芸人・みなみかわさんの妻、南川雅代さんは、夫の仕事を増やすために大物芸人へ直接DMを送り、今では芸能事務所「株式会社ナンセ」の代表取締役社長を務めています。
元109店員から、なぜ芸能事務所の経営者になれたのでしょうか。
注目したいのは、単なる「行動力のある妻」では終わらないこと。営業先の選び方、話題の作り方、会社の設立まで、ひとつながりのビジネスとして見ると、その面白さがよく分かります。
南川雅代のDM営業はなぜ成功した?実際に獲得した仕事
きっかけは2022年。みなみかわさんの仕事が思うように増えないことを心配した雅代さんは、Instagramに夫の応援アカウントを開設しました。
そして東野幸治さんへ、夫をYouTubeに出演させてほしいと直接メッセージを送ったのです。
2022年7月のテレビ東京『あちこちオードリー』によると、東野さんはその大胆な申し出自体を面白がり、共演が実現しました。
普通なら芸能事務所の担当者が進める営業を、芸人の妻が直接やってしまったわけです。
続いて千原ジュニアさん、佐久間宣行さんにもDMを送り、YouTube出演につなげています。千原さんは届いた長文DMに夫を売り込む熱意を感じ、共演を約束したと番組で語りました。
ここで見逃せないのは、単に有名人へ片っ端から連絡していたわけではない点です。
東野さん、千原さん、佐久間さんは、いずれもみなみかわさんと仕事上の接点がある人物。雅代さんはその関係を手がかりに、次の出演機会を探っていました。
そして営業活動そのものが話題になり、2022年6月には佐久間さんの『NOBROCK TV』に夫婦で出演。次にDMを送りたい相手を発表する企画まで生まれました。
裏方の営業が、そのまま番組の企画になる。芸人夫婦ならではの展開です。
ただし、所属事務所を通さない営業は、松竹芸能との摩擦も生みました。誰でも同じ方法を取れば成功するという話ではありません。
むしろ、みなみかわさんの芸風と、雅代さんの強烈なキャラクターが組み合わさったことが大きかったのでしょう。
元109店員から社長へ!ナンセ設立と独立までの経緯
雅代さんは、もともと芸能事務所でマネジメントを学んだ人ではありません。
2022年7月の文化放送『おとなりさん』で、みなみかわさんは妻がかつて渋谷109やジュエリー販売の仕事をしていたと明かしています。
さらに意外なのは、夫婦の出会いもDMがきっかけだったことです。
雅代さんはテレビで見たみなみかわさんに興味を持ち、当時のSNS「mixi」でメッセージを送ったそう。そこから交際に発展し、2012年6月に結婚しました。
夫を売り込む前から、自分から連絡して人との縁をつくる行動力があったようです。
2023年に会社設立、2024年に夫が独立
2023年3月21日、雅代さんは合同会社ナンセを設立しました。現在の公式会社概要にも、この日が設立日として記載されています。
当時のみなみかわさんは、まだ松竹芸能の所属。つまり、会社設立と夫の独立は同時ではありません。
転機は2024年です。松竹芸能は4月18日、本人の意向を尊重し、5月末で退所すると正式発表しました。
そして6月1日から、みなみかわさんは妻が立ち上げたナンセに所属。夫婦二人三脚での活動が本格的に始まります。
個人のSNSで始まった営業が法人になり、その法人が夫の正式な活動拠点になったのです。
2025年に株式会社化、上場への意欲も
2025年8月23日には、合同会社ナンセから株式会社ナンセへの組織変更を発表しました。
雅代さんはSNSで将来の上場にも意欲を見せています。
もちろん、株式会社化しただけで業績が急成長したと判断することはできません。上場についても、具体的な計画が公表されたわけではありません。
それでも、家族のための営業から会社経営へと役割を広げてきたことは、注目に値します。
株式会社ナンセの経営規模は?テスタも所属する現在
株式会社ナンセの公式サイトによると、代表取締役社長は南川雅代さん。公表されている従業員数は2名、資本金は10万円です。
事業内容には、タレントのマネジメントやキャスティングのほか、イベントの企画・制作、商品の販売、広告・プロモーション、知的財産権の管理などが並びます。
少人数の会社ですが、活動の幅はテレビ出演の仲介だけではありません。
みなみかわ以外の所属タレントも
2026年10月時点の公式サイトには、みなみかわさんに加え、専業投資家のテスタさんも所属タレントとして掲載されています。
芸人だけでなく、投資家のメディア活動も扱っているのは興味深いところです。
また、みなみかわさんの単独ライブ『ニヤる』のチケットや配信情報、公式グッズ販売への案内も掲載されています。
テレビ出演に加えて、ライブや配信、商品販売など、ファンと接する機会を複数持っていることが分かります。
ただし、これらの事業の売上や利益、みなみかわさんの収入の変化は確認できません。仕事が増えたことと、会社がどの程度儲かっているかは別の話です。
敏腕社長といえる理由、そして本人の実力
雅代さんの強みは、夫の実力を信じて待つだけでなく、自ら仕事の入口をつくったことではないでしょうか。
営業先を選び、相手に直接働きかけ、その活動が話題になったところから会社を設立。独立後の活動基盤まで整えています。
2026年のテレビ出演でも、みなみかわさんは妻のDM営業を仕事が増え始めた転機として振り返り、感謝を語っています。
とはいえ、現在の活躍をすべて妻の功績にするのは違うでしょう。みなみかわさん本人のトーク力や番組での実績、制作側からの評価があったからこそ、次の仕事にもつながったはずです。
雅代さんは仕事の機会をつくり、みなみかわさんはその機会を生かす。そんな役割分担が、結果として夫婦の強みになったと考えられます。
まとめ|妻の営業が会社経営へ発展した珍しい成功例
元109店員だった南川雅代さんは、2022年に夫のためのDM営業を始め、2023年に会社を設立。2024年の独立を経て、2025年には株式会社ナンセの社長となりました。
最初は周囲が驚いた営業方法も、実際の出演につながり、今では夫の活動を支える事業の出発点になっています。
会社の業績を数字で評価できる段階ではありませんが、仕事を待つ側から、自分で機会をつくる側へ。雅代さんの行動力は、芸能界以外の仕事にも通じるものがありそうです。
今後、ナンセが所属タレントや事業をどう広げていくのかにも注目です。
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参考:株式会社ナンセ公式会社概要/公式サイト・所属タレント/テレビ東京『あちこちオードリー』/松竹芸能・退所発表/ENCOUNT・株式会社化