2026年10月22日のプロ野球ドラフト会議を前に、パナソニックの柿本晟弥(かきもと・せいや)投手が注目を集めています。
最速151キロの右腕で、阪神が指名候補としてリストアップしたとの報道もありました。9月には11球団のスカウトが見守る試合で8回1失点と好投しています。
では、ドラフトでは何位で指名される可能性があるのでしょうか。
大学時代の指名漏れから、鳥谷敬氏の助言を受けたフォーム改善、都市対抗での快投まで。柿本投手の歩みと実力を、確認できた記録をもとに紹介します。
柿本晟弥はドラフト何位候補?阪神も注目する社会人右腕
柿本投手は2026年ドラフトで指名が期待される社会人の即戦力候補です。
ただし、現時点で指名順位は決まっていません。「ドラフト1位確実」「阪神の2位指名が濃厚」といった情報が正式に発表されているわけでもありません。
2026年9月21日、日本選手権近畿地区最終予選の三菱重工West戦では、8回3安打1失点。11球団のスカウトが視察し、阪神は畑山統括スカウトを含む3人態勢だったとデイリースポーツが報じました。
球団の関心を示す材料にはなりますが、視察と指名は別の話です。実際の順位は、各球団がどのポジションを優先するかによっても変わります。
何位指名がありそう?評価を左右するポイント
最速151キロの直球に加え、スライダー、カットボール、フォーク、ツーシームなど変化球の引き出しが豊富。社会人で先発経験を重ねていることも強みです。
一方で、登板ごとに投球内容の差もあります。2026年6月の都市対抗近畿地区予選では、ニチダイ戦で3回2/3を3失点で降板しました。
それでも9月の好投で評価を取り戻しており、ドラフト直前の状態は好材料でしょう。
上位指名の可能性を含めて注目したい投手ですが、具体的な順位を断定できるだけの材料はありません。即戦力右腕を必要とする球団が、いつ名前を呼ぶのかが焦点です。
柿本晟弥の球速と実力は?都市対抗で見せた快投
柿本投手の最速は151キロ。身長183センチ、体重80キロの右投右打です。
パナソニック公式プロフィールには「圧倒的なコントロールで打者を翻弄」と紹介されています。ただ、数字を見る際は大会ごとの成績や四死球にも目を向けたいところです。
NTT西日本の補強選手として7回2/3を無失点
2026年の都市対抗野球大会では、パナソニック所属のままNTT西日本の補強選手として出場しました。
補強選手とは、都市対抗に出場するチームが同じ地区の別チームから加える選手のこと。所属先が変わったわけではありません。
9月3日のNTT東日本戦では7回2/3を投げ、被安打わずか1、5奪三振、無失点。大舞台で堂々たる投球を披露しました。
続く9月6日の西濃運輸戦では3回2/3を投げて4失点(自責点2)。好投だけでなく課題も残しましたが、都市対抗の本大会で先発を任され、強豪相手に結果を残した経験は大きな財産です。
2025年も王子戦で7回1失点
社会人1年目の2025年都市対抗では、王子戦に先発して7回3安打1失点、8奪三振の好投を見せました。
大学時代はリリーフでの登板も多かった柿本投手。パナソニックでは先発として試合を組み立てる力を磨いてきました。
速球だけで押すのではなく、球種を使い分けて打者の狙いを外す。その投球スタイルは、スカイA公式の特集動画でも詳しく紹介されています。
柿本晟弥の経歴は?指名漏れから鳥谷敬の助言で成長
柿本投手は2002年5月9日生まれ、兵庫県出身の24歳。東洋大姫路高校から東洋大学へ進み、2025年にパナソニックへ入社しました。
大学では最速151キロを記録するなど力をつけ、2024年にはプロ志望届を提出。しかし、この年のドラフトでは指名されませんでした。
球団が指名を見送った理由を公表したわけではありません。本人にとっては悔しい結果だったでしょうが、社会人で再挑戦する道を選びました。
鳥谷敬が指摘した「体の開き」
転機の一つが、パナソニックで総合コーチを務める元阪神・鳥谷敬氏の助言です。
デイリースポーツによると、鳥谷氏は柿本投手のフォームについて、体の開きが早いと指摘。打者から球種が見えやすく、直球にもタイミングを合わせられやすいという、打者目線のアドバイスでした。
柿本投手は体の使い方を改善するため、機能面を意識したトレーニングを増やしたそうです。
その後、ストレートの感覚が良くなり、決め球に使う機会も増えたと語っています。
投手コーチではなく、長年プロの打席に立ってきた鳥谷氏だからこそ気づけたポイントなのかもしれません。
ヒーローは藤川球児監督、対決したいのは鳥谷敬
パナソニック公式プロフィールには、柿本投手の人柄が伝わる回答も載っています。
ヒーローに挙げているのは阪神の藤川球児監督。「いつか対決したい人」は、なんと身近で指導を受けている鳥谷敬コーチです。
もし阪神から指名されれば、憧れの存在と同じ球団でプレーすることになります。もちろん現時点では仮定の話ですが、阪神ファンにとっても気になる縁ではないでしょうか。
パナソニック休部の年に迎えるドラフト
柿本投手が所属するパナソニック野球部は、2026年シーズン限りでの休部を発表しています。
社会人野球の名門が節目を迎える年に、柿本投手もプロ入りへの再挑戦を迎えました。
大学時代の指名漏れから2年。社会人で先発として経験を積み、都市対抗で好投し、11球団が集まる試合でも結果を残しています。
10月22日、どの球団が、何位で名前を呼ぶのでしょうか。結果だけでなく、ここまでの成長の過程にも注目したい投手です。
まとめ
柿本晟弥投手は、最速151キロのストレートと多彩な変化球を武器にするパナソニックの右腕です。
2024年ドラフトで指名漏れを経験したものの、社会人で先発として成長。2026年の都市対抗ではNTT東日本戦で7回2/3を1安打無失点に抑えました。
阪神のリストアップ報道もあり、注目度は高まっています。ただし指名順位は未確定で、現時点で特定の順位を断言することはできません。
10月22日のドラフト会議で、2年越しのプロ入りが実現するのか見守りたいですね。
