日本テレビ系の人気バラエティー番組「有吉の壁」が、2026年9月30日の2時間スペシャルをもってレギュラー放送を終了しました。
2020年4月のレギュラー化から約6年半。「若者にも人気だったのになぜ終わる?」「視聴率が悪かったから?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、日本テレビが説明している終了理由は「総合的な判断」で、視聴率低迷による打ち切りとは明言されていません。
一方、有吉弘行さん本人は、若い世代には多く見られていたものの50代・60代の視聴が弱かったことに加え、ロケ場所やネタの確保についても語っています。
そして「有吉の壁」自体が完全終了するわけではありません。今後は原点でもある特番形式に戻って継続します。
有吉の壁はなぜ終わる?日テレの説明は「総合的な判断」
「有吉の壁」は2026年7月15日の放送で、9月いっぱいをもってレギュラー放送を終了すると発表しました。
番組内で有吉弘行さんが「一度終わって特番に戻ります」と説明し、佐藤栞里さんも10月以降は再び特番として有吉さんを笑わせる形に戻ると伝えています。
番組公式YouTubeでも、レギュラー終了と特番への移行が発表されました。
では、なぜ6年半続いたレギュラー放送を終えるのでしょうか。
日本テレビは9月10日の2026年10月期改編説明会で、この点について説明しています。
コンテンツ戦略局総合編成センター部長の大井秀一氏は、終了理由を問われると「総合的な判断」と回答。そのうえで「もっといい形があるんじゃないかと思っている」という趣旨の説明をしました。
つまり現時点で、日本テレビが「視聴率が悪かったから」「制作費が高かったから」など、ひとつの理由をレギュラー終了の原因として公式に挙げた事実は確認できません。
同局は「有吉の壁」について「若年層の方に支持されていたコンテンツ」とも認識しています。
単純に「人気がなくなったから終了した」という説明ではない点は押さえておきたいところです。
視聴率だけじゃない?有吉弘行が語った3つの背景
レギュラー終了発表後、有吉弘行さん自身もJFN「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」で番組について語っています。
その内容を見ると、レギュラー終了の背景を考えるうえで大きく3つのポイントが見えてきます。
50代・60代の視聴が弱かった
有吉さんは番組について、若い人はたくさん見ていた一方で、50代や60代はあまり見ていなかったという趣旨の発言をしています。
さらに、50代・60代が見ないと視聴率が上がっていきにくいという点にも言及しました。
この発言から「視聴率が原因で終了したのでは」と受け取る人もいるかもしれません。
ただし、これはあくまで有吉さんが視聴者層について語った内容です。日本テレビは「視聴率低迷が終了理由」と公式には説明していません。
むしろ局側も若年層から支持されていたことを認めています。そのため「視聴率が悪くて打ち切り」と単純に結論づけるのは正確ではなさそうです。
ロケ場所にも限りがあった
もうひとつ、有吉さんが具体的に触れていたのがロケ場所です。
「有吉の壁」の看板企画「一般人の壁」では、ショッピングモールや遊園地、家電量販店、学校など、さまざまな施設を舞台に芸人たちが即興ネタを披露してきました。
有吉さんはラジオで、場所がいくらでもあるわけではないとして、家電量販店やショッピングモール、アウトレットなどを例に挙げています。
2015年の特番開始から約11年。レギュラー化後は毎週放送する必要があるため、番組の特徴である大規模ロケを続けるうえで、場所の確保が簡単ではなかったことがうかがえます。
「ネタもなくなってきて」と本人が発言
有吉さんは同じラジオで、ネタも少なくなってきたとして、特番くらいの間隔がちょうどいいかもしれないという趣旨の話もしています。
「有吉の壁」は同じ芸人が何度も出演しながら、毎回新しいネタやキャラクターを生み出す番組です。
人気芸人たちが早朝から収録に参加し、ネタを準備する負担についても有吉さんは触れていました。
これらは日本テレビが発表した「正式な終了理由」ではありませんが、長年MCを務めてきた有吉さん自身の言葉だけに、レギュラーから特番へ戻る背景を知る重要な材料といえそうです。
若者に人気なのになぜ終了?特番に戻る意味
今回の終了で特に気になるのが、「若者に支持されていたのに、なぜレギュラーを終えるのか」という点です。
日本テレビは10月期改編で、個人視聴率・コア視聴率ともに前年比プラスを目標に掲げています。一方で、「有吉の壁」についても若年層から支持されていた番組だと認めています。
そのため、若者人気の低下が直接の理由だったとは考えにくいでしょう。
日テレ側の「もっといい形があるんじゃないか」という説明と、有吉さんの「特番ぐらいのほうがちょうどいいかもしれない」という発言を合わせると、番組を終わらせるというより、毎週放送する形から不定期に大きく展開する形へ変更するという意味合いが強そうです。
特番形式であれば放送間隔が空くため、ロケ場所やネタを準備する時間も取りやすくなる可能性があります。ただし、これが日テレの公式な移行理由として発表されたわけではないため、あくまで番組の特徴と本人発言から考えられる点です。
有吉の壁は完全終了ではない!今後は特番として継続
「有吉の壁が終わる」という言葉だけを見ると、番組自体がなくなってしまうように感じますが、正確にはレギュラー放送の終了です。
「有吉の壁」は2015年に特別番組としてスタート。不定期で13回放送された後、2020年4月8日から毎週水曜19時のレギュラー番組になりました。
2026年10月以降は、いわば番組の原点である特番スタイルへ戻ることになります。
日本テレビ側も改編説明会で、具体的な日時は未定としながら、今後も何らかの形で番組を展開していく方針を示しています。
レギュラー終了後の水曜19時枠では、10月21日から岡田准一さんがMCを務める新番組「THE FLOOR」がスタートします。
9月30日の最終回は富士急に65人の壁芸人が集結
2026年9月30日のレギュラー最終回は2時間スペシャルとして放送されました。
「一般人の壁を越えろ!おもしろ富士急ハイランドの人選手権」では、富士急ハイランドを舞台に総勢65人の壁芸人が集結。これまで番組から誕生した人気キャラクターも登場しました。
さらに「最終回の壁を越えろ!グランドフィナーレ大喜利」も実施され、6年半のレギュラー放送を締めくくりました。
レギュラー終了が発表された際には、番組の横澤俊之プロデューサーもSNSで「改編の壁、越えられませんでした」と投稿。終了決定後の悔しい思いを明かす一方、「特番でも壁は続きます」と今後への決意をつづっています。
「有吉の壁」は若手・中堅芸人が大人数で出演し、新しいネタやキャラクターを披露できる場所としても独特の存在でした。
毎週水曜日に見られなくなるのは寂しいところですが、番組そのものが消えるわけではありません。
視聴者層、ロケ場所、毎週新しいネタを作り続ける難しさなど、長期レギュラーならではの事情も見えてきた「有吉の壁」。今後は特番という形で、どんな新しい“壁”が用意されるのか注目したいですね。
