元「青汁王子」の実業家・三崎優太さんをめぐり、「金利13%で9億円を借りていた」とする登記簿謄本の画像がXで拡散し、注目されています。
9億円を年13%で1年間借り続けたと仮定すると、単純計算の利息は約1億1700万円です。そのため「なぜこれほど高い金利で借りたのか」「資金繰りが厳しいのでは」といった見方も出ています。
ただし、高金利の借入があることだけで、三崎さんや会社が資金難だったと断定することはできません。今回確認できる事実と、SNS上の推測は分けて考える必要があります。
三崎優太の「金利13%で9億円借入」とは?
発端は、Xアカウント「新宿モッコリーズ」が2026年9月30日に投稿した、三崎さん側の不動産に関する登記簿謄本とされる画像です。
投稿では、約9億円の借り入れについて年13%の利率が記載された画像を示し、その後、あすか信用組合の融資へ借り換えたと主張しています。
ただ、現時点で大手報道機関などによる独立した検証は確認できていません。また、投稿者は「転売に失敗した」などとも主張していますが、借り入れの目的や借り換えに至った理由まで登記だけで判断することはできません。
したがって「13%で借りた=転売失敗」「資金難だった」と結論づけるのは早いでしょう。
9億円を年13%で借りると利息はいくら?
仮に9億円を年13%で1年間借り続けた場合、単純計算では利息は約1億1700万円。1か月分に単純換算すると約975万円です。
実際の利息額は借入期間や返済方法、契約条件によって変わるため、三崎さんが実際に1億1700万円を支払ったという意味ではありません。
なお、利息制限法では元本100万円以上の場合の上限利率は年15%です。したがって13%という数字だけを理由に、直ちに違法な金利と判断することもできません。
なぜ13%でも借りる?不動産の短期資金という見方
「お金持ちなのに、なぜ13%もの金利で借りるのか」という点が今回もっとも気になるところです。
不動産取引では、良い条件の物件を確保するためにスピードが求められることがあります。通常の銀行融資の審査を待っている間に別の買い手が現れる可能性もあるため、まず高コストでも早く調達できる資金を利用し、その後に条件の良い融資へ切り替えるという考え方自体はあり得ます。
例えば、借入金を使って取得した物件から、利息などのコストを上回る利益を得られるのであれば、高金利の資金調達にも事業上の合理性が生まれます。
実業家の竹之内教博さんも今回の話題について、13%程度でも、それ以上に資金を増やせるのであれば借りるという趣旨の見解をXに投稿しています。
ただし、三崎さんが最初から短期のつなぎ資金として13%の融資を利用したのかは確認できていません。これは今回の数字を説明し得る可能性の一つです。
「資産100億円なのになぜ借金?」は矛盾するのか
SNSでは「100億円規模の資産があるなら、なぜ9億円を借りる必要があるのか」という疑問も出ています。
ここでは「100億円」という数字の意味に注意が必要です。
三崎さんは2025年、不動産事業について100億円以上の物件を購入したことを明かす一方、現金で100億円を一度に支払ったわけではないという趣旨の説明もしています。
さらに2025年8月のMBSラジオ出演時には、不動産事業の売上について「1年目で100億円は超えるんじゃないかな」と見込みを語り、利益は15億~20億円程度との見通しも明かしていました。
つまり、100億円規模の不動産を扱っていることと、自由に使える現金を100億円持っていることは同じではありません。
不動産会社では、融資を利用して物件を取得すること自体は珍しいことではありません。資産として不動産が増える一方で負債も増えるため、「高額物件を持っている=借金をする必要がない」とは限らないわけです。
三崎優太は銀行融資に苦労したことを明かしている
今回の話を考えるうえで参考になるのが、三崎さん自身が明かしている不動産事業開始当初の状況です。
三崎さんは2025年、不動産事業を始めた当初について、銀行から融資を断られていたと説明しています。事業を始めたばかりで実績がなかったことや、過去の法人税法違反事件などが背景にあったと語りました。
その後は金融機関を紹介してもらったり、売買実績を積んだりすることで、融資を受けられるようになったとしています。
こうした経緯があるため、不動産事業の資金調達条件がどのように変化してきたのかは今回の話題を見るうえでも重要です。ただし、この過去の融資事情が今回の13%とされる借入の直接的な理由だったとまでは確認できません。
東京スター銀行から「6.4%・2億円」との指摘も
同じXアカウントは、別の登記情報として、東京スター銀行を抵当権者とする「6.4%・2億円」の借り入れがあるとも指摘しています。
これについてもSNSでは資金繰りと結び付ける声がありますが、資金使途や融資の目的まで確認できているわけではありません。
不動産融資の金利は、物件の種類、融資期間、担保評価、借り手の実績など多くの条件で変わります。一般向け住宅ローンと今回指摘されている事業用とみられる融資を、そのまま比較することも適切ではありません。
三崎優太本人は資金難説に反論
今回さらに重要なのが、三崎さん本人の反応です。
三崎さんは、匿名アカウントが「三菱の三鷹のマンションを購入したが決済できない」「追加担保を入れて借り入れた」などと発信していることについて、Xで「事実ではありません」と否定。「そもそも一度も三鷹のマンションを購入したことはない」と説明しています。
さらに会社の経営状態を疑問視する投稿に対しても「うち普通に業績いいよ」と反論しています。
一方、今回注目されている「9億円・年13%」とされる借り入れについて、その資金使途や金利を選んだ理由を本人が具体的に説明した投稿は、確認できた範囲では見当たりませんでした。
そのため現時点では、「9億円・年13%とされる登記情報がSNSで提示されたこと」と、「転売失敗や資金難だった」という投稿者側の解釈を分けて見るのが妥当です。
13%という数字は確かに目を引きますが、本当に重要なのは借金の有無だけではなく、その資金を何に使い、どのくらいの期間借り、最終的にどの程度の利益や損失が出たのかでしょう。今後、三崎さん本人から13%とされる融資について詳しい説明があれば、見方が変わる可能性もあります。