『あまちゃん』のアキとユイが、あの久慈で再び歌いました。2026年10月18日、のんさんと橋本愛さんによる「潮騒のメモリーズ」が13年ぶりに復活。2013年のNHK紅白歌合戦以来となる歌唱共演に、ファンから喜びの声が上がっています。
ドラマ放送から13年が経ち、のんさんは33歳、橋本愛さんは30歳。それぞれどんな活動をしているのでしょうか。実は2人は、この間にも映画で再共演しています。今回の復活の舞台裏とともに振り返ります。
潮騒のメモリーズが13年ぶり復活!なぜ久慈で歌った?
復活の舞台は、2026年10月18日に岩手県久慈市の十文字チキンアンバーホールで開催された「のん自由(10)ツアー2026」の初日公演。のんさんの芸能活動20周年と「のん」名義10周年を記念するツアーです。
久慈市は『あまちゃん』の舞台としておなじみの土地。のんさんはゆかりの深い久慈をツアーの出発点に選び、橋本愛さんに出演を依頼しました。橋本さんもこれを快諾し、2人そろっての「潮騒のメモリー」が実現したのです。
赤と青を基調とした衣装で並んだ2人。『あまちゃん』の音楽を手がけた大友良英さんもゲストとして登場しました。会場には「ユイちゃんおかえり」という横断幕も掲げられ、ドラマの続きを見ているようなひとときになりました。
橋本さんは、久慈で再び歌い、劇中のセリフを叫ぶ日が来るとは思わなかったと振り返っています。のんさんも公演後、「深く記憶に刻まれた昨日だった」と感謝をつづりました。
のんと橋本愛の現在は?13年間で歩んだそれぞれの道
のんは33歳!俳優だけでなく音楽や映画制作にも挑戦
天野アキ役ののんさんは1993年7月13日生まれ。『あまちゃん』で全国的な人気を集めた後、映画『ホットロード』『海月姫』などに主演しました。
2016年には「能年玲奈」から「のん」に芸名を変更。同年のアニメ映画『この世界の片隅に』では主人公・すずの声を演じ、表現の幅を広げました。
その後も映画『さかなのこ』で主演を務めたほか、自ら監督・脚本・主演を担った映画『Ribbon』を発表。音楽活動にも積極的で、2017年には自主レーベル「KAIWA(RE)CORD」を立ち上げています。
2026年の今回のライブも、そうした音楽活動の延長にあるものです。『あまちゃん』のヒロインという枠に収まらず、俳優、アーティスト、映画監督として自分の表現を追求してきた13年間だったといえそうです。
橋本愛は30歳!映画・ドラマで活躍する実力派俳優に
足立ユイ役の橋本愛さんは1996年1月12日生まれ、熊本県出身。『あまちゃん』では、アイドルになる夢と地元での生活の間で揺れるユイを演じました。
その後も俳優として活動を続け、NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』『青天を衝け』、映画『熱のあとに』『リライト』などに出演。さまざまな役柄を通じて存在感を発揮しています。
のんさんが音楽や映画制作にも活動を広げた一方、橋本さんは映画・ドラマを中心に俳優としてキャリアを重ねてきました。異なる道を歩んだ2人が、再び同じステージで歌ったことに今回の復活の面白さがあります。
2人はずっと会っていなかった?2020年には映画で再共演
今回の「13年ぶり」は、あくまで歌唱での共演を指しています。実は2人は2020年公開の映画『私をくいとめて』でも再共演していました。
綿矢りささんの小説を原作とした同作では、のんさんが主人公・黒田みつ子、橋本さんが親友の皐月を演じています。『あまちゃん』で親友だった2人が、大人になって再び親友役で顔を合わせたのです。
当時のインタビューでも互いの個性や再共演への思いを語っていました。そして2026年の久慈公演に向け、橋本さんはのんさんを「今までもこれからもずっと、私の特別な人」と表現しています。
橋本さんがSNSでのんさんを「れなちゃん」と呼ぶ姿にも、ドラマから続く2人の距離感が表れています。今回のステージは、懐かしさだけでなく、年月を経ても変わらないつながりを感じさせるものでした。
潮騒のメモリーズは今後も活動する?
今回の復活は、のんさんの記念ツアー久慈公演への橋本さんの特別出演という形で実現しました。2026年10月22日時点で、ユニットとしての継続活動や新曲発売は発表されていません。
ツアーは11月1日の東京公演、11月7日の神戸公演も予定されていますが、橋本さんの追加出演が決まったわけではありません。
それでも、2020年には映画で、2026年には音楽で再び共演した2人。次にどんな形で顔を合わせるのか、楽しみにしたいところです。
13年前のアキとユイが、それぞれの人生を歩んだ先で再び久慈に戻ってきた――。今回の「潮騒のメモリーズ」復活がこれほど多くの人の心を動かしたのは、そんな物語まで重なって見えたからかもしれません。
