SNSやYouTubeで発信力を持つ「インフルエンサー議員」。2026年10月、ABEMA Primeでは荻野稔氏、佐藤篤氏、元島しん氏の3人が紹介されました。政治家としての知名度だけでなく、趣味や地域情報を通じて有権者とつながる発信が特徴です。3人の活動と、フォロワー数だけでは測れない議員の仕事を整理します。
インフルエンサー議員とは?総理や党首との違い
インフルエンサー議員は法律上の正式な区分ではありません。SNSや動画配信を継続し、発信自体が知名度や有権者との接点になっている議員を指す呼び方です。首相や政党代表のように政治家としての知名度が先にある人物とは、記事上は分けて考えます。ただし両者に厳密な境界があるわけではありません。
SNSで発信する3人の議員は誰?
荻野稔|アニメやゲームも発信する東京都議
荻野稔氏は東京都議会議員です。ABEMAの2026年10月の報道では、Xのフォロワーが約10万人と紹介されました。政治の話題に加え、アニメやゲームなど趣味の投稿でも知られます。SNSを有権者との交流の場と位置づけ、地域の会合と同様に人との接点を作る手段として活用しています。
全国にフォロワーがいても、その全員が選挙区の有権者とは限りません。SNS上の知名度と、地域での支持は分けて見る必要があります。
佐藤篤|住民相談にもSNSを活用する墨田区議
佐藤篤氏は東京都墨田区議会議員。2025年5月から2026年5月まで墨田区議会議長を務めました。ABEMAの取材では、公式LINEに約2,000人が登録し、住民から相談が寄せられていると説明しています。情報を一方的に発信するだけでなく、地域の声を受け取る窓口として使っている点が特徴です。
SNSの投稿だけでは議員活動の全体像は分かりません。議会での発言や委員会活動なども自治体の公式記録とあわせて確認することが大切です。
元島しん|地元グルメ動画を発信する平塚市議
元島しん氏は神奈川県平塚市議会議員です。YouTubeで地元の飲食店やグルメ情報を紹介し、身近な地域の話題から政治への関心につなげる発信をしています。ABEMAでは、動画を見た人が市の予算やまちづくりにも興味を持つきっかけになればよいという趣旨を説明していました。
議員による動画配信といっても政策解説だけではありません。地域のお店を紹介することも、住民が議員の存在を知る入口になっています。
インフルエンサー議員のフォロワー数ランキングは?
全国の国会議員・地方議員を統一基準で比較したランキングは、今回確認できませんでした。ABEMAの報道で確認できる数字は荻野氏のX約10万人です。佐藤氏のXフォロワー数、元島氏のYouTube登録者数については同じ時点の数字を確認できていないため、順位はつけません。
Xのフォロワー数とYouTubeの登録者数は単純に比較できず、投稿を見ている人が選挙区内に住んでいるかも異なります。フォロワーの多さは発信規模の一つの目安ですが、支持率や議員としての実績そのものを表す数字ではありません。
SNSで人気があれば当選できる?議員活動との両立
SNSには、街頭演説や地域の会合だけでは出会えなかった人に情報を届けられる利点があります。仕事や子育てで活動時間が限られる議員にとっても、発信手段の選択肢を増やします。一方で、フォロワーが多いことと選挙で票を得られることは別です。
ABEMAの議論では、ひろゆき氏がSNSで注目を集めること自体が目的になり、議員の仕事がおろそかになることへの懸念を示しました。SNSでの発信には利点があるものの、議会での協議や住民への対応との両立が問われます。
政治活動の実態を確認するには
各自治体の議会サイトでは、議員名簿、一般質問、会議録、委員会情報などが公開されています。SNSで気になった議員について、実際に何を質問し、どんな政策課題に取り組んでいるのかを調べると、投稿だけでは見えない活動が分かります。
荻野氏の趣味発信、佐藤氏の住民相談、元島氏のグルメ動画は、いずれも異なるSNS活用の形です。今後もインフルエンサー議員という言葉を目にする機会はあるでしょう。フォロワー数だけでなく、その発信が地域や議会での活動とどう結びついているかにも注目したいですね。
