AmazonのCMを見ていて、「これ、誰が考えているんだろう?」と思ったことはありませんか。
HANAが踊るCMも、ラーメンが登場するCMも、つい目を向けてしまう。商品の説明を聞いているというより、ちょっとした映像作品を見ているような感覚があります。
あのCMは毎回同じ人が作っているのでしょうか。企画者や制作会社を調べると、Amazonの広告の面白さが見えてきました。
AmazonのCMは誰が考えている?毎回同じ人なの?
結論からいうと、AmazonのCMをすべてひとりの人物が企画しているわけではありません。
Amazonが広告主として目的や伝えたいことを定め、広告代理店のクリエイティブチームがアイデアを考え、映像制作会社や監督が作品に仕上げる。一般的には、そんな分担でCMが作られます。
実際、Amazon関連の広告制作実績には複数の会社が登場します。そのひとつが、米国発の広告会社「Wieden+Kennedy(ワイデン・アンド・ケネディ)」です。
東京オフィスもある同社は、Amazonの広告に携わってきたクリエイティブエージェンシーのひとつ。ただし、AmazonのCMすべてを担当しているわけではありません。
また、映像制作を担う会社と、広告のアイデアを立案する会社は必ずしも同じではありません。「このCMの監督は誰?」と「企画を考えたのは誰?」は、実は別の質問なのです。
HANAのCMは誰の企画?2026年10月にも登場
2026年、AmazonのCMで目を引いたのが、7人組ガールズグループ・HANAの出演です。
Amazonが6月16日に発表したプライムデーCM「ワクワク広がる」篇は、6月23日から特設ページで順次公開され、7月3日にテレビ放映が始まりました。
HANAのメンバーがプライムデーの開始を知り、最初は小さく体が動き出す。それが周囲を巻き込む大きなダンスへと変わっていく、という演出です。
Amazonの公式説明によれば、盆踊りや現代のグループダンス文化などからも着想を得ているとのこと。単に人気アーティストに踊ってもらうのではなく、買い物の高揚感を身体の動きで表現しているわけです。
しかもHANAは、10月の「プライム感謝祭2026」のCMにも登場。7月のキャンペーンで生まれた「ワクワク広がる」という表現が、秋のセールでも使われています。
撮影現場では、メンバーがフリースタイルのダンスも披露したそうです。Amazonの発表には、スタッフから歓声が上がったというエピソードも紹介されています。
ただし、公式発表からは企画を発案した個人名や広告代理店、監督までは確認できませんでした。HANAの所属事務所やプロデューサーがCMの企画を考えた、と断定できる情報もありません。
ラーメンのCMは誰が制作?なぜ気になる映像なのか
もうひとつ、印象に残るのがラーメンを題材にしたAmazonのCMです。
ラーメンという身近な題材が出てくると、思わず映像に目が向きます。CMの中で何が起きるのか気になって、最後まで見てしまう。そんな引力を感じる作品です。
ただし、今回共有された動画について、企画者と監督、制作会社を確実に結びつける一次資料は確認できませんでした。
HANA篇と同じ制作チームだったのかも不明です。映像の雰囲気が似ているだけで、同じ人物が手がけたと判断することはできません。
AmazonのCMが目を引くのはなぜ?
最初から商品の説明をしすぎない
テレビCMといえば、商品の名前や価格、便利な機能を短い時間で伝えるもの。もちろんAmazonにも、そうした広告はあります。
一方で、今回のように音楽や人物の動き、ちょっとした展開を先に見せる作品もあります。
「これは何のCMだろう?」と思っているうちに、続きを見たくなる。広告だとわかっていても、少し得した気分になる瞬間です。
便利さだけでなく「気持ち」を描く
HANA篇の中心にあるのは、商品の機能ではなく、セールが始まるときのワクワク感です。
買い物を楽しみにする気持ちをダンスに置き換える。言葉で何度も「お得です」と説明するのとは、ずいぶん違うアプローチですよね。
Amazonの別の広告でも、サービスそのものより、そのサービスがある生活や体験を描く表現が見られます。
このような手法は、短期的な購入を促すだけでなく、ブランドへの親しみや印象を育てる広告の考え方とも重なります。
作品が違っても、印象に残る仕掛けがある
HANAのダンスとラーメンのCMは、題材がまったく違います。それでも「つい見てしまう」という感覚には共通するものがあります。
ただし、それがAmazon全体で定めた統一ルールによるものなのか、個々の制作チームの工夫なのかは、公開情報だけではわかりません。
少なくとも、誰を起用するか、何を映すか、どう始めるかといった細部が、CMの印象を大きく左右することは確かでしょう。
HANA出演時期のAmazonプライムはCM好感度8位に
視聴者からの反応を示すデータもあります。
CM総合研究所による2026年7月前期の銘柄別CM好感度ランキングでは、Amazonプライムが8位に入りました。調査対象は関東1都6県の1500人です。
ただし、これはAmazonプライムという銘柄単位の集計で、HANA篇だけの評価ではありません。
それでも、HANAのCMが放映され始めた時期に、Amazonプライムの広告が好感度ランキングの上位に入ったことは注目したいところです。
まとめ:AmazonのCMを作る人にも注目したい
AmazonのCMは、毎回同じ人が考えているわけではありません。広告主のAmazonと、企画を担う広告会社、監督や映像制作会社など、多くの人が関わって完成します。
HANA篇とラーメン篇の企画者が同じかどうかは、まだ確認できていません。
それでも、あのCMがなぜ気になるのかを考えてみると、音楽、映像、出演者、そして何をどう見せるかという企画の大切さが見えてきます。
次にAmazonのCMが流れたら、商品の名前だけでなく、誰がどんなアイデアで作ったのかにも注目したくなりそうです。