映画『栄光のバックホーム』が2026年11月7日にテレビ朝日系で地上波初放送されます。元阪神タイガース・横田慎太郎さんの実話をもとに、病気との闘いと現役最後の奇跡のバックホームを描いた作品です。
横田さんは2019年に引退し、2023年7月18日に28歳で亡くなりました。しかし、その後も仲間たちとの物語は続きました。映画のあらすじと結末、関わりの深かった選手たちのその後、阪神優勝で掲げられた背番号24のエピソードを紹介します。
『栄光のバックホーム』あらすじと結末をネタバレ
映画は横田慎太郎さんの著書『奇跡のバックホーム』と中井由梨子さんのノンフィクション『栄光のバックホーム』を原作としています。横田さんを松谷鷹也さん、母親のまなみさんを鈴木京香さんが演じます。
期待の若手選手を襲った脳腫瘍
横田さんは2013年のドラフト2位で鹿児島実業高校から阪神に入団。背番号24を受け継ぎ、2016年には一軍の開幕スタメンに抜てきされました。しかし2017年、視界の異変から脳腫瘍が判明。手術とリハビリを経ても視力への後遺症が残り、復帰への道は険しいものとなりました。
引退試合で生まれた奇跡のバックホーム
2019年9月26日、阪神鳴尾浜球場で行われたソフトバンクとの二軍公式戦。現役最後の出場でセンターを守った横田さんは、センター前への打球を捕球して本塁へ送球します。ボールはノーバウンドで捕手・片山雄哉さんに届き、走者をアウトにしました。
視力の後遺症に苦しみながらも最後の試合で生まれたこのプレーは、映画の創作ではなく実際の公式戦で起きた出来事です。横田さん自身も著書で振り返っています。
映画の結末と2023年の阪神優勝
映画は引退試合だけでなく、横田さんの引退後の人生と家族・仲間との関係にも焦点を当てています。テレビ朝日の作品紹介によると、ラストには2023年の阪神優勝時の実際の映像も使用されています。細かな場面の演出やセリフについては、史実と一言一句同じと断定できません。
横田慎太郎の引退後と家族のその後
横田さんは2019年の引退後、闘病経験や野球人生を伝える講演活動に取り組み、2021年に『奇跡のバックホーム』を出版しました。映画化の企画も生前から進み、本人への取材が行われていました。2023年7月18日に28歳で亡くなっています。
母親のまなみさんは闘病を支えた存在で、父親の真之さんも元プロ野球選手です。2023年11月には、阪神の仲間たちが鹿児島の家族を訪ね、日本一を報告したことが報じられました。2026年現在の家族の私生活や住まいについては確認できる公表情報が限られるため、現在も同じ生活をしているとは断定しません。
横田慎太郎と関わった阪神の選手たちのその後
北條史也|社会人野球でプレー
北條史也さんは阪神時代のチームメート。2019年の引退セレモニーでは梅野隆太郎さん、中谷将大さん、髙山俊さんとともに横田さんを担いで送り出しました。2023年限りで阪神を退団し、三菱重工Westに加入。2026年の同チームの選手名鑑にも内野手として掲載されています。
髙山俊|阪神退団後も現役続行
髙山俊さんは2016年の新人王に輝いた外野手で、横田さんと同じ時期に阪神でプレーしました。2023年限りで退団し、2024年からオイシックス新潟アルビレックスBCへ。2026年も同球団で現役を続けています。
中谷将大|引退後は指導者に
中谷将大さんは2017年に阪神で20本塁打を放った外野手。2021年にソフトバンクへ移籍し、2022年限りで現役を引退しました。2026年はソフトバンクの四軍打撃コーチとして若手育成に携わっています。
片山雄哉|最後の送球を受けた捕手
片山雄哉さんは2019年の引退試合で、横田さんのバックホームを受けた捕手です。横田さんの死去後、当時のプレーを振り返り、努力を重ねてきた姿を知るからこそ特別な一球だったと語っています。2026年の活動については今回確認できる情報だけでは断定を避けます。
掛布雅之|二軍監督として指導
掛布雅之さんは2016〜2017年に阪神二軍監督を務め、横田さんを指導しました。横田さんは全体練習以外の時間の使い方を大切にし、早くから球場で練習を重ねていたと伝えられています。
原口文仁・岩崎優・岩貞祐太らが横田慎太郎にしたこと
原口の提案で背番号24を優勝の輪へ
2023年の阪神リーグ優勝が近づいた際、原口文仁さんが横田さんのユニホームも優勝の輪に加えたいと提案したとスポーツニッポンが報じています。岩貞祐太さんや岩崎優さん、梅野隆太郎さんらが協力し、岩貞さんらが家族と連絡を取ってユニホームを借りることになりました。
原口さん自身も大腸がんからの復帰を経験しています。病気と闘いながら野球を続けた横田さんへの思いが、仲間たちを動かしたことがうかがえます。
岩崎優が『栄光の架橋』で登板
2023年9月14日の巨人戦。優勝を決める9回に登板した岩崎優さんは、横田さんが現役時代に使用していた登場曲、ゆずの『栄光の架橋』でマウンドへ向かいました。甲子園には大合唱が響き、試合後は背番号24のユニホームとともに胴上げされました。
阪神公式の優勝インタビューでも、岩崎さんや岩貞さんは横田さんへの思いに触れています。優勝したから横田さんを思い出したのではなく、仲間たちは横田さんの存在を胸に戦っていたのです。
日本一の後、同期の仲間たちが鹿児島へ
阪神は2023年11月5日に38年ぶりの日本一を達成。11月19日には岩貞祐太さん、岩崎優さん、梅野隆太郎さん、陽川尚将さんの同期入団4人が鹿児島を訪問し、横田さんの家族に日本一を報告しました。
選手たちは横田さんをしのび、借りていたユニホームを返却。日本一のビールかけで用いた『YOKOTA 24』の特注ユニホームも贈ったと報じられています。リーグ優勝だけでなく、日本一の後にも続いた交流でした。
横田慎太郎が阪神と仲間たちに残したもの
横田さんの野球人生は、通算成績だけでは語れません。現役最後のバックホームは、困難の中でも積み重ねてきた努力を象徴するプレーとなりました。そして引退後には講演や著書を通じて、その経験を伝え続けました。
2023年の優勝時に掲げられた背番号24、日本一後の鹿児島訪問、そして2025年公開の映画『栄光のバックホーム』。その一つひとつから、横田さんと仲間たちのつながりがうかがえます。
主演の松谷鷹也さんは横田さんと生前に交流があり、本人から譲り受けたグラブを映画の撮影で使用しました。横田さんを知る人たちの協力によって、その人生は新たな世代にも伝えられています。
映画『栄光のバックホーム』は2026年11月7日午後10時からテレビ朝日系で地上波初放送予定です。奇跡のバックホームだけでなく、映画の後にも続いた仲間たちの物語を知ることで、作品の見え方も変わるかもしれません。
横田慎太郎さんが残したのは、最後の一球だけではありません。家族や仲間たちが受け継いだ思いもまた、今に続いています。
