ホビ垢とは?趣味垢との違いやぷくぷく界隈との関係を解説

「ホビ垢って、普通の趣味垢と何が違うの?」。最近Xで見かけるこの言葉、単に趣味専用のアカウントという意味ではないようです。

ホビ垢とは「ホビーアカウント」の略。推し活などの趣味をかわいく楽しみ、その様子を写真などで発信するSNSアカウント、または投稿ジャンルを指します。

SHIBUYA109 lab.所長の長田麻衣さんも、2026年10月14日付の繊研新聞で注目。なぜ若者が夢中になっているのか、普通の趣味垢との違いや「ぷくぷく界隈」との関係を整理しました。

目次

ホビ垢とは?普通の趣味垢との違い

従来の趣味垢といえば、好きなアイドルの情報を交換したり、ライブの感想を語ったりするためのアカウントが定番でした。

ホビ垢にも、もちろんそうした楽しさがあります。ただ、注目したいのは「好きなものをどう見せるか」。推しのグッズや日常の写真を、自分好みのかわいい世界観でまとめることも大切な楽しみになっています。

例えば、ぬいぐるみやアクリルスタンドを小物と一緒に撮ったり、背景や色合いをそろえたり。単なる購入報告にとどまらず、写真そのものを作品のように仕上げるイメージです。

もっとも、普通の趣味垢でも写真にこだわる人はいます。二つに厳密な境界線があるわけではありません。ホビ垢は、趣味垢から広がった新しい表現スタイルと考えると分かりやすいでしょう。

どんな投稿をするの?

ホビ垢のテーマは、推し活やキャラクターグッズ、趣味のコレクションなどさまざま。推しグッズを並べた写真、お出かけの記録、好きなものを取り入れた日常写真などが考えられます。

共通するのは、情報を伝えるだけでなく「こんな雰囲気が好き」という気持ちまで表現すること。特別な機材や高価なグッズが必須というわけではありません。

ホビ垢は「ぷくぷく界隈」から生まれた?

繊研新聞によると、ホビ垢は「ぷくぷく界隈」から派生したといわれています。

ぷくぷく界隈とは、美容やライフスタイルにこだわり、かわいらしく上質な日常を発信するショート動画のジャンル。自分磨きや暮らしを見せる文化が推し活と結び付き、ホビ垢へと広がったとみられています。

ただし、両者はまったく同じものではありません。ぷくぷく界隈は動画中心だったのに対し、ホビ垢では写真がコミュニケーションの中心になっています。

なぜInstagramよりXで広がっている?

おしゃれな写真といえばInstagramを思い浮かべる人も多いでしょう。ところが、長田さんが指摘するホビ垢の主戦場はX(旧Twitter)です。

理由の一つは、Xなら4枚の写真をスクロールせずに一覧で見られること。さらに、Xはもともと推し活の情報収集やファン同士の交流に使われているため、趣味の発信とも相性がいいのです。

動画のように撮影・編集を重ねなくても、写真なら比較的気軽に投稿できます。参加しやすさも広がりを後押ししていると考えられています。

ホビ垢が映す若者の変化!AI加工で世界観も自作

ホビ垢の面白さは、写真を撮る場所に縛られないことです。

以前は、おしゃれなカフェや話題のスポットに行くこと自体が「映える写真」を撮る近道でした。しかし今は、何気ない日常の一枚でも加工によって理想の雰囲気に近づけられます。

長田さんのコラムでは、ラーメン店で撮った写真の背景を生成AIで加工し、ホビ垢らしい一枚に変える事例が紹介されています。

映える場所を探すのではなく、自分で映える世界を作る。ここに、従来のSNS文化との興味深い違いがあります。

推しだけでなく「自分自身」も主役に

同じアイドルを応援していても、写真の色使いや小物の組み合わせには、それぞれの好みが表れます。

つまりホビ垢では、推しへの愛情だけでなく「自分はこんな世界観が好き」という個性も見せられるのです。長田さんがホビ垢の特徴として挙げる「自分たちが主役」という視点にもつながります。

ホビ垢でお金の使い方も変わる?

写真の雰囲気にこだわるようになると、撮影用の小物や背景アイテムにも関心が向くかもしれません。

ただし、ホビ垢によって若者の支出が実際に増えたという統計までは、今回確認した資料からは分かりません。現時点では、新しい消費の可能性を示すトレンドとして捉えるのが適切でしょう。

「ホビ活」やBTSの「ホビ」とは違う?

ホビ垢と並んで見かける「ホビ活」は、趣味をかわいく楽しむ活動を表す言葉として使われることがあります。ただし、新しい表現のため、使い方には幅があります。

なお、BTSのJ-HOPEさんの愛称「ホビ」とは別の意味です。今回のホビ垢は「ホビーアカウント」が由来です。

まとめ|ホビ垢は好きなものを自分らしく見せる文化

ホビ垢とは、推し活などの趣味を自分好みの世界観で楽しみ、SNSに発信するアカウントや投稿ジャンルのことです。

ぷくぷく界隈から派生したといわれ、写真を中心にXで広がっています。

これまでの「映え」は、おしゃれな場所やブランドの世界観に自分を合わせる面がありました。しかしホビ垢では、身近な写真やAI加工を使って自分自身が世界観を作れます。

好きなものを応援するだけでなく、好きなものを通して自分を表現する。そんな若者の新しい楽しみ方が、ホビ垢には詰まっているのかもしれません。

参考:繊研新聞「『ホビ垢』にハマる若者たち㊤」(2026年10月14日)

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