松田聖子さんと郷ひろみさんは、1980年代を代表するビッグカップルでした。約4年の交際を経て結婚間近ともいわれましたが、1985年1月に破局。なぜ結婚しなかったのでしょうか。
背景にあったのは、結婚後の仕事をめぐる考え方の違い。ただし、聖子さんの破局会見と郷さんの後年の説明には食い違いもあります。さらに破局後、聖子さんは短期間で神田正輝さんとの交際を公表しました。
2人の出会いから、母親の反対説、破局後の結婚、そして40年後の紅白までを振り返ります。
松田聖子と郷ひろみの交際のきっかけは?
聖子はデビュー前から郷ひろみのファン
もともと松田聖子さんは郷ひろみさんの大ファン。福岡で暮らしていた中学生時代からコンサートに足を運び、ファンクラブにも入っていたと伝えられています。
1978年の「ミスセブンティーン・コンテスト」に応募した理由の一つも、全国大会のゲストが郷さんだったからだそうです。憧れの歌手に会いたいという思いが、芸能界への挑戦につながったのは面白い話ですね。
1980年に歌手デビューした聖子さんは、郷さんと同じCBS・ソニーの歌手となり、音楽番組などで接点が生まれました。
1981年5月には熱愛が報じられます。当時はアイドルの恋愛発覚が人気に影響する時代でしたが、2人はむしろ「結婚するのでは」と注目を集める存在になりました。
1984年の紅白では手をつないで登場
交際中の2人が並んだ有名な場面が、1984年のNHK紅白歌合戦です。
オープニングでは手をつないで登場。「うわさのカップル対決」と呼ばれた演出では、郷さんが聖子さんの手を取って踊る姿も披露しました。
全国放送で堂々と仲のよさを見せた2人。しかし、そのわずか翌月に破局が発表されるとは、当時の視聴者も予想しなかったでしょう。
松田聖子と郷ひろみはなぜ破局?母親の反対もあった?
1985年の会見では結婚後の仕事が問題に
1985年1月23日、22歳の聖子さんは映画『カリブ・愛のシンフォニー』の撮影が行われていた東宝の砧スタジオで記者会見を開き、郷さんとの破局を発表しました。
当時、郷さんは結婚する女性には家庭を守ってほしいという考えを持っていました。一方、人気絶頂だった聖子さんには歌や映画の仕事が次々に入っていました。
ただ、聖子さんが最初から結婚後の引退を拒んでいたという単純な話ではありません。会見では、家庭に入ることができない状況になってしまったという趣旨の説明をしています。
結婚への思いがあっても、トップアイドルの仕事をすぐに終わらせるのは簡単ではなかったのでしょう。
郷ひろみの母親は交際に反対していた?
もう一つ語られてきたのが、郷さんの母親が結婚に反対していたという話です。
郷さんの母親は、息子の結婚相手には芸能界の女性よりも家庭を大切にする女性を望んでいたと報じられてきました。後年の週刊誌でも、家族との付き合い方をめぐる母親の懸念が関係者の証言として紹介されています。
ただし、これは周囲の証言に基づく話。母親の反対が破局の決定打だったとまでは言い切れません。本人たちの仕事や結婚観のすれ違いと合わせて考える必要があります。
「生まれ変わったら一緒に」に食い違い
破局会見で聖子さんは、愛し合いながら別れることになったと話し、来世では一緒になろうと伝えたというエピソードを披露しました。
ところが郷さんは後年、聖子さんの説明とは異なる趣旨の話をしています。破局の話し合い自体についても、郷さん側には突然のことだったという説明がありました。
2人の受け止め方が同じではなかったことは、この恋愛を振り返るうえで重要なポイントです。会見で語られた美しい別れの言葉だけでは、実際の経緯をすべて説明できないのかもしれません。
破局直後に神田正輝との交際を公表
さらに世間を驚かせたのが、聖子さんのその後の展開です。
郷さんとの破局会見から約10日後、聖子さんは映画で共演した神田正輝さんとの交際について前向きな発言をしました。そして1985年3月に正式に交際を発表。同年6月24日には結婚式を挙げています。
映画『カリブ・愛のシンフォニー』での出会いから結婚までのスピードは、当時も大きな話題になりました。ただし、交際が重なっていたと断定できる材料があるわけではありません。
破局後の2人の人生は?再共演と現在の関係
2人とも3度の結婚を経験
聖子さんは神田正輝さんとの間に1986年、長女の神田沙也加さんが誕生。1997年に離婚し、1998年に歯科医師と再婚しましたが2000年に離婚しています。2012年には歯科医師の河奈裕正さんと3度目の結婚をしました。
郷さんは1987年に二谷友里恵さんと結婚し、2人の娘が誕生。1998年に離婚した後、2000年に大根田名美さんと再婚しましたが2005年に離婚。2012年には徳武利奈さんと3度目の結婚をし、2014年に双子の男の子が誕生しました。
不思議なことに、1998年には聖子さんの再婚と郷さんの離婚、2012年には2人の3度目の結婚が重なっています。別々の人生を歩みながら、節目が似た時期に訪れていたのです。
2000年には元恋人同士でデュエット
破局後も共演NGになったわけではありません。2000年9月27日にはデュエット曲『True Love Story/さよならのKISSを忘れない』を発売しました。
別れて約15年がたった元恋人同士がラブソングを歌うという異例の企画です。報道によれば、音楽番組などで周囲に気を遣わせないよう、郷さんから共演を持ちかけたといいます。
過去の交際を隠すのではなく、歌手として一緒に作品を作る。2人が長く芸能界で活躍してきたからこそ実現した共演でしょう。
2025年の紅白では再び同じ舞台に
2025年のNHK紅白歌合戦には、郷さんと聖子さんがそろって出演しました。郷さんは70歳の節目に紅白からの勇退を表明し、聖子さんは5年ぶりに紅白へ復帰しました。
2018年の紅白リハーサルでも、2人が笑顔で言葉を交わしていたと報じられています。2025年の『テレ東音楽祭』では、聖子さんの過去映像を郷さんが笑顔で見つめる様子も話題になりました。
現在の私生活でどの程度交流があるかは公表されていませんが、少なくとも音楽の場では互いの存在を自然に受け止めている様子が伝わってきます。
1985年に結婚していたら、2人の人生はどうなっていたのでしょうか。実際には別々の家庭を築き、それぞれ歌手として長いキャリアを重ねてきました。
かつての恋人同士が40年後も同じ音楽番組で話題になる。それこそが、松田聖子さんと郷ひろみさんという特別なカップルが今も語り継がれる理由なのかもしれません。
