビューでは、発売を急いでいないためミックスを微調整している一方、必要なら翌週にも発売できる状態だという趣旨の発言をしました。
2023年の同誌のインタビューでも、作品はほぼ完成しているが、適切な発売タイミングを見つけられていないと説明。長く待つファンの気持ちを理解し、責任を引き受ける姿勢を示しています。
完成発言の後も音源の調整は続いていたため、過去に「完成」と説明されたことと、現在発売予定の最終版が確定していることは分けて考える必要があります。
アルバムはなぜ発売されない?YOSHIKI本人が語った理由
最も明確な説明は「出す意味」と「タイミング」
2019年のBARKSインタビューでYOSHIKIは、アルバムを世に出す意味と時期を重視していると説明しました。作品を自分の子どもにたとえ、送り出す時期は自分で決めたいという考えを語っています。
この発言は、長期延期の理由を考えるうえで重要です。少なくとも本人は、単に曲ができていないから発売できないという説明をしてきたわけではありません。
世界発売を見据えた作品へのこだわり
2018年に語った英語詞中心の構想からは、国内だけでなく海外にも届けることを強く意識していた様子がうかがえます。世界向けの発売方法や宣伝計画を重視した可能性はありますが、海外戦略が延期の直接原因だったと断定できる発言は確認されていません。
権利問題やメンバーの事情が原因なのか
契約や権利関係が発売を妨げているという推測もできますが、それを具体的な延期理由として裏付ける公式発表は確認できません。
また、2023年にはベーシストのHEATHさんが亡くなりました。長い制作期間の間にバンドを取り巻く状況が変わったことは事実ですが、HEATHさんの死去がアルバム延期の直接的な原因だと説明されたわけではありません。
したがって、現時点で最も根拠のある説明は、YOSHIKIが繰り返し語ってきた発売時期への判断です。ただし、なぜ現在もその時期に至っていないのか、具体的な条件までは明らかになっていません。
2026年のBMG契約で発売の可能性は高まった?ソニーとの関係も整理
YOSHIKIのレーベル「Melodee」がBMGと契約
2026年9月1日、YOSHIKIは自身のレーベル「Melodee」を通じ、世界的音楽企業BMGと音楽配信・音楽出版管理に関する契約を結んだと発表しました。
BMGはYOSHIKIの新作の世界配信を担当し、ジョシュ・グローバンとの「Forever Love (Live)」を展開。契約対象にはYOSHIKIのソロ作品に加え、X JAPANの『ART OF LIFE』『DAHLIA』など1993年以降の主要作品も含まれます。
この契約は、YOSHIKIの作品を世界に届ける新たな体制が整ったことを示しています。ただし、未発表のX JAPANニューアルバムがBMGとの契約対象になっているという発表はありません。
今後アルバムが発売されるならMelodeeとBMGが関わる展開は考えられますが、発売元や国内流通会社は未定です。
ソニーミュージックは過去の公式MVを公開
X JAPANはX名義だった1989年にCBS・ソニーからメジャーデビューし、『BLUE BLOOD』『Jealousy』などを発表しました。
2026年5月29日、ソニーミュージックは過去曲のMVを公式YouTubeで順次公開すると発表。第一弾は1989年の日比谷野外音楽堂での「紅」と「X」のライブ映像です。その後も「ENDLESS RAIN」「WEEK END」「Joker」「Say Anything」などが公開されました。
ソニーは現在も初期作品の展開に関わっていますが、このMV公開はニューアルバムの発売告知ではありません。2026年は『Jealousy』発売35周年でもあり、旧作の展開と新作の計画を混同しないことが大切です。
ニューアルバムに収録されそうな曲は?
2026年10月現在、正式な収録曲一覧は公表されていません。候補として注目されるのは、再結成後に発表された曲やライブで披露された楽曲です。
- 「I.V.」:2008年に発表された再結成後の楽曲
- 「JADE」:2011年にシングルとして発表
- 「Born to Be Free」:2015年に配信
- 「Scarlet Love Song」:2011年に発表
- 「La Venus」:映画『WE ARE X』主題歌
- 「Angel」:2023年に配信されたX JAPANの新曲
- 「Kiss the Sky」:ライブで一部が披露された楽曲
- 「Without You」:ライブでも演奏された楽曲で、クラシカル版の音源は発売済み
これらはあくまで候補であり、収録が決定しているわけではありません。特に「Kiss the Sky」の完成音源や「Without You」のボーカル入りスタジオ版がどう扱われるのかは注目されます。
長年制作されてきたアルバムに、未公開の楽曲が何曲残されているのかも不明です。過去に構想された内容が現在も維持されているかについて、本人やレコード会社からの説明が待たれます。
X JAPANの活動再開とアルバム発売はどちらが先?
2026年10月8日時点で、ニューアルバムの発売日やX JAPANとしての本格的なライブ再開は正式発表されていません。
ただし、音源の発売とライブ活動は必ずしも同時に行う必要はありません。実際、2023年にはバンドの大規模なライブ再開に先立ち、新曲「Angel」が単独で配信されました。
既存の録音を活用できるのであれば、未発表曲の先行配信やアルバム発売がライブ再開より先になる展開も考えられます。一方、ライブにはHEATHさん亡き後の演奏体制など、別の準備も必要になるでしょう。
2026年のBMG契約は新たな音楽展開につながる動きですが、X JAPANの新作を直接予告したものではありません。今後の判断材料になるのは、MelodeeやBMG、そしてYOSHIKI本人からアルバムの収録内容・発売元・発売時期について具体的な発表があるかどうかです。
『DAHLIA』から30年。YOSHIKIが完成を語ってきた作品が、どのような形で届けられるのか。発売への期待は残るものの、現時点では未定というのが正確な状況です。長く待ってきたファンにとって、次の公式発表が待たれます。
