新宿109KENZO逮捕はなぜ?問題の動画と本名・経歴・今後を解説

「詐欺撲滅」を掲げ、悪質商法の関係者に突撃する動画で知られるYouTuber「新宿109 KENZO」さんが、2026年10月14日に名誉毀損の疑いで逮捕されました。問題とされたのは、2025年6月に公開した京都の不動産会社をめぐる動画です。同社の元代表は投稿の翌月に亡くなっており、遺族が告訴していました。さらに動画の制作に関わったとみられる別の会社代表2人も恐喝未遂容疑で逮捕されています。何が起きたのか、KENZOさんの本名や経歴、今後の活動と合わせて整理します。

目次

新宿109KENZO逮捕はなぜ?2025年の動画と名誉毀損容疑

2026年10月14日、京都府警左京署は「KENZO 新宿109」の名で活動する動画配信業の池田実貴容疑者(28)を名誉毀損の疑いで逮捕しました。

共同通信によると、2025年6月、京都市左京区にある不動産会社の元代表(当時36歳)の画像とともに「僕の職業は、詐欺師です」などのテロップを入れた動画を投稿した疑いです。「巨額M&A詐欺師か」「組織ぐるみの犯行だ」といった表現も逮捕容疑に含まれています。

KENZOさんは警察に対し「弁護士と話し合ってから話す」と述べ、認否を留保していると報じられました。逮捕は容疑の段階であり、有罪が確定したわけではありません。

問題の動画は「20億円のM&A」に関するものか

ユーチュラによると、2025年6月14日公開の「【20億のM&A】巨額な資金を略奪した特別背任容疑の会社役員に突撃してみた!!」という動画が該当するとみられます。内容は株式譲渡をめぐる企業間の対立で、KENZOさんが一方の会社側の説明をもとに相手方を問い詰める構成だったと報じられています。

ただし「20億円」「特別背任」といった言葉は当時の動画タイトルの表現です。不正が実際にあったと確定したものではありません。また、報道で逮捕容疑の対象とされた動画と、過去の動画記録が完全に同一であるかについても、捜査結果を待つ必要があります。

元代表の母親が告訴、本人は動画公開翌月に死亡

共同通信は、動画に登場した男性が2025年7月ごろに亡くなり、男性の母親が告訴していたと伝えました。別の報道では遺族が自殺だったと説明しています。

男性が亡くなったことは重く受け止める必要がありますが、動画の公開と死亡との因果関係が司法上確定したわけではありません。亡くなった理由を動画だけに結びつけて断定することは避けるべきでしょう。

別の会社代表2人は30億円の恐喝未遂容疑で逮捕

10月14日夜の時事通信の報道で新たに分かったのは、岡山市の不動産会社代表の男性2人も逮捕されていたことです。同様の動画を配信すると告げ、30億円を脅し取ろうとした恐喝未遂の疑いが持たれています。

ここでいう30億円は、警察が疑っている恐喝未遂の要求額です。先ほどの動画タイトルに登場する「20億円」とは意味が異なります。両者を同じ金銭の動きとして扱うことはできません。

警察はKENZOさんと会社代表らの関係についても調べています。誰が動画の撮影を依頼したのか、どのように情報を確認したのかなどは、今後の捜査で重要になると考えられます。

新宿109KENZOは何者?本名・年齢・生い立ち

KENZOさんは、悪質なマルチ商法や詐欺の疑いがあるビジネスの関係者を取材し、直接追及する動画で知名度を高めたYouTuberです。2026年10月の報道ではチャンネル登録者は約100万〜103万人とされています。

  • 活動名:KENZO(新宿109)
  • 本名:池田実貴(いけだ・みき)
  • 年齢:28歳(2026年10月14日現在)
  • 生年:1998年
  • 出身:三重県
  • 活動:YouTubeでの詐欺・悪質商法に関する取材や情報発信

本名と年齢は逮捕報道で確認されています。生年月日の日付については確実な一次情報を確認できないため、ここでは生年のみ記載します。

児童養護施設で過ごし、短大卒業後に上京

2025年の日刊SPA!のインタビューで、KENZOさんは10歳から高校3年生まで児童養護施設で生活していたと語っています。短期大学に進学したのち、上京して訪問営業の会社に勤務。その後、IT系の派遣会社でも働いたと明かしました。

もともとは知人らとグループYouTubeチャンネルを始め、ドッキリなどの企画にも取り組んでいました。現在の突撃型の動画とは、活動の出発点が異なっていたようです。

なぜ詐欺撲滅YouTuberに?被害経験とこれまでの活動

本人も過去にマルチ商法の勧誘を経験

KENZOさんは短大時代、知人を通じて投資やビジネスの勧誘を受け、約60万円を支払った経験を語っています。その後40万円が返金され、最終的な損失は約20万円だったと説明しています。

この経験をきっかけに勧誘の手口を調べ、同様の被害を防ぐ情報を発信するようになったと述べています。動画で疑惑のある人物に直接質問するスタイルは、次第にチャンネルの中心となりました。

2023年の突撃動画で知名度上昇、著書も出版

2023年にはマルチ商法グループ「マーケットピーク」への突撃動画が注目を集め、関連する報道でさらに知名度が高まりました。2024年には自身の活動をまとめた書籍『突撃! 新宿109 詐欺・悪徳マルチ撲滅活動日記』を出版しています。

2025年のインタビューでは、それまでに約580回の突撃を行ったと説明。格闘技イベント「BreakingDown」への出演など、YouTube以外でも活動していました。2025年には相談や調査に関連する探偵事務所の事業についても発信しています。

突撃動画の公益性と収益化をめぐる議論

一方、動画によって収益を得ることや、相手を強く追及する手法については、過去にも批判がありました。2023年には、KENZOさんが動画収益への批判に反論したことも報じられています。

本人は活動の必要性を訴えてきましたが、誰かが不正を疑われていることと、その人を犯罪者だと決めつけてよいことは別です。取材する側の意図だけでなく、情報の裏付けや公開時の表現が問われる場面もあります。

KENZOは今後どうなる?チャンネルと活動の現状

2026年10月14日夜の時点で、KENZOさんから活動休止や引退を正式に発表したという確かな情報は確認できていません。関連するとみられる動画は削除されていると報じられていますが、チャンネル全体が削除されたということではありません。

今後は本人の認否、警察による動画の制作経緯の捜査、関係する会社代表らの容疑とのつながりが焦点となりそうです。現段階で起訴や有罪、今後の活動停止などを予測することはできません。

自身の被害経験から詐欺撲滅を掲げ、100万人規模のチャンネルを育ててきたKENZOさん。今回の逮捕は、その活動方法を見直すきっかけにもなりそうです。亡くなった男性と遺族への配慮を忘れず、今後も公式発表や信頼できる報道に基づいて経緯を確認する必要があります。

  • URLをコピーしました!
目次