巨人がドラフト1位で指名した横浜高校の織田翔希投手について、米球界挑戦をめぐる気になるニュースが飛び込んできました。
2027年のMLB国際アマチュア契約などに向けた登録が、まだ完了していないと海外記者が報じたのです。では、織田投手はメジャー挑戦をやめて巨人に入団するのでしょうか。
結論からいうと、現時点で巨人入りは決まっていません。登録期限とされる11月1日を前に、進路を再検討している可能性が取り沙汰されている段階です。制度の仕組みと今後の選択肢を整理します。
織田翔希のMLB未登録報道とは?
2026年10月23日、米国の野球記者フランシス・ロメロ氏が、織田投手は2027年の国際アマチュア契約期間とMLBドラフトの双方について、対象選手としての登録が現時点で確認されていないとXに投稿しました。
ロメロ記者は、11月1日を前に進路の方針が変わる可能性にも触れています。Full-Countやスポーツ報知なども、この投稿をもとに報道しました。
ただし、これはあくまで海外記者が情報筋をもとに伝えた内容です。織田投手本人が米国挑戦を断念したという発表ではありません。
織田投手は10月22日のドラフトで巨人から単独1位指名を受けました。指名後も米国挑戦への気持ちは変わらないと語っており、その発言からわずか1日ほどで伝わった未登録情報だけに注目が集まっています。
11月1日までにMLB登録しないとどうなる?
今回の報道で重要なのが、MLBの「国際アマチュア選手契約」という制度です。
米国、カナダ、プエルトリコ以外の国・地域のアマチュア選手が、一定の年齢などの条件を満たしてMLB球団と契約するための仕組みで、対象選手は事前に登録する必要があります。
報道で焦点となっているのは、2027年の国際契約期間に向けた11月1日の登録期限です。必要な登録を期限内に行わなければ、翌年の国際アマチュア契約による直接契約に支障が生じる可能性があります。例外の取り扱いもあるため、期限を過ぎたら将来のメジャー挑戦がすべて不可能になる、という意味ではありません。
また、国際アマチュア契約とMLBドラフトは別の制度です。米国の大学に進学して将来のドラフトを目指す場合には、別の資格要件が関係します。今回の「未登録」という言葉だけで、米国で野球を続ける道が閉ざされたと考えるのは早計でしょう。
織田翔希はなぜ登録していない?考えられる3つの理由
巨人からの1位指名を受けて進路を再検討している
一つ目は、巨人入りを含めて進路を考え直している可能性です。
織田投手はドラフト前に米国挑戦の意向を表明していました。それでも巨人は1位指名に踏み切りました。球団が高く評価していることは、指名順位からも伝わります。
しかも、巨人ではメジャー経験を持つ松井秀喜氏が新監督に就任。10月23日の会見では、織田投手について世界一の投手になれる可能性がある選手として高く評価しました。
もっとも、松井監督が交渉に直接参加するかは決まっていません。監督の存在だけで織田投手が翻意したと考える根拠もありません。
米国の大学進学を選択肢に残している
二つ目は、MLB球団との直接契約ではなく、米国の大学に進学する可能性です。
織田投手が表明した米国挑戦には、大学進学も選択肢として含まれていました。大学で経験を積んでから将来のプロ入りを目指すのであれば、国際アマチュア契約の登録状況だけで進路は判断できません。
期限までに手続きを進める可能性もある
三つ目は、単純に登録手続きがまだ完了していないというケースです。
報道が出た10月24日時点では、11月1日までまだ日数があります。今後登録が完了する可能性も残されています。
つまり、未登録の理由については本人や関係者からの説明を待つ必要があります。
巨人入団の可能性は?ドラフト1位でも拒否できる
巨人は織田投手との契約交渉権を得ていますが、ドラフトで指名されたからといって必ず入団するわけではありません。
本人が米国挑戦を選べば、巨人との契約がまとまらない可能性もあります。一方、日本でプロとして経験を積む道を選べば、巨人入団に向けた交渉が進むことになります。
ここで思い出されるのが大谷翔平選手です。2012年に高校卒業後のメジャー挑戦を希望しながら日本ハムから1位指名を受け、交渉の末に入団しました。その後、日本で実績を積み、2018年にMLBへ渡っています。
もちろん、織田投手と大谷選手では置かれた状況も本人の希望も異なります。前例があるからといって、同じ結論になるとは限りません。
関連記事:織田翔希は巨人を入団拒否できる?交渉権と大谷翔平の前例
松井秀喜監督は織田翔希を説得する?
巨人側にとって注目材料の一つが、松井秀喜新監督の存在でしょう。
松井監督は巨人で活躍した後、ヤンキースなどでプレーした経験があります。織田投手が目指す米国野球の厳しさも魅力も知る人物です。
10月23日の就任会見では、織田投手と契約できるチャンスを得たことへの期待を語りました。ただ、本人の意思を尊重する姿勢も示しており、説得の方法や具体的な交渉内容はこれからの話です。
巨人がどのような育成方針を示すのか。将来の海外挑戦についてどんな説明をするのか。織田投手にとっては、球団名や指名順位以上に大切な判断材料になるかもしれません。
関連記事:巨人はなぜ突然攻め始めた?織田翔希の強行指名と松井秀喜監督就任
織田翔希の進路はいつ決まる?今後の注目点
まず注目したいのは11月1日までの登録状況です。ただし、期限までに登録しなかったとしても、即座に巨人入りが決まるわけではありません。
巨人との入団交渉、米国大学への進学、MLB球団との直接契約に向けた手続きなど、本人がどの道を選ぶのかが最大の焦点です。
織田投手は最速157キロを誇る右腕として期待を集めています。巨人のドラフト1位という大きな評価を受けても、米国への思いを貫くのか。それとも日本でプロ生活をスタートさせるのか。
今回の未登録報道は進路を考える重要な材料ですが、結論ではありません。今後は本人の発言と正式な手続きの動きを見守りたいところです。
