三井住友フィナンシャルグループ(FG)の幹部が、あの「モダンチョキチョキズ」のトランペット奏者だった。そんな意外な経歴がSNSで話題になっています。
その人物は、三井住友FGで市場事業部門を率いる永田有広(ながた・ありひろ)さんです。しかも昔の思い出話ではありません。2026年6月のライブにも出演者として名前が掲載されています。
金融市場を動かす仕事と、濱田マリさん率いる個性派バンド。ずいぶん離れた世界に見えますが、永田さんは両方に足跡を残してきました。その経歴をたどります。
三井住友FGの永田有広はモダンチョキチョキズのトランペット担当
モダンチョキチョキズの2026年6月14日の公演「〜やめろと言われても〜 モダンチョキチョキズのイヴニングショー」。公式SNSが公表した出演者一覧には、ホーンセクション「ザ・ゴールデンホーンズ」の一員として「永田有広(Tp)」と記されています。Tpはトランペットの略です。
確認できるのは、この公演の出演者として名前が掲載されていることです。当日の出演状況まで、出演予定の一覧だけで断定することはできません。
この話が広まるきっかけの一つは、金融市場について語る永田さんを取り上げた日本経済新聞の記事でした。スーツ姿で市場を語る人物と、モダチョキのトランペット奏者が同じ人だというギャップが、SNSで驚きを呼んだのです。
永田有広の経歴は?銀行の市場部門を率いる幹部
永田さんは1968年11月30日生まれ。2026年10月時点で57歳です。
1993年4月に住友銀行へ入行。その後、三井住友銀行で市場運用部長などを務め、2021年には執行役員に就任しました。2022年9月の三井住友銀行の公式人事発表でも、市場営業統括部長として名前が確認できます。
さらに役職を重ね、2025年4月には三井住友FGの執行役専務、市場事業部門長に就任。日本を代表する金融グループの市場部門を担う立場となりました。
市場事業部門は、債券や外国為替などの金融市場に関わる業務を扱う部門です。金利や為替の動向、リスク管理など、高い専門性が求められます。
銀行でのキャリアだけを見れば、着実に経験を積み重ねてきた金融の専門家。その人物がステージではトランペットを吹いているのですから、驚く人がいるのも納得です。
バンドにはいつ加入した?
気になるのが、永田さんとモダンチョキチョキズの出会いです。
モダンチョキチョキズのメジャーデビューは1992年。永田さんが住友銀行に入った1993年は、まさにバンドが活躍していた時期にあたります。
ただし、永田さんが何年に加入したのか、どのような縁でメンバーになったのかは、確認できる一次資料からは特定できませんでした。「銀行員になってから加入した」「学生時代から参加していた」といった説明は、現時点ではできません。
一方、2026年6月の公演の出演者一覧にも名前が掲載されています。金融界での経歴に加え、音楽活動にも関わってきた人物として注目されています。
モダンチョキチョキズとは?濱田マリが歌う異色の大所帯バンド
モダンチョキチョキズは、濱田マリさんがボーカルを務めることで知られるバンドです。1992年に「新オバケのQ太郎」でメジャーデビューしました。
普通のロックバンドとはひと味もふた味も違う、にぎやかな演奏とユーモアたっぷりのパフォーマンスが特徴。歌も演奏も自由奔放で、メンバーが大勢いることでも知られています。
1997年に活動を休止した後、2001年にはテレビ番組で一度限りの再結成を実現。その後、2019年に濱田マリさんとYuzi Brian絵野さんが再会したことをきっかけに復活へ向けた動きが始まりました。
2020年に予定されていたライブは新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりましたが、2021年9月に復活公演を開催。2023年には27年ぶりの新曲「きんかん」も配信しています。
かつての人気バンドが、懐かしさだけで終わらず現在もライブを続けている。そのメンバーに現役の金融幹部がいるというのが、今回の話の面白さでしょう。
バンドの詳しい歩みは、ソニーミュージックの公式プロフィールで紹介されています。
金融と音楽、二つの世界で活躍する永田有広
金融グループの幹部としての経歴と、バンドの出演者一覧に名前が並ぶ音楽との関わり。その組み合わせが、永田さんへの関心につながっています。
もちろん、どのように仕事と音楽の予定を調整しているのか、本人が二つの活動をどう位置づけているのかまでは分かっていません。そこは今後、本人の言葉で聞いてみたいところです。
平日は金融市場と向き合い、ライブではトランペットを手にする。実際の勤務や練習のスケジュールは不明ですが、異なる分野で活動を続ける永田さんの経歴には、人を引きつける力があります。
モダンチョキチョキズを知らなかった人も、このニュースをきっかけに、あの自由でにぎやかな音楽に触れてみたくなるかもしれません。