大晦日になると、あの「デデーン!」が恋しくなる。『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の人気シリーズ『絶対に笑ってはいけない』は、2020年を最後に年末の新作が放送されていません。
松本人志さんの活動の場となったDOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)で復活できないのか。結論からいえば、2026年10月21日時点で新作の放送・配信は正式発表されていません。ただし「配信だから絶対に無理」と決まっているわけでもありません。
むしろ2026年には、復活を考えるうえで見逃せない動きがありました。日テレとの協力関係、番組の権利、世界展開の発表を整理します。
『笑ってはいけない』2026年復活の可能性は?
まず注目したいのは、10月18日の『ガキ使』放送枠です。この日、松本人志さんが登場するDOWNTOWN+のCMが流れ、ファンの間で話題になりました。
CMでは松本さんが企画を考えるような姿を見せています。ただし、これはあくまで配信サービスの宣伝。『ガキ使』本編への復帰や『笑ってはいけない』の制作決定を知らせるものではありません。
とはいえ、日本テレビとDOWNTOWN+がまったく接点のない関係ではないことも確かです。
日テレはすでにダウプラへ『ガキ使』映像を提供
2025年10月、日本テレビはDOWNTOWN+への協力を表明。『ガキ使』のトーク全集から抜粋した映像が配信されることも発表されました。
「日テレの番組だからダウプラでは一切使えない」というわけではないのです。
ただし、昔のトーク映像を配信することと、年末の大型特番を新たに作ることは別の話。過去映像の利用許諾があるからといって、『笑ってはいけない』の新作制作まで決まっているわけではありません。
なぜダウプラでも簡単に復活できない?3つの壁
「地上波が難しいなら、ネットでやればいいのでは?」と思う人も多いでしょう。実際、配信限定という形は考えられます。しかし、あの番組には普通のトーク企画とは違う難しさがあります。
①『笑ってはいけない』の製作著作は日本テレビ
2026年2月の吉本興業の公式発表では、『絶対に笑ってはいけない』の製作著作は日本テレビと明記されています。
一方、海外向けの番組フォーマット販売は吉本興業が担当。つまり、企画に関する権利や役割は一つの会社だけで完結していません。
DOWNTOWN+で従来のシリーズ名や仕組みを使って新作を作るなら、関係者間の権利調整が必要になると考えられます。ただし、日本テレビが新作配信を拒否しているという確認済みの情報はありません。
②大規模なセットとスタッフ、ゲストが必要
『笑ってはいけない』は、ダウンタウン、月亭方正さん、ココリコの5人が集まれば成立する番組ではありません。
バス移動から始まり、引き出しに隠された仕掛け、突然現れる大物ゲスト、予想外の罰ゲーム。何時間も笑いを生み続けるために、膨大な準備が必要です。
大掛かりなロケの制作費、出演者のスケジュール、長時間の収録に対応するスタッフ。配信サービスに場所を移しても、これらの負担がなくなるわけではありません。
逆にいえば、昔と同じ長時間特番にこだわらず、短めの特別編として制作する方法は考えられます。これは発表済みの計画ではなく、あくまで一つの可能性です。
③休止の理由は「BPOの規制」だけではなかった
『笑ってはいけない』が終わった理由として、今もよく語られるのが「痛みを伴う笑い」の問題です。
しかし、2021年の休止について、松本人志さんは同年9月26日の『ワイドナショー』で、BPOの動きが直接の原因ではないと説明しています。
大型特番は春ごろから準備を始めるため、コロナ禍の収束が見通せなかった3月ごろには、その年の制作は難しいと判断していたそうです。さらに、出演者の体力面にも触れていました。
月亭方正さんも同年10月、BPOではなくコロナ禍での収録の難しさが大きかったと説明しています。
つまり「罰ゲームが禁止されたから放送できなくなった」と断定するのは正確ではありません。長年続いた大型企画だからこその制作上の負担があったのです。
なお、現在のテレビ放送や配信で、従来の罰ゲーム演出をどう扱うかについて、具体的な新作方針は発表されていません。
世界展開が決定!それでも日本版が復活しない理由は?
ここで気になるニュースがあります。2026年2月25日、吉本興業が『絶対に笑ってはいけない』の海外展開に向け、世界的大手のバニジェイ・エンターテインメントとの提携を発表したのです。
英語タイトルは『YOU LAUGH YOU LOSE』。バニジェイの世界25の国・地域、約130の制作会社からなるネットワークを活用し、現地版の制作を目指すとしています。
日本では新作が止まっているのに、海外では新たな展開を目指す。なんとも不思議に感じるかもしれません。
ただ、海外展開とは、日本の出演者がそのまま海外で撮影することではありません。各国の制作会社が企画の仕組みを使い、現地版を制作する構想です。
発表時点で制作が確定した国・地域はないとも報じられており、「世界25か国で放送決定」という意味ではありません。
それでも、番組のアイデアそのものが今も商業的な価値を持つと評価されている点は、ファンにとって明るい材料でしょう。
Netflixとの共同制作なら可能?
さらに、2026年10月には松本人志さんがプロデュースする大型コンテンツを、NetflixとDOWNTOWN+で同時配信する計画も報じられています。
この企画が『笑ってはいけない』という情報はありません。ただ、DOWNTOWN+だけに限らず、外部の配信サービスと協力して大型コンテンツを届ける道があることは分かります。
将来『笑ってはいけない』が戻ってくるなら、日本テレビとの共同制作や配信限定の特別編など、従来の大晦日地上波放送とは違う形もあり得るでしょう。
2026年の大晦日に『笑ってはいけない』は見られる?
2026年10月21日時点で、年末の『笑ってはいけない』復活は発表されていません。日本テレビでの放送も、DOWNTOWN+での新作配信も未定です。
ただ、2025年には日本テレビからダウプラへの映像提供が始まり、2026年には『ガキ使』枠で松本人志さんのCMが流れました。さらに、吉本興業はシリーズの世界展開に向けて動いています。
復活を保証する材料ではありませんが、企画が完全に封印されたと考える必要もなさそうです。
あの5人がバスに乗り、引き出しを開けるだけで疑心暗鬼になる。そんな光景をもう一度見たいというファンの期待は根強いはずです。
昔と同じ6時間の年末特番なのか、ダウプラでの短編企画なのか。それともまったく別の形になるのか。まずは日本テレビと吉本興業、DOWNTOWN+からの正式な発表を待ちたいところです。
ダウンタウンの近年の活動については、関連記事「ダウンタウン2025年の活動まとめ|ダウンタウンチャンネル開始と『笑ってはいけない』復活の可能性」でも紹介しています。
参考情報
ORICON NEWS:『ガキ使』枠でDOWNTOWN+のCM放送
