麻辣湯(マーラータン)の専門店が増えています。SNSでは好きな具材を山盛りにした一杯が話題になる一方、「思ったより高かった」という声も。なぜ若者は夢中になるのでしょうか。
人気の理由は、スパイスの効いた味だけではありません。自分で具材を選ぶ楽しさ、もちもちした食感、SNSとの相性のよさが重なっています。料金や健康面の注意点、2026年の出店状況まで整理しました。
麻辣湯はなぜ流行っている?選ぶ楽しさが人気の理由
麻辣湯は中国発祥のスープ料理。「麻」は花椒によるしびれ、「辣」は唐辛子の辛さを表します。日本の専門店では、野菜や肉、きのこ、春雨などを自分で選び、好みの辛さに仕上げるスタイルが広まっています。
チンゲンサイやきくらげ、魚団子、太い春雨、もちもちしたブンモジャなど、普段のラーメン店では見かけない具材も並びます。トングを持ってどれにしようか迷う時間から、すでに食事が始まっているような感覚です。
毎回違う組み合わせを試せるのも魅力。友達とおすすめの具材を教え合ったり、自分だけの定番を見つけたりできるため、一度食べて終わりになりにくいのかもしれません。
TikTokやInstagramで見せたくなる
具材を選ぶ場面から、色とりどりのスープが完成するまで。麻辣湯は短い動画にしやすい料理です。「おすすめ具材」や「初めての麻辣湯」といった投稿は、見る人に自分も試してみたいと思わせます。
SHIBUYA109 lab.が発表した「SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2025」では、麻辣湯がカフェ・グルメ部門の1位に選ばれました。調査対象は15〜24歳の女性619人です。若い世代での注目度がうかがえます。
とはいえ、流行の理由は見た目だけではありません。花椒のしびれや香り、春雨のつるっとした食感、ブンモジャのもちもち感など、普段の麺料理とは違う楽しみがあります。辛さを調整できる店なら、激辛が苦手な人にも入り口があります。
麻辣湯は高い?量り売りとヘルシーの落とし穴
SNSでは「具材を控えめにしたつもりが高額になった」という投稿も話題になります。多くの専門店では、選んだ具材の重さで料金が決まるためです。
軽そうに見える野菜も、水分を含んでいれば重さがあります。練り物や肉、太い麺を次々に選ぶと、会計が想像以上になることも。価格は店舗や時期によって異なるため、最初にグラム単価と基本料金、最低注文量を確認しておくと安心です。
春雨だから低カロリーとは限らない
麻辣湯は野菜を多く入れられるため、健康的なイメージがあります。ただし、春雨は主にでんぷんから作られる炭水化物。普通の麺より必ず低カロリーというわけではありません。
肉や練り物、油の多いスープを選べば、脂質や塩分も増えます。逆に、野菜やきのこ、豆腐などをバランスよく選ぶこともできます。麻辣湯が健康的かどうかは、具材と量の選び方次第です。
値段以上に「体験」を買っている?
同じ金額なら普通のラーメンを二杯食べられる、という人もいるでしょう。それでも麻辣湯が支持されるのは、完成した一杯だけでなく、自分好みに組み立てる体験に価値があるからではないでしょうか。
友達と違う具材を選んで見比べるのも楽しく、一人ならその日の気分で調整できます。単純な安さでは測れない満足感があるようです。
2026年も麻辣湯の新店舗が急増!ブームは続く?
株式会社Reviewが2026年9月30日に公表した調査では、2026年上半期に全国で新たに開業した麻辣湯専門店は273店舗。2025年の年間開業数225店舗を半年で上回りました。これは全国の総店舗数ではなく、同社が把握した新規開業数です。
2025年の流行で終わらず、2026年も出店が続いていることがわかります。ただし、新規開業が増えることと、すべての店舗が長く営業を続けられることは別の話です。
タピオカのように一過性のブームで終わる?
急激な出店ラッシュを見ると、タピオカブームを思い出す人もいるかもしれません。ただ、麻辣湯には一食分の食事として利用できる強みがあります。野菜を食べたい日も、肉をしっかり食べたい日も、組み合わせを変えられます。
日本では今回の流行より前から麻辣湯を提供してきた専門店もあります。これからはSNSで話題だから一度食べる人だけでなく、日常の昼食や夕食として通う人をどれだけつかめるかが鍵になりそうです。
麻辣湯は、単に辛いスープが流行っているのではなく、「自分で選んで完成させる食事」が支持されていると考えると納得できます。具材を取りすぎてお会計に驚かないようにしつつ、自分だけのお気に入りを探してみるのも楽しそうです。
麻辣湯の雰囲気がわかる動画
実際の具材やスープの雰囲気を知りたい人はこちらも参考にしてください。
