3歳と5歳の息子を連れてアフガニスタンへ。YouTube「ど根性ゆりの母子旅」のゆりさんが、外務省の退避勧告が出ている国への渡航で注目を集めています。
「なぜそこまでして危険な国へ行くの?」と思った人も多いのではないでしょうか。
本人の自己紹介動画を見てみると、世界196カ国を訪れるという長年の夢と、将来は海外で支援活動をしたいという目標が語られていました。
ただし、母親の夢と、同行する幼い子どもたちの安全は別の問題です。炎上の経緯から仕事、旅費、子どもの意思まで整理しました。
ど根性ゆりはなぜ炎上?アフガニスタン渡航と外務省への反論
騒動が広がったのは2026年9月30日。ゆりさんがThreadsで、3歳と5歳の子どもとアフガニスタンに到着したと報告したことがきっかけです。
アフガニスタン全土には、外務省が危険情報の最高レベルにあたる「レベル4(退避勧告)」を出しています。現地の人が親切だったとしても、テロや誘拐などの危険がなくなるわけではありません。
渡航の危険性を指摘されたゆりさんは「外務省とかあてにならないです〜」と返信。この言葉も批判を集めました。
その後もイランを経由してイラクへ移動。10月7日にはイラクのクルディスタン地域から「今日も平和」と投稿したことが報じられています。
10月18日には『女性自身』が外務省への取材を交えてこの問題を報道しました。
ここで分けて考えたいのは、現地での体験と、渡航先の安全性です。旅先で出会った人が親切だったという実感は本物でしょう。しかし、旅行中に事件に遭わなかったことは、その国が安全だという証明にはなりません。
なぜ危険な国へ?本人が語った196カ国制覇と海外支援の夢
ゆりさんの旅は、今回の炎上で突然始まったものではありません。
2025年4月に開設したYouTubeチャンネルの自己紹介動画では、世界196カ国を旅することが昔からの夢だと語っています。
注目したいのは動画の2分26秒ごろから。196カ国制覇に加え、将来は海外で教育や医療、食料や物資の支援をしたいという希望も話しています。宇宙へ行くことも夢の一つだそうです。
世界を自分の目で見て、いつか誰かの役に立ちたい。そんな思いが旅の原動力になっているようです。
アフガニスタンを訪れたことを、再生数や炎上狙いだけで説明するのは早計でしょう。ただ、196カ国を目指す夢があるからといって、幼い子どもを危険地域へ連れて行く判断まで正当化されるわけではありません。
丸山ゴンザレスのような危険地帯ジャーナリストを目指している?
治安や現地の実情を伝える動画の作り方から、危険地域を取材するジャーナリストの丸山ゴンザレスさんを思い浮かべる人もいるかもしれません。
実際、ゆりさんのチャンネルには、南米でのトラブルや治安を題材にした動画もあります。
ただし、本人が丸山さんに憧れている、あるいはジャーナリストを目指していると語った事実は確認できませんでした。
現時点で分かる本人の目標は、世界各国を旅することと、将来の海外支援です。現地の体験を発信する旅行者と、取材を重ねて情勢を検証するジャーナリストは区別して考える必要があります。
ど根性ゆりのプロフィールと仕事は?旅費をどう稼いでいる?
ゆりさんは2026年時点で27歳。3歳と5歳の息子を育てるシングルマザーです。
北海道文化放送(UHB)は2026年7月、母子3人の北海道旅行に密着。ゆりさんは10代から旅行が趣味で、当時すでに本人が148カ国、子どもたちも100カ国以上を訪れたと紹介されました。
その後のSNSプロフィールでは本人の訪問国数を153カ国と紹介した報道もあり、数字は時期によって変わっています。
キャバクラ勤務とキャンドル販売が収入源
これほど長期間、世界を旅していると気になるのが旅費です。
UHBの取材では、都内のキャバクラ勤務とキャンドルの制作・販売が紹介されました。本人も自己紹介動画で、フォトキャンドルのブランド運営とキャバクラで働き始めたことを明かしています。
2026年7月時点では、YouTubeからの収入はほとんどなかったと報じられています。
もっとも、現在の勤務状況や収入額、旅費の総額までは公表されていません。スポンサーや貯蓄の詳細も確認できないため、旅行費用のすべてをどの仕事で賄っているかは不明です。
学歴は非公表、東大卒説の根拠も確認できず
出身高校や大学、最終学歴については確かな情報がありません。
一部の個人ブログには「東大卒?」という見出しがありますが、本人の発言や卒業を裏付ける資料は見つかっていません。そもそも東大卒という噂が実際に広がっていたのかも確認できず、学歴は不明とするのが適切です。
元夫との離婚が母子旅のきっかけに
UHBの取材によると、もともと家族4人で予定していた海外旅行を、離婚調停中に母子3人で実行したことが転機になったそうです。
現地の人たちに助けられた経験が、さらに旅を続けたいという気持ちにつながったと紹介されています。
元夫の名前や仕事、離婚の詳しい事情は確認できません。一方の説明やネット上の噂だけで、離婚理由を断定することは避けたいところです。
子どもたちの意思は?「行かない」という選択肢はあるのか
今回の騒動で最も考えさせられるのは、子どもたち自身がどう思っているかということです。
5歳なら「行きたい」「行きたくない」という気持ちを言葉で伝えることはできるでしょう。しかし、母親が海外旅行を決めたとき、実際に行かないという選択肢があるかは別の話です。
子どもたちが旅を嫌がっているという証拠はありません。世界の文化に触れ、親子で楽しい時間を過ごしている可能性も十分あります。
それでも、旅行を楽しめることと、テロや誘拐などの危険を理解して渡航に同意できることは同じではありません。
小さな子どもの旅行先を親が決めるのは普通のことですが、外務省が退避を勧告する国では、安全への責任がいっそう重くなります。
子どもの顔出しとプライバシーも気になる
「ど根性ゆりの母子旅」の動画やサムネイルには、子どもたちの顔が映っているものがあります。
子どもの顔をSNSで公開すること自体が直ちに違法というわけではありません。ただ、幼い子どもが将来の影響まで理解して同意するのは難しいでしょう。
旅先での姿を発信することが家族の思い出になる一方、公開された映像は本人が大きくなってからも残る可能性があります。安全とプライバシーの両面で、親の慎重な判断が求められます。
まとめ|196カ国を旅する夢と子どもの安全は別の問題
ゆりさんが危険な国へ向かう背景には、昔からの196カ国制覇という夢と、海外支援への思いがあります。
本人の言葉を聞けば、単なる炎上商法だと決めつけるのは適切ではないと感じます。
一方、世界を旅するという夢は母親自身のものです。子どもたちがその夢を一緒に楽しんでいるとしても、危険地域への渡航を判断する責任は大人にあります。
旅の行動力や現地の人との交流は興味深いものです。ただ、世界196カ国を巡るために、幼い子どもも同じ危険を引き受ける必要があるのか。そこは別に考えたいと思います。
批判と誹謗中傷を混同せず、本人の夢も子どもの安全も丁寧に見ていくことが大切ではないでしょうか。
