元エミレーツ航空のCAとして知られるお笑い芸人、CRAZY COCO(クレイジーココ)さん。
華やかな経歴ですが、社会人のスタートはタオル商社。そこからCA、英語学習コンサルタント、商社の海外営業、外国人就労支援と、異なる職場を渡り歩いてきました。
本人の著書には各社の勤務期間まで記されています。今回はその内容と本人インタビューをもとに、職務経歴書のように仕事内容と転職の理由を整理しました。
クレイジーココの職歴一覧|5社を経て芸人に
| 勤務先・職種 | 在籍期間 | 担当業務 |
|---|---|---|
| タオル商社 | 3年半 | バイヤー・商品企画・営業 |
| エミレーツ航空 | 4年半 | 国際線客室乗務員 |
| 英語学習コンサルティング会社 | 半年 | 社会人向け英語学習支援 |
| 総合商社 | 半年 | 美容商材の海外営業 |
| 外国人就労サポート会社 | 約5か月 | 外国人と受け入れ企業の支援 |
| 吉本興業・芸人 | 2022年~ | お笑い・SNS・タレント活動 |
在籍期間は本人の著書『元CA芸人 CRAZY COCOの夢へのフライト直行便』に基づきます。企業名が公表されていない勤務先は、無理に特定していません。
なお、2022年のインタビューでは「4回の転職」、2026年のインタビューでは本人が「5度転職」と話しています。数え方や時点に違いがあるため、ここでは確認できる5社の会社員歴と芸人への転身を分けて紹介します。
タオル商社からCAへ|仕事と転職理由を時系列で
① タオル商社(3年半)|英語を使いたかったのに中国担当
大学在学中にオーストラリアへ10か月留学したCRAZY COCOさん。英語を生かして働きたいという思いから、新卒でタオルを扱う商社に入りました。
担当したのはバイヤー、商品企画、営業。商品の仕入れから販売まで幅広い仕事を経験しています。
ところが、配属は中国担当。せっかく身につけた英語を使う機会が少なく、希望していた働き方とは違っていました。
本人は残業代が出ないことや休暇を取りづらい環境についても語っています。手取り給与は当時、月14万~15万円ほどだったそうです。
それでも3年半働いたのは、社会人経験の短さが転職に不利になると考えたため。今振り返ればもっと早く辞めたかったとも話しています。
② エミレーツ航空(4年半)|友人のひと言から27歳でCAに
転機になったのは、留学時代の友人との再会です。外資系航空会社で働く友人にCAの採用試験を勧められ、思い切って挑戦しました。
最初の受験では不合格。しかし、そこで諦めませんでした。
仕事を続けながらCA養成スクールに通い、航空会社の路線や機材まで徹底的に企業研究。再挑戦で合格し、27歳でエミレーツ航空のCAになりました。
ドバイを拠点に国際線で働き、約70か国を訪問。異なる国籍の乗務員や乗客と接する日々は、本人にとって刺激的だったようです。
待遇も大きく変わり、本人が語った当時の手取りは月約35万円。商社時代の2倍以上でした。
それでも4年半で退職。母親の体調をきっかけに日本への帰国を決め、2019年1月に帰国しました。
③ 英語学習コンサルティング会社(半年)|帰国後は教える側へ
日本に戻って選んだのは、ビジネスパーソンの英語学習を支援する仕事でした。
CAとして日常的に英語を使ってきた経験を、今度は学ぶ人のサポートに生かします。本人の著書によると勤務期間は半年です。
ただし、会社名や退職に至った具体的な事情は、今回確認できた本人の説明からは断定できません。
④ 総合商社(半年)|美容商材の海外営業、しかし会社が倒産
続いて入ったのは総合商社。美容商材の海外営業を担当しました。
英語力と商社経験の両方を生かせる仕事でしたが、勤務先が倒産。本人もCHANTO WEBのインタビューで明かしています。
在籍期間は半年。キャリアの方向性だけでなく、勤務先の経営事情によっても転職が起こり得ることを物語るエピソードです。
⑤ 外国人就労サポート会社(約5か月)|トラブル対応に向き合う日々
次の職場では、日本で働く外国人と受け入れ企業の間に立つ仕事を担当しました。
外国人労働者から差別などの相談を受ける一方、企業側からは勤務態度について別の説明が出ることも。どちらか一方の意見だけで判断できず、中立的な対応が求められたそうです。
約5か月働いた後、2021年7月に新型コロナウイルスに感染し、約2週間入院しました。
病室で考えたのは、もし人生が終わるなら、本当にやりたいことをやらずに終えていいのかということでした。
35歳で芸人に転身|転職経験がそのまま武器になった
入院中に思い出したのは、子どもの頃から人を笑わせるのが好きだったこと。友人の結婚式や学校行事でも、人前に立って楽しませることに喜びを感じていたといいます。
退院後、未経験のまま「女芸人No.1決定戦 THE W 2021」に応募し、準決勝に進出。吉本興業から声がかかり、2022年から芸人として活動することになりました。
代名詞になったのはCAあるあるネタ。ただし、登場する人物がすべて実在のCAというわけではなく、過去のさまざまな職場で出会った個性的な人たちをヒントにしているそうです。
2026年のダイヤモンドZAiのインタビューでは、劇場出演を中心にしない働き方も取り上げられています。会社員時代の経験が、芸人としての発信にもつながっているわけです。
ここまでの職歴を見ると、仕事選びには「英語を使いたい」「人と直接関わりたい」という一貫した軸がありました。
その一方で、母親の体調や会社の倒産、コロナ禍など、自分ではコントロールできない事情も転職の背景にあります。
タオル商社での3年半、CAとしての4年半、そして短い在籍期間の仕事も含め、どれも現在の芸風につながる経験だったのでしょう。
35歳で新しい世界に飛び込んだCRAZY COCOさんの職歴は、転職回数よりも、それぞれの仕事から何を持ち帰ったかが印象に残ります。
本人の発言・動画・参考資料
詳しい職歴は本人の著書とインタビューで確認できます。
- 著書『元CA芸人 CRAZY COCOの夢へのフライト直行便』
- CHANTO WEB:本人が語った職歴と芸人への転身
- CHANTO WEB:CAネタと英語力の原点
- LIFULL STORIES:CA採用試験に向けた企業研究
- ダイヤモンドZAi:転職と現在の働き方
CAネタの本人動画はCHANTO WEBのインタビュー内から視聴できます。個別動画の埋め込みURLは確実に確認できなかったため、リンクで案内しています。
