乃木坂46の井上和さんが、舞台『千と千尋の神隠し』の千尋役に選ばれました。初めての舞台オーディションを経て、初舞台で主演に挑みます。なぜ抜擢されたのでしょうか。選考の決め手そのものは公表されていませんが、演出家ジョン・ケアード氏との面談で乃木坂46の活動について話し、『Same numbers』を歌ったことが本人のコメントから分かっています。オーディションの様子、これまでの演技経験、歴代の千尋役と公演日程を整理します。
井上和はなぜ千尋役に抜擢?初舞台オーディションで何をした?
井上和さんは、舞台『千と千尋の神隠し』2026~2028年ワールドツアーの千尋役として新たに発表されました。出演が決まった具体的な評価ポイントについて、制作側からの明確な説明は確認できません。人気アイドルだから選ばれた、と断定できるものではありません。
東宝公式サイトの本人コメントによると、井上さんが舞台のオーディションを受けるのは今回が初めて。演出家ジョン・ケアード氏との会話の6~7割ほどは乃木坂46の活動についてだったと振り返っています。
歌って踊ることが好きだと伝えると、その場で歌とダンスを披露するよう求められ、乃木坂46の『Same numbers』を歌唱したそうです。『Same numbers』は井上さんがセンターを務めた楽曲で、自身の活動を直接伝える機会にもなりました。
演技の指導では、ケアード氏自身がスタジオを駆け回り、千尋の心情を体で表現したといいます。井上さんは、その指導によって千尋への理解が深まったと説明しています。
こうしたエピソードからは、歌唱だけでなく、演出家との対話や役の理解に向き合う過程もあったことが分かります。ただし、どの要素が合格の決め手になったかは未公表です。
本人の詳しいコメントは東宝公式キャストページで公開されています。
井上和は初舞台!乃木坂46での経歴と作品への思い
井上和さんは2005年2月17日生まれ、神奈川県出身。2022年に乃木坂46の5期生として加入し、2023年の『おひとりさま天国』で表題曲のセンターを初めて務めました。『Same numbers』でもセンターを担当しています。
ライブや音楽番組でのパフォーマンス経験は豊富ですが、本格的な舞台出演は今回が初めてです。ステージ上で歌い踊ることと、長時間一人の人物を演じることには違いがあります。初舞台で大規模な作品の主人公を任されるのは、新たな挑戦といえるでしょう。
井上さんは幼い頃から宮﨑駿監督の作品に親しみ、『千と千尋の神隠し』の不思議で美しい世界観や、環境の変化の中で成長する千尋に力をもらってきたと語っています。
さらに舞台版の韓国公演を観劇し、言葉の壁を越えて作品が観客に届く様子を実感したそうです。作品が好きだからこその緊張や不安も明かしており、先輩キャストから学びながら役を作っていく姿勢を示しています。
歴代の千尋役は誰?橋本環奈・上白石萌音・川栄李奈ら
舞台『千と千尋の神隠し』は2022年に帝国劇場で世界初演。最初に千尋を演じたのは橋本環奈さんと上白石萌音さんです。2024年には川栄李奈さんと福地桃子さんが加わり、国内外で上演されました。
- 橋本環奈:2022年の初演から千尋役を担当。今回のワールドツアーにも出演予定。
- 上白石萌音:2022年の初演から担当。今回も続投。
- 川栄李奈:2024年公演から参加。今回発表された7人の千尋役には含まれていません。
- 福地桃子:2024年公演から参加。今回も続投。
- 森莉那:ロンドン・上海・ソウル公演で千尋のアンダースタディやスウィングを経験し、今回本役に。
- 井上和:2026年発表の新キャスト。初舞台で千尋役に挑戦。
- 豊嶋花:2026年発表の新キャスト。本人によると今回が初舞台。
- 平澤宏々路:2026年発表の新キャスト。舞台初挑戦。
歴代の千尋役を整理すると、初演から本役として演じてきた4人と、今回新たに本役に加わる4人の計8人です。2026~2028年ツアーの発表キャストは、川栄さんを除く7人となっています。川栄さんが今回参加しない理由は公表されていません。
千尋役の間で続いてきた交換ノート
森莉那さんの公式コメントによると、初演から千尋役同士で「交換ノート」を続け、出演していない日の出来事やアドバイスを共有してきました。森さんも橋本さん、上白石さん、川栄さん、福地さんとノートを交わし、先輩たちの演技を間近で学んできたそうです。
新たに参加する井上さんも、複数のキャストが積み重ねてきた千尋像に触れながら、自分なりの表現を探していくことになりそうです。
井上和の出演はいつ?2027年明治座とワールドツアー日程
東宝が発表している作品全体の公演予定は次の通りです。これは井上さん個人の出演日ではなく、ワールドツアー全体の日程です。
- 2026年12月~2027年1月:台北・国家戯劇院
- 2027年3~5月:東京・明治座
- 2027年5~8月:トロント・Princess of Wales Theatre
- 2027年6月:愛知・御園座
- 2027年6~7月:大阪・梅田芸術劇場
- 2027年7~8月:福岡・博多座
- 2027年8月:北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
- 2027年9~10月:ロサンゼルス・Ahmanson Theatre
- 2028年3~7月:ロンドン・London Coliseum
井上さんを含む7人の千尋役は、2027年の明治座公演への出演が案内されています。ただし、どの日に誰が出演するかは、今後発表されるキャストスケジュールを確認する必要があります。チケット情報や日程の更新は東宝公式の公演スケジュールが確実です。
初めての舞台オーディションで主演をつかんだ井上和さん。選考理由を推測だけで決めつけることはできませんが、本人のコメントからは、乃木坂46での経験を伝え、千尋の感情を理解しようとした選考の様子が見えてきます。歴代キャストが育ててきた作品に、どんな新しい千尋が加わるのか楽しみです。